8月2日3日の週末は、猛暑の中、オープン・キャンパスが開かれました。

この日京都は、日中36度~37度という、目もくらむような暑さでしたが、高校生を迎えての大学のPRです(この日はあちこちの大学でやっています)。

7月31日の新聞が、定員割れが私大の半分近いという状況を記事にしています。

今春の入試で4年生私大の47.1%に当たる266校で、入学者数が定員に届かなかった。

「18歳人口の減少と大学の増加が主な要因だが、大都市部の大規模大学へ受験生が集中する傾向は年々強まっており、地方の中小大学の経営環境は厳しくなる一方・・」

「入学定員全体の4.1%に過ぎない23校が、全受験者の49.4%を集めた。早稲田大の志願者数は約12万5千人で、九州の全私大(132学部)の志願者数(約13万人)とほぼ同じ・・」


幸いに京都は、まだブランドがあって、それなりに集客力があり、本学も何とか学部レベルの定員割れは起きていませんが、これからを考えると決して楽観を許せる状況ではありません。


オープン・キャンパスは、高校生に訪問してもらって、キャンパスを見たり、模擬授業を聞いたり、食堂でお昼を食べたり、学生生活や入試の情報を得たりする、いい機会ですが、何といっても、在学生の相談コーナーに集まります。

今年のオープン・キャンパスは、主に私のゼミ生が活動してくれました。

もちろん、現在の学生生活にそれなりに満足している学生が中心になりますが、高校生に向かって、この大学の良さを熱心にPRしてくれます。

私の所属する現代社会学科の学生は、法律・経済・経営といった社会科学を幅広く(浅く・広く)学ぶという特色があって、それだけに、大学で何を学ぶか決められないという若者の受け皿になりがちです。

また、率直に言って、第1志望の学生の割合が少なく、どこかを落ちて来たという学生が多くいます。

それだけに、入学後の満足度をいかに高めるかに腐心する必要があり、「教員と学生の距離が近い」「面倒見がいい」対応を大事にしており、これは、大規模大学にはない良さだろうと思います。

うちのゼミ生が、高校生に向かって、そんな経験談を熱心に語っている姿を見るのは、嬉しいものですし、入ってよかったと思えるような学生生活であってほしいと心から願いますし、少しでもお役に立つために、老骨に鞭打って、あと少し頑張りたいと思います。