もうすぐ3月も終わり

28日(土)は早くも、来年4月に入学するための第1回
オープンキャンパス(高校生にキャンパスを開放して、大学や
学科を知ってもらう催し)がありました。

今年度の入試がやっと終わったと思ったら、もう来年の準備です。

その今年の入学者ですが、現代社会学科は定員120名のところ
150名ぐらいになりそうで、有難いことですが、教育サービスを
含めた対応にいろいろと苦労も出てきそうです。


話は変わりますが、3月には、長年エッセイを載せているタウン誌「おおみや」の最終号も届きました。
「銀座百点」というタウン誌を手本にしたという、なかなか洒落た表紙です。

「おおみや」はさいたま市大宮の会社や商店が中心になって
大宮名店会という有限会社を作り、年6回、タウン誌「おおみや」を刊行し、
43年になりますが、この厳しい経済状況の中でついに歴史を閉じることになり、
有限会社も解散となりました。

私は、縁あって1997年から12年ちょっと、毎回1300字ほどのエッセイを
連載していました。

最後の255号には、昨年末の短い出張をもとに「シドニー
で考えたこと」を載せました。

私にとっても、いろいろと思い出に残る12年でした。

以下は、発行人の某印刷会社会長の「終刊のごあいさつ」の一部です



「世界は100年に一度という未曽有の経済危機に陥っております。
街とともに歩むおおみや誌も例外ではありません。
・・・・
「大宮に活字の文化を」の、当初の役割は充分に果たした、と思います。継続は力なり、
と歯をくいしばり頑張ってきたスタッフ、会員の皆様、その向こうに毎号楽しみに
読んでいますよ、という、読者の声なき声が聞こえます。

一本の樹が成長して若葉を茂らせ、花を咲かせ、たわわな実をつけた後、再び地面に
戻っていくように、「おおみや」誌も振り出しに戻る決断をいたしました。
・・・
43年間、本当にありがとうございました」


当事者にとっては、つらい判断だったろうと推察します。

しかし、時に、「やめる」という英断も大事だろうと考えます。

最終号にも「読者のひろば」があり、「川本さんのエッセイが面白かった・・・」
という46歳の女性の投書をうれしく読んだことでした。