ksen2005-11-06

ここではもっぱらマーリンさん夫妻を中心に報告しており、これからもしばらく同じ状況が続くだろうと思います。「KSEN(京都ソーシャル・アントレプレナー・ネットワーク)」そのものは浅野さん他の努力でこれ以外の活動も持続しています。今月はご案内の通り、加藤さんの「ブログ講座」と㈱フラットエージェンシーの吉田さんの講師による「活動拠点の作り方」講座が開かれます。ご関心のある方のご参加をお願いいたします。右の写真(マーリンさんの講演会)の時のように、熱心な方が多く来て頂けると嬉しいです。
8日・10日の講師・加藤さんは私のブログの恩師で、教え方も実に上手です。私としては感謝してよいのか、メンテナンスがたいへんで恨んでいいのか現状ではちょっとわからないところもあるのですが、それでもこういうメディアの存在に目を開かせてくれたことには感謝したい気持ちです。これからの社会のあり方・コミュニケーションのあり方について考えるきっかけにもなりました。友人の何人かにも勧めているのですが、どうなりますか。それにしても若い人は積極的ですね。「表現欲は人間の最後の欲望ではないか」と上の娘が(誰かの引用かもしれませんが)言っていたのを思い出しています。
この点に関して10月31日号の日経ビジネスが「グーグルとアマゾン、ネット消費の真の支配者」という特集記事を載せていて、面白く読みました。”ネットの本質は「ウオッチ(視聴)」ではなく「サーチ(検索)」であるー→さらにネット利用者は、欲しい情報を検索するだけでは飽きたらず、自ら情報を生み出し始めた・・・・”→これをCGM(コンシューマー・ジェネレーテッド・メディア)」と呼ぶそうです。ブログやネット掲示板、ネットショッピングの利用者レビューなど、消費者が自ら発信する情報の総称、マスメディアの対極にある「ナノメディア」だそうです・
”CGMは数年前までは「匿名の素人が垂れ流す無責任な情報」と軽視されてきた。だが中にはプロ顔向けの素人(もしくは本物のプロ)が発信する中身の濃い情報もある・・・時にはマスメディアが伝えない真実をナノメディアが語ることもある”
ちなみに”電通が今夏にネット利用者約900人に実施した調査では、85%以上が商品購入の過程で「ネット上の商品評価をチェックし」、デジタル家電の購入では75%以上が「価格比較サイトを利用」していた"
こういう流れがこれからどういう方向に行くのか?考えると面白いですね。うまく行ってくれれば、市民セクターの交流・興隆につながるかもしれませんね。たとえばネット利用者・ネット消費者が、将来、価格や品質だけの評価ではなく、企業の環境への取り組み、サプライ・チェーン、社員の満足度と誇り、レプテーション(評判)・・・といった諸々の基準で評価して、商品やサービスの購入を考えるようになるとしたら・・・・・それこそ、アリス・テッパー・マーリンが30年以上も取りくんでいる、CSR(企業の社会責任)と市民セクターとの連動・協働が可能になっていくのではないでしょうか。もちろん、同時に、日本の市民セクターの質が問われてくるでしょうが・・・・・