「慣らし運転」中にて、残念ながら9月はじめまで物理的には動けないのですが、「ソーシャル・アントレプレナー」への関心が低下したわけではありません。


KSENのサイトでも広報している「第2回ソーシャル・アントレプレナー・ギャザリング」にも出席したいのですが、どうもまだ雑用(検査があと2回あります)もあり無理をするのもどうかということで行かれません。浅野さん、ぜひ京滋代表としてよろしくお願いいたします。


代わりにというか、週末にやっと『ソーシャル・エンタープライズ、社会的企業の台頭』(谷本寛治編著、中央経済社)を読み終えました。
今年2月に出版されて、すぐ贈呈いただいていたのですが学期中はなかなか時間がありませんでした。

ソーシャル・エンタープライズ社会的企業)」と「ソーシャル・アントレプレナー(本著ではあえて「社会起業家」ではなく「社会的企業家」と訳すると主張しています)についての新しい動きを、日本だけでなく英米の事例も含めて、よく整理しています。

本著は一ツ橋大学大学院の谷本教授とその研究室の仲間がまとめたもので共同研究の成果といえましょう。


「ソーシャル・アントレプレナー」については、畏友・町田洋次氏に影響されて、私としてはおそらくいちばん早く、大学のカリキュラムに取り上げることを提唱した1人のつもりですが、その後一ツ橋大や慶応のような超大物が、院・学部の両方で取り組むようになりました。

うちの大学の場合は社会科学系の学科が3年前に開学したばかりですし、まだこの分野では院もないので、無理なことは当初から分かっていることでした。
それでも、こういう成果を見ると、やはり羨ましいというか、ちょっぴり残念な気もします。


ただし、うちの大学でも、かつ学部生であっても、本テーマに関心をもち研究し活動したいという元気あふれる学生がぼちぼち現れています。
一ツ橋・慶応何するものぞ、という意気込みで、うちの若者にも期待していきたい、そのために多少なりとも手助けできることがあれば、と願っています。


写真は、妻がじゃがいもや枝豆を作っている畑の近くから眺めた八ヶ岳です。

本書の紹介については、次回以降にでも。