海太郎さん、コメント有り難うございます。


私も、ご意見の通り、まったくの杞憂に終わることを信じ、かつ願っています。

ただ、ご承知の通り、オバマ氏に対するネガティブ・キャンぺーンが始まっており、気になるところです。
日本のメディアも報道していると思いますが、愛読しているブログ情報森林浴
の1月12日&14日付けがこの辺の情報を伝えています。このブログは世界のメディア情報を幅広く収集して紹介・コメントしており、怠け者で一次情報へのアクセスに時間を割けない私には貴重な情報源です。


ただし、ほぼ毎日更新されるので、追いつくのがたいへんですが。


ところで、今回は、たまにはTVも面白いという話です。


12日(土)〜14(月)は3連休のところが多かったでしょうが、当方は特に予定もなかったので研究室におりました。どうせ一人ですから、暖かいし、インターネットもテレビもあるしCDも聴けるし、狭いアパートに居るより快適だというのが主な理由です。


雑用を処理しながら、テレビをつけていたら、珍しく面白いのが2つありました。「ながら」族なので内容は多少不正確ですが。


とっくにご存じの方も多いかもしれませんが、海外から見てくださる方も少数は居るので報告しておきます。


1つは、福島県矢祭町の「矢祭もったいない図書館」が開館して1年経ったというニュース。

もう1つは、いまアメリカで日本酒の人気が急上昇。これを支えている、大門酒造・酒半という、大阪交野にある小さな蔵元の6代目大門康剛さんの話です。


今回は、矢祭だけにしますが、ここは、福島県の最南部にある人口6,800人の小さな町。前の町長が全国的に有名で、6期24年務め、本人は引退表明したのに町民の懇願で続けたそうです。


主な施策としては、

・ いわゆる「平成の大合併」に反対して「合併しない宣言」を採択
・ その代わり、猛烈な改革を実施。議会定数削減、報酬削減、人員削減等。庁舎の清掃も、町長・助役・教育長も行う。トイレ清掃も分担している・・・
・ サービスはむしろ向上。例えば、住民サービスは365日年中無休、など。


この町が、2006年、念願だった図書館の設立に動き、資金が無いため、蔵書の寄贈を一般に募った。図書館の専門家からは、猛反対を受けたそうだが、結局40万冊以上が全国から集まった。


以下は同町ホームページ]からの引用です。


「昨年7月から全国の皆様に蔵書のご寄贈をお願いしておりましたが、本年6月現在で40万冊のご寄贈を頂きました。
北は北海道から南は沖縄まで、矢祭町にご支援を頂きましたこと、厚く御礼申し上げます。
お蔭様で「矢祭もったいない図書館」は連日、大勢の人々で賑わっております。子ども達は学校が終わると「もったいない図書館」で読書に励み、大きな夢を膨らませております。
 又、「若い日には働くことが精一杯だった」と、老眼鏡を新調して「もったいない図書館」に通う高齢者の姿もあります」


注目されるのポイントは以下の通り。

・アイディアの発案と実施の責任者は町役場の女性の中間管理職

・ 送料も自己負担でお願いした。それじゃ集まらないという批判にも拘わらず成功した。

・ 結果、主な支出は古い武道館の改修費用約1億円のみで、通常の10分の1以下で済んだ。

・図書の整理に当たっては住民(主として女性)がボランティアで献身的に協力した。

・ 寄贈者の名前をプレートにして図書館に残してある。これが、意外な効果を生んで、寄贈者が全国から町を訪れている。若く亡くなった息子の蔵書を彼の名前で贈った父親が、訪問して感慨深くプレートや本を眺めているシーンも出てきました。


図書の整理に当たってのボランティアの無償の労働も、たいへんな作業だったろうと思います。

本好きの私としては、とても気持ちのいい話だと思いました。

それにしても、女性パワーですね。