我善坊さん有り難うございます。
ご意見まったく同感です。
大学教育に関しては言いたいことが山のようにあるのですが、所詮私ごときが発言したって誰も聞いてくれないし・・と最近はやや悲観的です。しかし憂いを共有している方には愚痴を聞いてもらいたいものです。


ということで教育の話になったので、オムロン京都太陽訪問はまた別の機会にして、まずは直近の出来事から。


私事に近い話ですが、8日(土)に、京都で中学・高校の同窓会にはじめて出席しました。


東京にある中高男子一貫校で、京都在住者の同窓会は年に1回、6年目とのこと。出席者は21名。それぞれが学校時代の思い出を語りました。
私は、息子も弟も妻の兄も卒業生であること、いまは姉の孫がお世話になっていること等を報告しました。
先生の名前も多く出てきましたが、私の高校3年の担任の教師の名前がいちばんよく出ました。それだけ慕われていたのでしょう。


理事長と校長も出席してくれました。
校長は、臨時教員会議を終えて駆けつけたとのこと。学生が問題を起こし(詳しくは語りませんでしたが)その対応の打ち合わせだったそうです。


以下、校長先生のお話です。


1. 本学にも、いじめや学生のトラブルはある。とくに昨今はネットやケータイを通じてのいじめが子供たちにプレッシャーを与えているようだ。

2. 背景にはいまの社会特有の、ゲーム、ケータイといった文化があるようだ。産業界の責任も大きいのではないか。

3. そこで決定的に失われているのは、人を育てるのは人だという当たり前の認識。

4. ただ、本学はいまも、創立者江原素六の精神が語り継がれており、これが実に幸せな・かつ大事なことだと思う。自分も何か問題が起こるたびに「江原先生だったらどう対処しただろう・・」と考えることがよくある。学生にも氏の言行を話している。先日は先生が好きだった「先憂後楽」という言葉を紹介して、「まず勉強すること、その中に楽しみを見つけること」と自分流に補足して話しをした。

5. 基本的に感じることとして、昨今、おとなの子供に対する「愛」が足りないのではないか?

6.学校の嬉しい話としては
(1)今年夏の甲子園高校野球の都予選で、まず13年ぶりに1勝し、みんなで狂喜乱舞した。その後27年ぶりに2勝し、こんどは驚いた。しかし3回戦はコールド負け。
(2)ドーハで開かれているアジア大会(アジア版オリンピック)に今年はチェスが入り、3人の日本代表選手の2人が本学の高3(1人は女子)。
(3)日本語ワープロを発明した森健一氏(卒業生)が文化功労者に選ばれた(同氏は私と同期です。もっとも飛び切りの秀才と「並」の私とでは付き合いはありませんが)。


7. 校長としては4年目だそうですがずっと先生をしていて、私の弟が同期なので「三郎の兄です」と自己紹介をしたところ「じゃ、ひろし君のお父さん?中1の時の担任でした」と言われたのには驚きかつ感心しました。20年以上経つのによく覚えているものです。


8.以上、関係のない方には退屈な話でしょうが・・・


当日びっくりしたのは、会場のホテルのクロークで傘とコートを預けようとしたら、何と2回生の私のゼミ生でした。ホテルでアルバイトをしているとは聞いていましたが、制服を着てすっかり見違えてしまいました。京都は狭い街なので、どこで誰に会うか分かりません。