コメントまことに有り難うございます。

Machidaさん、「今年の人=あなた」から、「たいしたもんや米国」へとつながる発想は考えていませんでしたが、ご指摘の通りですね。


例の『ウエブ人間論』での梅田さんの指摘(P.192)を思い出しました。


梅田望夫氏の、日本では、リアル世界の第1線で活躍している人ほど生活が忙しすぎて、知的好奇心の摩耗が起きているのではないか?という発言に対して

平野啓一郎氏が、


・・(日本では)現実主義と現実肯定主義が一緒になってしまっている人が多いんじゃないですかね。自分の「現実」から外れることに関しては、シニシズムに陥ってしまって、そこで話が終わってしまう・・と応じて


梅田氏が、以下、答える・・・シリコンバレーで僕が元気になれた源泉というのが、そこの感覚における日本との違いなんです。シリコンバレーでは、新しいことを面白いと思う大人が多く、彼らのほうが若者よりもおっちょこちょいなことを言い、若者の斬新な発想を何でも「やってみれば」と許してくれる。僕よりももっと年上の人が、いつも奇想天外なことを言っていて、それこそが大人の流儀だというような空気がある・・・


こういう感じ、私にはよく分かるのですが(昔、アメリカの大学について書いた拙著でも似たような感覚にふれました)、そこに、machidaさんの「叡智信仰」とつながるものを感じました。


そこがまた、海太郎さんのコメントにも関係してくるような気がしていろいろ考えさせられました。

若者に好奇心が薄れてきているのではないか?そこが気になる、というご指摘まことにもっともだと思います。


その点はその通りだと思いますが、若者の弁解をするわけではないのですが、平野・梅田両氏が感じるように、この国では、ひょっとして大人の知的好奇心も摩耗しているのではないか、さらに言えば、若者の「おっちょこちょいな」「奇想天外」な好奇心に対して、面白がってくれる大人が少ないのではないか?

そもそも若者の好奇心を育てる土壌が少ないのではないか?そんな気もしています。
たまたま両氏も海太郎さんと同じく「好奇心」という言葉を使っているのが面白かったです。


本日は、頂いたコメントから触発されたことを文章にするので終わりそうですが、私にとってはこれもまたブログの貴重な存在理由と感謝しております。

週末、土曜日は、大学の近く、北槇島小学校で恒例の「もちつき大会」が開かれ、大学生も5人ボランティア参加してくれたので激励に顔を出し(田中さんがブログに報告ずみです)、日曜は京都をひとり歩いて、アパートから2〜3分の京都文化博物館で「日曜美術館30年展」を観て大満足しました。


写真は、同じく、住まいからごく近く、御池通りに咲く早咲きの桜です。