「京都活動日記」と銘打っていますが、20日〜22日は東京にいました。前に書いたマーリンさん(夫妻で訪日しました)を迎えて、2回のセミナーをこなし、加えて、経団連訪問、イオン(株)http://www.aeon.info/との面談・・・等々を終えて、私も同行して22日(土)の新幹線で京都に移動、夜10過ぎにホテルにチェックインしました。昨日の京都は時代祭鞍馬の火祭、今日は菊花賞だというのに残念ながら縁のない時間を過ごしてます。
2回のセミナーは、1回は1997年にマーリンさんが設立したSAI(ソーシャル・アカウンタビリティ・インターナショナル)というNPO活動の内容について、2回目は企業の社会責任(CSR)の分野にNPOの立場から30年以上取り組んでいるマーリンさんが「社会起業家」という視点で、NPOいかにあるべきかを語るという内容でした。やや硬い内容になりますが1回目の点を少し補足します。日本でCSRという場合、「法令遵守コンプライアンス)」「企業統治(ガバナンス)」あるいは「環境」「地域社会とつながり」といった側面で語られることが多いのが現状です。もちろんこれらすべてとても大事なことです。しかしいま世界のCSRの流れは、それだけではなく、グローバリゼーションの下で世界的な調達先(サプライヤー)をも巻きこんだ(サプライチェーン)労働条件や基本的人権への取り組みが大きな課題になっています。例えば途上国における児童労働の問題があります。
マーリンさんは、以前からの活動を発展させて、97年からこの問題にNPOの立場から取り組んでいます。世界をまたにかけて、グローバル企業や現地の企業・政府・NGO等と一緒になって基準を設け問題改善の努力をしています。今回のセミナーが日本でも、CSRサプライチェーンあるいはCSRと人権といった問題に関心が高まっていく1つの契機になれば私としてはまことに嬉しい話です。自分で言うのも厚かましいですが、21日の東京でのセミナーはなかなか力の入った充実したものでした。24日・25日の京都でも新しい風がちょっとは吹いて欲しいと願っています。
日曜日だというのに、研究室に出ていささか硬い話をしてしまいました。マーリンさん来日をを機にこれからも取りあげていきたいと思っています。まあしかし、今日はそろそろ切り上げて京都のアパートに帰って菊花賞テレビ観戦といこうかな・・・夜には日本シリーズもあるし。マーリンさん夫妻は明日朝8時からまたフル活動です。今日ぐらい、ゆっくりして京の秋を楽しんでもらいたいと思いますが、何せ素晴らしく真面目で誠実な女性です。観光もそこそこに、明日のスピーチの原稿に盛んに手を入れているかもしれません。