暑い京都で働いている方々にはまことに申し訳ないのですが、大学は一斉の夏休みで、当方は信州の田舎で慣らし運転中です。


もっとも弁解するわけではないのですが、夏の間に、出来たら紀要の論文1つと、エッセイを2本書く必要があるので、それなりに眼と手は(若干の頭も)動かしています。



これも弁解その2に近いかもしれませんが、8月7日の日経「インタビュー領空侵犯」に「異議ありアンチエイジング、若返りの煩悩捨てよう」という題で、本川達雄東工大教授が登場しました。


教授は、「ゾウの時間ネズミの時間」(中公新書」で生物学に時間の考えを取り入れた方です。

・・・生物によって時間は異なるように、人間も若者と年よりとでは時間が違う。かつ、今の世の中、時間が速すぎる。年よりには別途「老いの時間」が必要・・・

といった指摘にはなるほどと思いました。



大学に勤務していると、当然ながら若者と付き合う時間が多く、これはこれでまことに楽しいのですが、若い人は当方とは(もちろんエネルギーも)違う時間の流れに生きている、当方が同じ流れに合わそうとすると、時として溺れてしまう・・・・

そんな風に感じました。

ところで田舎にいると、家族や親族や友人や、普段は京都や東京でなかなか会えない人たちに会う機会が、かえって多く、おかげで、たいへん楽しい・かつゆっくりした「老いの時間」をすごしています。