『事業の神様に好かれる法17カ条』(植木力著)

相変わらず紅葉見物の時間はなく、新幹線にばかり乗っており、
代わりに紅葉の写真(これは三千院)を眺めて楽しんでいます。

昨日は、(株)カスタネット植木社長の長年の夢だった著書が世に出る
ことになり、某ホテルで出版記念会が開かれました。

植木さんの人柄に合った、よいパーティでした。


『事業の神様に好かれる法17ヶ条』((株)かんぽう)は
大日本スクリーン製造を退社して、同社の社内ベンチャー制度にのって
2001年にベンチャー企業を立ち上げ「事業の神様は細部に宿る」
を実践してきた奮闘記です。


ベンチャーといってもオフィス用品の通販会社で事業そのものがハイテクでも
先端ビジネスでもありません。

2期目までに6千万円の累損を抱え、「解消には15年かかる」
と言われたにも拘わらず、3期目から黒字転換、8年目で(今年)
みごとに累損解消、と立派な実績を残しています。

なぜか?


植木さんに言わせると、大赤字の2期目から「ベンチャーが社会貢献
する時代」と確信して実践、本業に平行して
カンボジアの小学校建設に協力などの活動を実施・継続、
これが企業イメージの向上につながったことが大きい。

さらに、巧みなキャラクター戦術やメディア戦術や超アイディアマン植木さんの
実行力と人柄も加わり、差別化を示現し、社会貢献がビジネスに
貢献し、業績向上が社会貢献活動をさらに支える・・・という好循環が生まれている。

「創業時も今も社員数は十名と変わっていないのに売上は創業時の三倍になっている」



狭い意味での「社会企業」あるいは「社会起業家」とは
違う(これらは本業そのものが社会問題の解決をミッションに掲げる)、
むしろ、「戦略的なCSR」と呼んだ方がいいだろうと思いますが、


定義なんかはどうでもいいので、活動そのものは
まことに立派なものです。ビジネスの新しいモデルと
言ってよいでしょう。これからのベンチャー企業や中小中堅企業が
前向きに考えるべき戦略ではないでしょうか。

もちろん日々のご苦労は多いでしょうが、これからも頑張ってほしいものです。

著書もたくさん売れますように!