前回、60代の普通のおばさんが頑張っている話を書きましたが、今回も女性がテーマです。

ゼミ生の発表を聞いたりしていると、女性の方が一般的にいってテキストや参考文献も丁寧に読んで、やる気もあり、頼もしい気がします。

しかし、日頃のアルバイトの経験等から、この国の男性中心の企業社会・文化の現状を知って、卒業して社会人になりたいのだが、どうも住みにくそうだということも理解していて、少し気の毒に思います。



まず政治から変わったらどうでしょうか。ノンポリ人間(あまり公言するのは良くありませんが)としては日本の政治に、まして政局には全く関心がありませんが(関連する新聞テレビも殆ど見ないので情報もありませんが)、英国もドイツも女性首相で少し変わったように思いますし、米国も可能性が高まっているようですね。


というのも、そういう状況をふまえて「Newsweek」10月22日号が「女性とリーダーシップ」について12頁の特集を組んでいます。


最強のリーダーであったエリザベス1世から始まり、アジアではすでに11人の女性の政治リーダーがいること、但し全て実力プラス両親や夫のあとを継いでいること。そう言えば、アルゼンチンもヒラリーもそうで、サッチャーメルケルが例外のようですね。



著名人以外では以下の7人の女性リーダーが「トップへの道」と題して紹介されています。
・ フランスのエネルギー会社社長
・ インドの下層階級出身の大臣
・ メキシコ系アメリカ人のゴルファー
・ WHOの事務局長(香港で育った中国人)
・ 英国出版社の創業者兼社長(ギリシャ生まれ)
・ エンターテイメント会社社長(中国生まれ→アメリカ)
・ デザイナー(アジア系アメリカ人

彼女らが何が大事だったかについて以下のように語っています。
・ 両親の影響:3人
・ 両親と教育のおかげ:3人
・ 夫の支援:1人


最後に、フランス人女性社長のコメントから一部ご紹介します。

「私はもともと野心的な性格ではない。両親もお尻をひっぱたくタイプではなく、子供たちを愛し、自由にさせてくれた」

「その結果、他人にも信頼し、同じような態度を取ることを学んだ。また自己責任、成績が悪かったら、自分の責任でしかないと考えるようになった」

「会社では多様性のあるチームで働くことが重要。違ったバックグラウンド、年齢、教育、考え・・・そこから豊かな発想が生まれる」


小さい2人の子供がいるので、出張は4日を限度と決めている。私自身、ナニーが居るような環境では育っていないので出来るだけ夜は家族と過ごすようにしている。私は今まで、昼休みをたっぷり取り、その代わり遅くまで残って、だから仕事をしているのだ、と思わせるような会社で働いてきた。しかし、それは、全く私の主義ではない」


こういう職場だと、女性も働きやすそうですね。