泰子さんコメントまことに有難うございます。懐かしいですね。
シドニーもすっかりご無沙汰ですが、お互いに元気でいたいものです。
この夏も、田舎にて、例年通り、昔シドニーで一緒だった方たちと会って楽しかったです。
もっとも今年の夏は、信州と東京(自分の病院行きと他人の病院見舞い・墓参など)を行ったり来たりしているうちに終わりになりました。

写真は10日ほど前に撮ったものですが、妻が野菜を作っている畑のすぐ近くです。あまりよい出来ではないので、何の写真だか分からないと思いますが、前景は「吾亦紅(われもこう)」が咲いているのでカメラに入れて、後景はいわゆる「休耕田」のすがたです。


畑は近くの農家からほんの一部を毎年無料で借りて友人の夫婦と一緒に作っているのですが、ときどきこの農家から聞く、農業の現状と将来にはなんとも気になるものがあります。
後継者が居ないのが共通した悩みのようです。
素人ながら実にいい土だと思うし、フラットな土地で働きやすいし、八ヶ岳蓼科山が見渡せて眺めのいい場所だし、畑として続けてほしいと思うのですが、あまり楽観できません(すぐ隣ー写真にある林の奥ーはすでにゴルフ場になっています)。


私たちが借りているところも連れ合いを数年前に亡くして80歳になるおばあさんがまだ一人で畑を守っています。1人いる息子さんは東京に勤めていて、時々、家族を残して1人でやってきて畑仕事を手伝っているようで、感心しますが、それでも後を継ぐ気持ちはないようです。

まわりにはこういう状況の農家が多く、老齢で働けなくなったりすべての畑の面倒をみられなった場合は、やむなく写真のように「休耕田」(ここは、おばあさんのお兄さんの土地)にしてしまうわけで、こういう土地がどんどん増えているようです。


この農家のおばあさんにしてみれば、私たちがちょっとでも農地を利用・活用してくれるだけで嬉しい、そうでなければ「休耕田」にするしかないという状況だろうと思います。

いまのところは、おばあさんのところからは、毎年実においしい、新鮮なトマトやとうもろこしなどをわけてももらい、また自らつくった野菜も自分たちで食べたりあちこちに差し上げて喜ばれたりしています。
何とか、この農地がいつまでも残ってほしいと思うのですが、何せ老齢で後継者がおらず、あと何年続くことでしょう。


日本の農業政策や現状について、残念ながらあまり知識を持ちあわせていないのですが、何とかならないものか、と田舎に滞在中、妻と話あったものでした。

こういうところにも「社会起業家」の出番がないものでしょうか。