春学期はいよいよ終盤。今日から定期試験が始まりました。

私は、本日、担当科目のうち3つ実施しました(うち2つは合同で)。以下、若干の感想。

1.「外書購読」の試験で、英和辞書の持ち込みOKですが、8割以上が電子辞書で、紙の辞書はごく少数でした。
私自身は電子辞書がどうも苦手で、前に購入しましたが、一向になじめず、使用していません。いま愛用しているのは、翻訳を業とする娘に薦められた、研究社の「リーダース英和辞典」で、やはり紙をめくって言葉を探す感触が何とも言えません。

当日は、この辞書を持っていったところ、案の定、「辞書を忘れた」という学生が1名居り、「みんな反対しないよね」と一応声をかけてから、当人に貸与しました。


2.もう1つ「アメリカ企業論」の試験では、普段、60名前後の出席者のところ、見たことのない顔が何人か(実は、他の授業で良く知っている某君ほか)現れました。

結局、67名が受験。もちろん、ある程度、例年のことではありますが今年は少し多かったかな。
当然、履修登録学生70名強の数だけ問題と回答用紙をプリントしてもっていったので事なきを得ましたが、足りなかったらやばかったところ。
(私は、よく、こういうチョンボ、というか「まあ、この程度でいいか」と判断することがあるので、やばいのです)


「出席と授業態度」も評価の対象にするとシラバスに書いてあるのですが、1〜2回しか出席せずに試験に挑戦する勇気には感心します。誰に借りたのか、私が毎回配布するレジュメを全てコピーして持ってきていました(試験は、配布資料の持ち込みOKです)。

もっとも私も、大昔の大学時代、必修の「刑法」で、教授の語りがどうも面白くなくて、最初と最後だけ出て、あとは全てさぼり、それでも試験を受けた経験があります(必修なので受けざるを得なかった)。


3.これで私の分の試験は終わり、採点するだけ。それと、残り4科目のレポート(合計すると170枚ほど)を受け取り、読んで、採点。


ところで、これは個人的な好みですが、私は、学生の顔が見えない、大規模授業より少数のゼミの方が好きです。

大規模授業はむしろ非常勤にお願いして、専任教員は「ゼミ」を重視すべきという意見と、いや、大規模授業を専任でやるべき(それもできれば複数)という意見があるようで、所詮好みの問題かもしれませんが、私は、どちらを取るかといえば、こういう小さな私学の場合専任教員は、学生1人1人の面倒を丁寧にみることにエネルギーを使う方が大事ではないかなと思っています。


4.まずは試験が終わってほっとしたところ。今日は、早帰りをして、仕事のことはすべて忘れて、ワーグナーでも聴きながらワインを飲みたい気持ちです。