ksen2005-10-27

アリスが「hard working(猛烈働く)」女性だということに昨日触れました。京都滞在中も
1時間でも空いた時間があると、烏丸蛸薬師にあるフェデックスキンコーズジャパンhttp://www.kinkos.co.jpに駆け込んでニューヨークからのメールをチェックしたり打ったりしています。あいにく宿泊しているホテルにはインターネットのサービスが無いので(アリスによればいま、中国に行ってもタイに行っても当たり前のホテルのサービスだそうですが・・・)その都度キンコーズでお金を払ってやるしかありません。
彼女はSAI(ソーシャル・アカウンタビリティ・インターナショナル)というNPO創立者でありCEO(チーフ・エクゼキュティブ・オフィサー、最高経営責任者)です。「CEOというのはもっと部下に任せて自分は戦略を考えたり経営判断をする存在ではないのか」とコメントすると「その通りだが、小さなNPOではとてもそんな余裕はない。自分がやるしかないのだ」ということでPCにかじりついています。NPOの責任者は日本だけではなく、どこでも本当に苦労が多いですね。
「これではあなたのCEOは”チーフ・エクゼキュティブ(Executive)・オフィサー”ではなくて”チーフ・Eメール・オフィサー”ではないか」と冗談をいったら「その通り」とジョンも入れて3人で大笑いしました。
それにしても、人が、京都にまで来て、観光もそこのけに働いている姿を見るのは美しいものです。忙しいけどきっと楽しいのでしょうね。仕事って楽しくないとそんなに熱心に働けませんよね。
2年ほど前の「日経ビジネス」が「もっと働け日本人」という特集を組み、書き出しは以下の通りでした・・・「日米の労働時間は逆転、労働生産性は先進国で下位。「働きバチ」は「ナマケモノ」になってしまったのか。長時間がむしゃらに働くかってのモーレツを良しとする必要はない。だが、仕事に燃える心構えまで否定するのは間違っている。新しいモーレツ主義を確立しようではないか」(日経ビジネス2003年1月27日号)
アリスの働く姿を眺めながら以上の文章を思い出しました。この文章のコピーを先日の「現代社会入門」という授業でうちの学生(1年生)に配布したばかりです。彼らがどんな印象を持ったかは判りません。LOHASロハス)・・ご存じない方は検索エンジンで調べてください・・の信奉者である浅野さんあたりから、批判的なコメントが飛んでくるかもしれないかなとちょっと心配ですが・・・・