ksen2006-01-16

natscoさん「本格小説」のコメント有り難うございました。著者の水村美苗さんについては、知人からのメールによると「彼女のようにあらゆる点で恵まれている作家は同世代の女性の嫉妬の的になっているようだ」そうです。「曰く、生まれ、容貌、才能、夫(『会社はこれからどうなるか』の岩井克人東大教授)・・・」。読売文学賞選考委員の1人のコメントだそうです。実は私は、男性だからか、全くそういう意識はなく、少女時代のアメリカ暮らしや学校生活はたいへんだったろう、何と言ってもエール大学のPH.Dを取るまでには死ぬ気で勉強した時期もあったろう、苦労の多い半生ではなかったかと推測しています。
ところで私はいま「ユーモア社会学」という題である雑誌に短いエッセイを連載しているのですが、その編集長からは「京都ネタは今後も続けてください。面白いし勉強になります」というメールが来ました。
他方で、大文字に登山したという霊元天皇に端を発して、別の「電子井戸端会議」では天皇制や万世一系をめぐる議論が活発になり、私のような無学な人間にはまことに勉強になります。今年は「皇紀(意味の分からない人が多いでしょうね?)2660年」だそうですが、この「皇紀」というのは明治になってから言われたことで、それ以前はあらためて神武即位以来何年という発想そのものがなかったそうです。「記紀(これも知らないかな?)」はおそらく藤原不比等が、天皇家と藤原家を特別な存在とする意図をもって作らせたものだろうとか、秦の崩壊により南朝鮮に流れてきた勢力が日本でも500年前後に畿内に進出し、日本最初の統一王朝を建設、まさに応神・仁徳の頃にいまにつながる一族が権力を掌握したのではないか・・・・とか、古代史をめぐる刺激的な意見が交換されています。これ、すべて受け売りで済みません。
私としては、読んだ小説や観た映画のこと、京都ネタ、日本の歴史(これは無知ですが)にもブログで触れていければとは思います。しかし何といっても、当方のテーマは「ソーシャル・アントレプレナー(社会起業家)」ですので、その点を忘れないようにしたいと思っています。
ということで、前回の続きを書く余裕がなくなりました。今回は訂正だけしておきますと、歴代のタイム誌「今年の人」のうちアジアから、アキノもとフィリピン大統領が抜けていました。1986年の選出です。また、蒋介石は正確には、蒋介石夫妻(1937)です。
因みにこれらの情報は、「TIME ALMANAC(タイム年鑑)」(写真)に依るものです。この年鑑、アメリカ中心の統計集ではありますが、暇なときにめくるのにはけっこう楽しい読み物です。政治経済だけでなく、映画やスポーツの統計も豊富です、過去のアカデミー賞受賞作はもちろん、アメリカ映画協会が選んだ「ベスト100の名画」だの「ベスト100の映画音楽」だのも掲載されています。もちろんネットからも検索できるでしょうが、1冊の本をめくるというのも楽しいものです。