HANAIさんお礼が遅くなりました。

小布施はやはり栗ですか。栗の和菓子で有名な小布施ですが、栗そのものは茨城産も多いらしい、と茨城在住の友人に聞いたことがあります。
しかし小布施もやはり栗の木が多いのですね。あの花の匂いは私はちょっと苦手ですが、白い花は素朴でいいですね。

桃や梨の花が盛りとのこと。
里山の風景が眼にうかぶようです。

実は連休後半は、茅野市郊外八ヶ岳山麓の田舎に4日間滞在しています。

当地も、まだ山に雪が残っていますが、桜・しばざくら・れんぎょう・桃・雪柳などが一斉に花開いています。桜はそろそろ終わりかけています。

たまたま、日経の日曜版(5月6日)の最終ページに、中村稔氏(詩人・弁護士)が随筆を書いていますが、こんな文章で始まります。


「冬の間、すっかり葉を落とした樹々は、余剰の衣装をそぎ落として、その本質だけを示しているように思われ、私の好みである。


 しかし・・・・新緑の季節にこころがときめくのは、樹々がそれぞれ、違った色合いにそめあげられ、個々別々の濃淡、明暗によって、豊かな個性の違いがあらわれる、その美しさによる。]


当地は新緑の季節はまだまだ。庭にある白樺や落葉松の木々は、まだ個性豊かな新緑にそめあげられるのには時間がかかりますが、すでに芽がめぶいています。

私は、この地のおだやかな里山の風景が気に入っているのですが(もっとも下の写真は、京都の美山の風景ですが)、いま農家では畑を耕して種まきの準備と田に水をいれて田植えの準備が始まったところです。

人々よりも自然の存在感のほうがはるかに大きい土地に短い滞在をして、テレビも雑踏も喧騒も縁がなく、少しは充電になったかもしれません(もっとも寒いので風邪を引いてしまいましたが)

4月は(正確には5月2日まで)ほとんど休まず研究室に出かけて、雑用をこなしていたので、これくらいの休養は許してもらえるだろうと思っています。


本日は終日雨、肌寒く、ずっとストーブに火をいれています。
物音は時たま流すCDぐらい。
しっとりした雨模様も風情がありますが、新緑にはまだ遠く、「冬の旅」のCDを聞きました。
フィシャー=ディスカウが歌い、ピアノ伴奏はマレー・ペライア


これから夜汽車で京都に戻ります。