東京は桜が開花、「祈り、そして希望(Grace and Hope09)」

東京では、桜が咲きました。「年々歳々」春はやってきます。 (1)東北大震災から12年、死者行方不明者は関連死を含めて22,212人、避難している人はいまも30,884人、ほとんどは福島県の避難者とのこと。 ロシアのウクライナ侵攻から1年、暴虐は止まず、悲劇は…

映画「丘の上の本屋さん」を観る

よく晴れた3月初旬の某日、妻と二人、銀座で良い映画を観ました。 (1)邦題「丘の上の本屋さん」という2021年制作のイタリア映画。 最近は悲しいかな,老人によくある症状で、2時間の映画を途中で席を立たずに最後まで観ることができなくなりました。 今回は…

「勇気こそ地の塩なれや梅真白」(中村草田男)

Masuiさんから、今年の梅はどこもきれいに咲いている、「自宅の庭の梅も輝い ており、花びらに一つ一つ声掛けしている」とコメントを頂きました。 「自然の力は素晴らしい」ともあり、暗いニュースが多いせいもあってか、「梅に声を掛ける」心情に共感しまし…

「税金クイズ」と「バイデン一般教書演説」

世田谷梅が丘の羽根木公園では3年ぶりに「梅まつり」が開催され、散歩がてら二人で覗いてきました。 (1)早春を感じさせる日和で人出も多く、野菜を直売する農家や寄付を呼び掛けるNPOなどもテントを出していました。 (2)あるテントでは質問票を渡され、「税…

『資源の戦争』と『大東亜共栄圏』を読む

1.下北沢の「ザックZAC」という喫茶店で時々朝食をとります。二人で、たまにひとりで行きます。 開店は朝9時。我が家は原則二食なので、10時前後に出掛けます。 いつもホットサンドウッィチと珈琲。賑やかな若者の街下北沢の商店街にありますが、空いていて…

「紫式部の着物と源氏物語の帯」

先週、いつもの散歩コースの駒場民芸館の梅が、花を咲かせました。東大キャンパスには水仙も咲いています。 もっとも10日(金)の東京は雪交じりで寒い一日。 家に閉じこもり、皆さまのフェイスブック投稿を楽しく拝見しました。 いつまでも現役の京都人の元…

消える本屋、残る「干し柿」「飯鮨」

1月31日(火)、渋谷東急本店が営業を終え、7階の全フロアを占めていた丸善ジュンク堂(MJ渋谷店)も閉店になりました。 最終日の開店早々に顔を出しました。最後の買い物は、「先の戦争」がらみの 3冊です。 ウクライナへの侵攻が気になることもあって、過…

タイム誌2022年“今年の人(パーソン・オブ・ザ・イアー)”

先週は「10年に一度の最強寒波」、東京も寒かったです。 (1) 京都市内では雪が積もった由。 そんな中、岡村さんが、祇園の舞妓さんの写真と動画をメールで送って下さいました。「祇園町の新年会」でのご披露だそうです。 動画は、舞妓さんが二人で「祇園小唄…

「京都の朝はイノダコーヒから」

1. 今回は、京都の話の続きです。 昨年12月中旬、2泊したときも2日続けて朝食は「イノダ」に行きました。 常連の飯島さん、岡村さん、下前さんに会うのが主目的です。 岡村さんはいつも颯爽とバイクに乗って登場しますが、何せ祇園町の会長さんですから忙…

植木力さんの新著『奇跡を呼び込む力』(PHP研究所)

京都で株式会社カスタネットを20年以上経営する植木力さんが、本年早々、新著 『奇跡を呼び込む力』を世に出しました。 送って頂き、面白くかつ懐かしく読みました。 彼の人柄と思いが伝わる良い本です。 念願だったPHP研究所からの刊行です。 (1) 94頁と短…

エコノミスト誌「2022年カントリー・オブ・ザ・イヤー」は?

今年のお正月には、米タイム誌と英エコノミスト誌を読みました。 毎年の恒例ですが、その年の最終号のタイム誌は「今年の人(パーソン・オブ・ザー・イヤー)を、同じくエコノミスト誌は「今年の国(カントリー・オブ・ザ・イヤー)」を載せます。 エコノミ…

2023年の元旦、ブログはまだ京都の思い出

明けましておめでとうございます。 週一回の報告なので、年が変わってもまだ昨年の話です。 前回のブログには岡村さんから、 「町内に「をけら木」と「人形」を配り30日には祇園(八坂神社)さんに納めます。昨日は掃除。そして、知恩院の除夜の鐘を聞く・・・…

2023年の元旦、ブログはまだ京都の思い出

明けましておめでとうございます。 週一回の報告なので、年が変わってもまだ昨年の話です。 前回のブログには岡村さんから、 「町内に「をけら木」と「人形」を配り30日には祇園(八坂神社)さんに納めます。昨日は掃除。そして、知恩院の除夜の鐘を聞く・・・…

3年ぶりの京都と「田澤さん偲ぶ会」

3年振りに、新幹線に乗り、京都に2泊しました。 12月中旬でしたが、13年も住んだ街、懐かしかったです。 旅の目的は、観光でも仕事でもなく、友人や知人と会ってお喋りをする、時々街を歩くといった時間で、楽しかったです。 2. 出掛けたきっかけは、今年9月…

消えていく渋谷の本屋

今年も残り少なく、暇な老人もそれなりに慌ただしく過ごしています。 (1) 六本木の国際文化会館で,昔の職場の仲間3人が集まり。 喋るのが目的で、軽食と珈琲4杯で3時間以上。ここは何杯でもお代わりが出来るので助かります。話題は,昔と今の戦争の話。 「…

『ポスト資本主義としての共存主義』(廣田尚久著)

今回も頂いた本の紹介です。 中学・高校・大学で一緒だった廣田尚久氏の新著『ポスト資本主義としての共存主義』(信山社)です。 (1) 氏は本職は弁護士ですが、著作に励み、ここ4年間で今回が5冊目の刊行です。私もブログで紹介してきました。 (2) 昨年には…

歌集『生命萌えたつ』(関根キヌ子)を読む

今年も残り少なく、何やら慌ただしくなりました。 そんな中で、これも頂いた本ですが、歌集『生命萌えたつ』(関根キヌ子)を読みました。 出版した西田書店は雑誌「あとらす」のご縁で、編集担当の関根則子さんにはいつもお世話になっていますが、本書の著…

外国人旅行者が集まる谷中と渋谷

前回は法事のあと谷中ぎんざを歩いた話を書きました。 (1)タイミング良く、24日(木)の毎日新聞は、「コロナ@外国人旅行者が集まる谷中」という記事を載せました。 下町風情が残る台東区谷中周辺も隠れた人気スポットだそうで、「なぜ下町のこんな奥深くま…

アメリカ中間選挙を振り返る

今回のアメリカ中間選挙は、野次馬には面白かったです。 昔の職場の同期会で、アメリカ通の某君がニュヨーク・タイムズの記事をもとに解説してくれました。 (1)予想以上に、民主党が善戦した。 (2)上院で民主党が50議席を確保し、ジョージア州の決戦投票を残…

読書週間―「この一冊にありがとう」

読書週間が11月9日に終わりました。今年の標語は「この一冊にありがとう」。 (1) 初日10月27日の毎日新聞は「きょうから読書週間」と題する社説を載せました。 「紙の本の販売額は昨年15年ぶりに前年を上回った」 「最近は短歌の歌集を手にするひとも増えて…

今年最後の蓼科と、男性合唱を聴く

先週は蓼科に4泊しました。今年最後の滞在で、水を抜き、家を閉めて帰京しました。 (1) 紅葉は盛りです。もみじ、どうだんつつじ、落葉松、と色とりどり。 (2)八ヶ岳は、到着当日はまだ雪もなく、2日後に冠雪しました。 (3)行きつけの蕎麦屋に寄って、挨拶も…

頂いた『キリスト教美術史』(滝口美香、中公新書)を読む

中公新書の9月刊行、『キリスト教美術史、東方正教会とカトリックの二大潮流』 (滝口美香著)を読み終えたところです。貴重な読書体験でした。 まずは、帯にある本書の説明文を紹介します。 「ローマ帝国下、信仰表示や葬礼を目的としたキリスト教美術が成…

会社での「さん付け」と先生の「あだ名」

先週は秋晴れの日、二人で神代植物公園に行きました。いまは秋薔薇が盛りです。 前回は、新入社員になった孫の話でした。 (1) 中学・高校の6年間一緒だった岡田・Masui両氏からコメントを頂きました。 よく働いた若い頃を思い出して頂いたようで、嬉しいで…

孫と3人の「でらうまかった」夕食会

東京に戻って10日、体調徐々に戻り、近くの大学への散歩も始めました。 キャンパスでは元気な若者を見かけます。銀杏並木はまだ緑で紅葉は1か月先でしょう。 若者と言えば、先日は孫と3人での夕食会がありました。 彼は4月に新入社員になりました。ささや…

蓼科の秋深まり、稲の刈り入れの時期です。

先週は信州茅野に、4泊5日の短期滞在しました。 この時期は稲が実り、刈り入れも始まり、美しい里山をどうしても眺めたくなります。 2.10 月1日の土曜日に出て5日(水)に帰京しましたが、行きの中央高速は渋滞でした。週末の人出が増えているようです。 …

『僕たちのバルセロナ』が遺作になった田澤耕氏

8月末のブログで、『僕たちのバルセロナ』を紹介しました。 『僕たちのバルセロナ』(田澤耕、西田書店、2022)と岡田さん - 川本卓史京都活動日記 (hatenablog.com) 著者の田澤耕さんは9月24日死去しました、69歳。本書が遺作になりました。 友人がカ…

エリザベス二世の葬儀と立憲君主制のこれから

1.19日の英国女王の葬儀の模様をテレビで眺めました。 (1) 国民の40%以上が視聴したそうです (2)厳かで華やかな行進が続き、沿道に集まった人々の多さを見ながら、雨の多いロンドンでこの日降らなくてよかったなと思いました。 それと無粋な話ですが、高齢…

モーリシャスでの「日本文化イベント」

1.蓼科の夏を終えて帰京してから10日以上経ちましたが、体調はいまいち。 夏の疲れが出たのかもしれません。 発熱と咳がありコロナを心配しましたが、抗原検査キットによる検査では陰性でした。 年齢のせいもあって回復に時間がかかります。 それにしても、…

「品格のある風景」とエリザベス女王逝去

田澤耕さんの『僕たちのバルセロナ』を取り上げたときに、京都に「バルセロナ文化センター」が出来たと書きました。 早速岡村さんが行かれたそうで嬉しいことです。 責任者のカタルーニャ出身の女性に会って話を聞いた。 「公的なものでなく、支援者に恵まれ…

『僕たちのバルセロナ』、そして夏の終わり

前回紹介した『僕たちのバルセロナ』(田澤耕)の語り手は、6歳の長男悠君です。 (1) 日本の幼稚園から、いきなりバルセロナの小学校1年生になりました。 言葉は一切分かりません。 (2)いちばん困ったのが「トイレに行きたくたって「行きたい」って言えない…