散歩

タイム誌が伝える「観光旅行の落とし穴(The Tourism Trap)」

1. 空蝉(うつせみ)について、柳居子さんのコメント有難うございます。 句会に出席されるのですね。いい趣味ですね。 手元の「歳時記(山本健吉編)」に、 「空蝉を見る妻の瞳(め)のうるむなり」という句が載っていました。 それにしても暑いですね。当地…

『日本の国難』(講談社現代新書)と「地方都市の健康寿命」

1. 柳居子さん、我善坊さん、コメント有難うございます。 我善坊さん「コナシは実に美しい花です」とありましたので、霧ヶ峰湿原での写真をまた添付します。 2. 柳居子さん、「京都も一地方都市」とは千年の都の住人のご謙遜ですね。しかし「動かないという…

空飛ぶ婆やと留守番じいさんの話

1.岡村さんいつも豊富な旅物語を有り難うございます。 よい季節になり、連休も近づき、皆様も旅や外出の機会が増えるのではないでしょうか。 我が家では、家人が英国に住む娘のところに2週間の旅に出かけました。 「家事手伝いと子守」が目的で、観光にはま…

妻籠の旅、そして二重国籍のこと再び

1. A子様、豪州シドニーからのメール有難うございました。 大学時代の友人2人が遊びに来て、一緒に旅をしました。旅を終えて、すぐに田舎家をたたんで帰京したばかりです。そんなことで、返事が遅くなり、失礼しました。 旅は、南信の昼神温泉に行き、木曽路…

京都から遅く帰宅して憩う

1. 我善坊さんコメント有難うございます。 「オルテガは大衆に危惧をいだき(知的)エリートを高く評価したというのが日本での評価のようですが〜」とあります。 私は「日本での評価」は、西部邁を少し読んだぐらいでよく知りません。しかし西部氏は「オルテ…

東京新聞「春はイースター商戦?」と駒場児童館へ散歩

1. 東大駒場は山桜と八重がまだ満開です。キャンパスは元気な新入生の姿が多くみられます。 他方で欧米の学校はしばらくイースターの休暇中。その間、英国から娘の友人一家が観光旅行に来日したことはブログに書きましたが、入れ替わりに今度は5歳の孫もやっ…

花を愛でる、英国人と無駄話、嘘はつかない、

1. 我善坊さん、いつも丁寧かつ的確なコメント有難うございます。 「くに(country)」と「国家(nation State)」という表記については、某友人からメールで質問もあり、説明をつけた方がよかったかもしれません。 こういう表記にした理由を補足すると、以下の…

「毎日がエイプリル・フール?」とタイム誌「真実は死んだのか?」

1. 今回もロンドン郊外から届いた花写真を載せます。 ワーズワースのよく知られた詩「水仙」に「黄金色の〜(golden daffodils)」と歌われる花です。 「そして私の心は喜びに満たされ、水仙とともに踊り出すのだ(And then my heart with pleasure fills ,A…

今年も忘年会、「吉原毅X古賀茂明講演会」のことも

1. 前回は職場の先輩との忘年会の話でした。 先週は世田谷区有志による読書会と忘年会もありました。 古い付き合いではないので、意外性という楽しみがあります。 某女性から、私のブログに「雑誌「The New Yoker」についての記載があり、私も長く購読してい…

銀座「はち巻岡田」と職場の先輩と吉田健一『海坊主』

1. 12月は有難いことにお誘いがかかって、外での会食が多少増えます。 先週はその中に、実に久しぶりに訪れた「「はち巻岡田」がありました。 昔の職場のえらい先輩からこれまた久しぶりに声がかかって、緊張して伺いました。 同氏のごひいきの店で、現役時…

東大第67回駒場祭と銀杏並木のキャンパス

1, 東大の教養学部(駒場)は我が家から歩いて裏門まで10分ほど、キャンパス内は恰好の散歩道になります。 家人はもっぱら朝7時前には一人で歩きに出かけますが、私はついでに図書館にも寄りたいのでもっと遅くになります。 いまは銀杏並木が見事です。 今年…

神代植物公園のバラと今年のプロ野球

1. 先週は、家人と神代植物公園に出かけて、秋の薔薇を見てきました。 曇り日でしたが、公園はいまは薔薇とダリア、そして南米原産のパンパス・グラスに晩秋の趣きを感じました。 2. 晩秋と言えば、そろそろプロ野球シーズンも終わりです。 あまりテレビ放映…

映画『イングリッド・バーグマン』と『ミリキタニの猫』

1. 約2か月ぶりに都会に戻ってきました。 早速、渋谷に出没していますが、田舎との違いをいちばん感じるのは人と自然とのバランスです。ハチ公前のスクランブル交差点の群衆(とくに若い人)には圧倒されます。 バスで15分ですのでよく通いますが、早速映画…

まだ司馬遼太郎のことと「天地間無用の人」

1. 寒さで桜もちょっと様子見でしょうか。早咲きの駒場の東大キャンパスはだいぶ咲いていました。 26日の土曜日は家人と出かけて司馬遼太郎の歩いたあたりを歩きました。 湯島天満宮にもお礼参り。「合格祈願」や「合格お礼」の絵馬があふれるように飾ってあ…

まだ「なな」と「しち」と隅田川・深川散歩

1. まず平野悟郎さん、2月14日と21日のブログへのコメント有難うございます。宇治の大学で教鞭をとっておられるとは嬉しく、懐かしいです。 何れフォローさせて頂きますが、今回は御礼のみです。 前回のブログには我善坊さん有難うございます。ご指摘のコメ…

犬と猫はチョークとチーズぐらい違う?

1. 前回はアメリカ大統領選挙についての英国エコノミスト誌の論説を紹介しました。 よく分かりませんが、アメリカ人と英国人とは、ずいぶん違った国民なのでしょう。奇妙な人たちだと英国人は感じているのではないか、とエコノミストの論調からは読み取れま…

帰国して1カ月、まだ多少、非日常です

1. 前回のブログで、ナショナル・ギャラリー前の大道芸の写真を載せました。 親切な友人がいて、住まいの近くの三軒茶屋でもやっているようだとわざわざ「三茶de大道芸」というサイトを送ってくれました。 http://arttown.jp/ もっとも、ロンドンで眺めたの…

日比谷公園の薔薇と「保守主義」とは

1.前々回のブログへの arz2beeさん十字峡さん前回への真正保守主義者さん、お礼が遅くなりましたが、いつも貴重なコメント有難うございます。 arz2beeさんの「自由に物が言いにくい感じが増してきました」には共感しますが、これこそまさに「リベラル」の対…

ああ皐月と「リバティ」から「自由」へ

1. さわやかな五月、新緑があざやかですね。 ただ早くも真夏のような日が続き、少し眠くなります。 「ああ皐月(さつき)、君は雛罌粟(こくりこ)、我はこっくりこ」と馬鹿げたパロディを考えながら散歩しています。 「ああ皐月(さつき)、仏蘭西の野は火…

日田で見た「特攻イチョウの木」と旅を終えての選挙当日に

1. 海太郎さん、KAZの随想録さん、有難うございます。日田に滞在された思い出や大分出身の発言も嬉しく拝読しました。松本清張の著作は知りませんでした。読んでみたいと思います。書いておられる「心優しい」人たちという印象は実際に町を歩いてみるとよく…

中津の旅―福澤諭吉と黒田官兵衛のまち

1. arz2beeさんお礼が遅くなりました。有り難うございます。 「なぜかをうまく言えませんが」というお気持ちが僭越ながらよく分かるような気がします。私も全くそうだなと思いました。 心理学に惹かれる人は多く、私が勤めた京都の大学は、臨床心理学科を日…

「渋谷で朝食を」とカタルーニアの「鳥の歌」&カザルス

1. 9月初め以来、京都に出掛ける機会がなく寂しく思っていたところ、友人から、来 週数年ぶりに所用で上京するので澁谷で朝食を一緒に出来るか?というメールが来ました。 もちろん久し振りの再会に喜んでOKし、朝8時過ぎには出て行くことにして、「進々堂…

アマチュアは「明るく」プロは「超越を志向する」

1. 海太郎さん、池田さん有り難うございます。さっそく「アサーション」なる言動パターンに関心を持って本を購入したというのは、まさに「アサーティブ」な対応ですね。感心致しました。 他方で池田さんから「アサーティブ(断言的)」と「アグレッシブ(攻…

小林秀雄「伝統について」と漢詩や和歌のこと

京都はすでに35度以上の猛暑日を経験したそうで、日本はまさに熱帯ですね。仕事でロンドンから一時帰国した次女が「英国ではこの暑さは考えられない」と悲鳴をあげていました。 前回のブログにフェイスブック経由コメントを頂いたシドニー在住の方に「シドニ…

鳩サブレーのこと・百人一首のこと

1. 上着の要らない季節になりました。歩くと汗が出て、散歩もごく手軽に済ませています。庭で日を浴びるのも暑くなりましたが、週末は長女夫婦が来て庭でお喋りをしました。お花と「鳩サブレー」を貰いました。http://www.hato.co.jp/hato/久しく手にしたこ…

「日本ではペストに相当する大変なことが〜」

1 今週の週末の東京も五月晴れ。この陽気のせいか、あるいは前回ちょっと触れた老人性特有の症状への懸念か、分かりませんが、4月28日・5月5日ブログへのそれぞれ海太郎さん柳居子さんのコメントへのお礼を忘れてしましまいました。遅くなりましたが、失礼の…

銭湯だの友人の活躍だの中国だの

1 暖かくなったと思ったらまた冷たい雨降りの日もあります。 冬が過ぎても寒い日は、週に1回は近くの銭湯で温まります。 近所の人に教えられて昨年になって知ったのですが、世田谷区の65歳以上の年寄りに、請求すると年に12回無料で入浴券が貰えます。これを…

雪の降る音とクラウディオ・アバドと歴史認識

1. 柳居子さんarz2beeさん海太郎さん、まことに有り難うございます。 歴史認識の問題やら政治向けの話は書いているのも気持の上で疲れます。 読んで頂く方にもまことに恐縮・感謝です。 柳居子さんの「日本のメディアが・・・センセーショナルに・・」のご意…

今年観た映画―「カルテット」「42世界を変えた男」や「ハンナ・アーレント」

1. 新聞でも、そろそろ「今年の回顧」が紙面を飾っています。 福島原発事故が一向に収束していないようでいちばん気になりますね。 (そう言えば、来年の新年は、54基ある原発がすべて停まって迎える初めてのお正月とのこと) 流行語大賞というのがあって…

“Va penciero(行け我が想いよ)”と「第2の国歌は?」の続き

1. 前回のブログの続きです。上記のテーマにFBを含めて9人の方から17のコメントを頂き、何れも面白く,とても勉強にもなりましたので今回お礼を兼ねて整理したいと思います。 その前に、“Va penciero(行け我が想いよ)”についてしつこく補足しておきます。…