17,18の週末は那覇出張、24、25の週末は入試でした。

2日間、朝7時半から、特に2日目は合否判定案を固めるため夜9時過ぎまで缶詰で
さすがにくたびれました。


しかしながら、この厳しい経済状況、私立大学の半分近くが受験生が入学定員に足りない、
二極化が進み、昨年は早稲田大学1校の受験生と九州すべての私立大学を合わせたそれとが
ほぼ同数・・というような厳しいご時世にあって、開学13年の本学はまずまずの状況で、
おそらく今年も定員割れの心配はなさそうです。有難いことです。


もちろん厳しいことはどこも同じで安閑としているわけには行きません。


1月12日に横浜で「大学教育改革プログラム合同フォーラム」というのがあり、
「いま求められる大学教育のあり方について」という安西・慶応義塾塾長の基調講演がありました。


これが超満員で500人は入れそうな会場は座れずに立っている人が数十人いました。
どこも大学も必死に生き残りをかけて努力しているのでしょう。


その、安西塾長の講演ですが、ポイントは、

・教育の質の向上と財務基盤の確立は車の両輪である。

・日本は、教育支出にしめる公財政支出の割合が他国に比べて低い。教育予算の対OECD加盟28カ国中最下位。


・それだけ、家計負担の重さが、諸外国に比べて突出している。例えば高等教育で、
家計負担の割合は(全体を100として)、フランス10.3%、イギリス24.6%、
アメリカ36.1%。対して日本は実に、53.4%。金持ちしか大学に行けないという状況・・・


・政府に対して是正を強く要望しているところ。

・しかし、当然ながら、その裏返しとして、大学が質の高い教育を提供しているかという責任が問われる。


・教育の質の向上に努力していない大学は、これから退場してもらうことになるのではないか・・・・


という厳しいものでした。

入試については、17〜18日に実施された「大学センター入試」の「現代社会」の問題で、
初めて“社会起業家”や“グラミン銀行”や“ムハマド・ユヌス”が取り上げられたというので、
一部の人たちの関心を呼んでいます。

詳細は紙数がないので省略。


大学は定期試験が始まり、私も「社会起業論」の問題を作成中です。