ksen2005-12-08

ここでは、ソーシャル・アントレプレナーと同時に、社会性を意識した会社にも関心をもっており、オムロンや京セラの事例にふれてきました。
上の2社よりはるかにはるかに小さいけれど頑張っている京都企業に㈱カスタネットがあります。社長の植木さんとは浅野令子さんと3人でケーセン(京都ソーシャル・アントレプレナー・ネットワーク)を立ち上げた仲間です。
12月6日、「現代社会実習」の時間に現代社会学科の2年生5人を連れて久しぶりに京都市南区の同社を訪れ、植木さんから話を伺いました。㈱カスタネットは創業して5年、従業員10名、売上げ4億5千万ほど、オフィス用品などの通信販売を扱っている企業です。昨年11月2日日経産業新聞の「ニッポンのキラ星企業」欄で紹介されるなど度々新聞等で報道されています。その理由の1つに同社独自の社会貢献があります。特に、あるNGOと知り合ったのを契機にカンボジャの小学校への支援を始め、昨年にはとうとう3百5十万円の銀行借金をして新しい校舎の建設費を寄付しました。
植木さんの場合、当初から社会貢献を考えていた訳ではなく、結果としてそれが会社の知名度向上につながり、マーケティング戦略(ソーシャルマーケティング)としても活用されています。しかし、まだ創業赤字のある段階でここまで大きな貢献をして社会貢献室という組織まで作ってしまったのは立派な行動だと思います。
「実習」の企業訪問では、学生たちから質問も出て、貴重な時間を過ごすことが出来ました。写真は最近発売したばかりの同社キャラクター商品「カスタ君クッキー」です。1袋140円の中から20円をカンボジャへの教育環境整備費用として寄付するとのことです。
学生からは、「カスタ君一家のストーリーを考えたらどうか」という話も出て、サザエさん一家のような物語が将来生まれてくるかもしれません。将来カスタ君がカンボジャの小学校を訪問するとか・・・・。植木さん、会社経営にはいろいろご苦労もあるでしょうが引き続き頑張ってください。学生君への応対有り難うございました。