このまま暖かく過ごしているうちに春になってしまうのでしょうか?


穏やかな季候は有り難くもあり、心配でもあります。そういえば,
藤野さんに教えて頂いたJR二条駅前の映画館で『不都合な真実』を観ました。アカデミー・ドキュメンタリー賞を受賞しました。

地球温暖化に関するショッキングな映像や統計が次々に披露されますが、それをプレゼンするアル・ゴアの、いかにも真面目な人柄も印象に残ります。内容が内容とは言え、アメリカ人なんだからジョークの1つぐらい言ってもいいのに・・と不真面目な私など思うのですが。


遅れてしまわないうちに、2月19日(月)に撮ったお雛様の写真を載せておきます。
場所は「国際文化会館」。たまたま種々の用件があって東京に行き、ここで同じようなテーマの研究者と昼食をとりました。

ここは私は30年以上の会員ですが、昨年4月にリニューアル完成。旧岩崎邸だったという昔の美しい庭園と建物もそのまま残し、古い人間にはほっとしました。昔の良さを保存しつつリニューアルに成功した好例として雑誌『東京人』にも取り上げられました。


もちろん、昔の「クラブ」的な雰囲気は多少失われましたし、宿泊費なども(内装や設備が立派になった代わりに)高くなりました。以前は海外からの研究者や大学の教員が長期滞在していたのですが、そういう人には住みにくくなったかもしれません。


それもその筈、以前はすべて自前のスタッフだったのが、改装後は、図書館等を除いて、某ホテルに委託して、「アウトソーシング」しているそうです。従って、昔のように顔見知りのスタッフが名前を覚えてくれる・・・なんてことはなくなりました。

まあ、これも時代の変化、優れたハードを残すにはやむを得ない措置だった、むしろ英断というべきでしょう。


ちなみにお雛様は、ロビーに飾ってあり、会員からの寄贈で「丸平大木商店」製とあります。


大木商店は、私の住んでいる京都のアパートのすぐ近く、柳馬場を東に六角通りに面しています。外観からはどうということもない人形のお店ですが、知る人ぞ知る、格式高い有職雛の製造元で、現皇后のご婚礼の際に用達されたとか、あるいは某・アメリカ大統領夫妻が来日時求められたとか、聞いたことがあります。


会員のどなたかは知りませんが、お嬢さんも巣立って不要になったのでしょう。よいことをして頂いた、と私も嬉しく拝見しました。