シドニーから便りが届きましたので、勝手に(事後承諾で申し訳ありませんが)転載します。

南半球は、日本と反対ですから、これから春まっさかりです。


以下、シドニーから届いた本文。


木蓮やさつき、今年は藤の花があちらこちらに咲き誇り当地の野の花エリカ、ボロー
ニア、カンガルーポーにグルビリヤ、花屋さんではワラターが既に出回ってきてお
り、春の賑わいのシドニーです。
ジャカランダはまだですが、この陽気では例年より早くなって今年のお目見えは10月初旬ということもありえるかもしれません。)

この度は思いがけずに、楽しそうなご本をお送りいただき誠に有難うございました。

早速、”チェンジメーカー” を手に取りましたら、著者渡邊氏の米国人の友人から
指摘されたことによってこの本が生まれたというくだりはインパクト有で、興味を惹
かれました。

その友人曰く、日本人が欧米人特に米国人と決定的に違うところ; ’自分より恵まれない人たちに対するコンパッションがないこと’ との指摘に私も唸ってしまいました。
日本人は昔から〜70年代始め高度成長の前までは〜伝統的には家を柱に、ご近所、町内、街ぐるみで良くも悪くも助け合いで成り立っていたこともあり、日本人が全くその素質に欠けているとは思いませんが、生かしかたを見失っているのかもと思いを巡らし、楽しみに読ませて頂きます。

 近所のセンタニアルパークで黒鳥一家を目にしてスナップした写真を添付して、取り急ぎお礼申し上げます。」

黒鳥の写真がなかなかいいですね。


カンガルーポー(Paw,カンガルーの手の形に似た花なのでこの名がある)など、地元の野の花は日本にいる方にはなじみがないでしょうが、昔住んでいた我々には懐かしいです。


チェンジメーカー、社会起業家が世の中を変える」(渡邊奈々著)は、主として米国を中心に「社会起業家」といわれる人たちを紹介したいわば事例研究ですが、上述のように、著者は「あとがき」で、この「コンパッション」というキーワードが本書の出発点と書いています。
私も授業で、学生たちに、渡邊さんがアメリカ人から「日本人にはコンパッションが足りないのではないか」と言われたというエピソードを紹介して反応をみています。


そろそろ授業が始まります。
若者が社会や働くことに関心をもってくれるにはどうしたらよいか?考えているところです。