コメント有り難うございます。

仲川さん、慶応義塾は、いろんな面白い学生がいると思います。
大学では、波長の合う人間とのつきあいを大事にする絶好の機会ではないかと思います。


合わない人と、わざわざ付き合う必要はないのではないか。社会人になると、なかなかそうは行きませんが、大学では可能ですよね。


その社会人についてですが、坊主さんのコメントに私がそのままコメントしてしまうより、十字峡さんのような経験豊富なもとビジネスマンが助け船を出して頂くと、話が広がり、まことに有り難いです。

キャノンについてのご指摘、私も全く同感です。世情、良い会社と言われているのが本当にそうなのか?疑問に感じるところもありますね。

例えば、アメリカの雑誌「フォーチュン」が毎年、「世界で最も賞賛される会社」を選んでいることはご承知の通りですが、2006年のトップ5は、
1. ジェネラル・エレクトリック(GE):製造・技術・サービス
2. トヨタ:自動車
3. プロクター&ギャンブル:日用品
4. ジョンソン&ジョンソン:医薬・化粧品
5. アップル:コンピュータ
です(同誌3月19日号)。
キャノンは46位(05年は38位)、日本企業では、トヨタ、ホンダ、豊田自動織機ソニーに次いで5位です。

因みに、どういう「尺度・物差し」で評価しているかというと、ABC順で、以下の8つです。

1.地域・環境への配慮
2.財務の健全さ
3.グローバルネス(どこまでグローバル化した会社か)
4.イノベーション
5.長期的な投資価値
6.経営者の質
7.人材の活用(People management)
8.商品・サービスの質
9.資産の有効活用


以上のうち、1と7がCSR(企業の社会的責任)にからむ項目で、特に7は、「社員が働きやすい会社」と関係してくると思います。

問題は、
こういう客観的な物差しで測った「良い」会社と、従業員だけでなく個々人が「良い会社だなあ」と感じるところとは、ギャップがあるのではないでしょうか。


差し障りがあったらご勘弁を願いたいのですが、私は実は、これだけ評価されている・今をときめくトヨタの「企業文化」にはいまいちついて行けないものを感じています。


もちろん、これは私が、銀行に勤務していた時にビジネスを通して接した印象ですから、偏っているかもしれないし、昔のことですから今はだいぶ変わっているだろうと思います。しかし、当時の(10年前、20年前)の経験で、私個人としては、トヨタでは働きたくない、ホンダの企業文化の方がはるかに好みでした(妄言多謝)。

しかし、妻に言わせれば、アフターサービスはいいし、何と言っても「プリウス」が素晴らしい、「良い会社」だということになります。

本当に難しいですね。