朝夕すっかり寒くなり、紅葉も見頃でしょう。

当方はアパートと研究室を往復する代わり映えしない日々で、残念ながら名所旧跡には縁がありません。本日の祝日も研究室のPCに向かっています。


そこで自分自身の気晴らしにブログを・・・。

前回、京阪電鉄の支線、赤字路線の現場で楽しく明るく頑張っているサラリーマンを紹介しました。

今回、京都の私鉄についての下らぬ雑感を書いておきたいと思います。


京都を走る主な私鉄は、この京阪の他、近鉄、阪急、それに京福でしょうか。
京福は、嵐山に行く、いわゆる嵐電と鞍馬の方に行く叡電とがあります。
京阪は「おけいはん」というキャラクターがあちこちの名所を訪れるという車内広告が、そのネーミングのうまさも与ってよく知られています。


私が通勤に使用するのは、近鉄で、私が乗るのは、京都駅から奈良方面の西大寺に行く、奈良線で、地下鉄を竹田で乗り換えて近鉄向島」で降ります。ちなみに東京人にはもちろん「むこうじま」ですが、こちらでは「むかいじま」です。


京都の私鉄で特徴的なのは、東京の私鉄と違って、ターミナルが分散していることです。
近鉄は上述のように京都駅が始発でJRと接続していますが、これは例外と言っていいでしょう。

京阪の本線は、出町柳がターミナルで大阪の淀屋橋が終点です。

出町柳で降りても、ここだけ独立した駅で別にJRに接続している訳ではありません。

阪急は、四条河原町(ここも出町柳と同じ、全くそれ自体独立したターミナル)から梅田までを走ります。この梅田がJRの大阪駅とほほ同じ場所ですが、私には、この感覚が(つまり、なぜ梅田であって大阪駅でないのか)分かりません。

嵐電は阪急の大宮から嵐山へ、叡電出町柳から走ります。


何を言いたいかというと、東京では、私鉄のターミナルは普通、JRの駅と接続していて、上野、池袋、渋谷、新宿・・・といった何れも山手線の駅と接続して発車します。

関西人にとっては別におかしくも何ともないでしょうが、
私はいまだに東京の感覚に慣らされているので、京都の私鉄の路線はどうも分かりにくく、大阪に行くときなど、どう行っていいか悩むという経験をしています。


JRは昔の国鉄(その前は、省線)でそこから全てが始まるという発想・・・つまり官中心の東京とそうでない関西の違いと言えるのではないか。


下らぬことと言えばそれまでですが、東京ではすべてがお上から始まる、それが自然に東京人の思考や行動に影響しているのではないか。
京都に住んで、そんなことを感じています。