皆様コメント有り難うございます。

十字峡さん、京都のミステリーで殺人事件発生は、辰巳橋・大明神のあたりがいちばんですか。
読んだことがないので勉強になりました。

我善坊さん、オクスフォードはコリン・デクスター書くモース警部ですね。
自国イギリスではシャーロック・ホームズ以上に人気あるとか。

私も昔エッセイでモースの衒学ぶりを紹介したことがあります。
ただ13作目で、まだ著者自身は元気なのに、モースを死なせてしまったので、
それ以降同地の殺人事件は減ったはずですが。


柳居子さん、「京都の祭りは宗教的行事」とのご指摘、ご尤も。


そうすると、若者(中心の)エネルギー発散の場である「よさこい」は
やはり定着しませんかね。こういう「お祭り」もあっていいかなと思う者としては、
ちょっと残念ですが。



ところで、本日は久しぶり、ケーセンKSEN、京都ソーシャル・アントレプレナー・ネットワーク)
のご報告。


4月20日(月)、例によって(株)カスタネット植木さんが亭主である「カスタ君の町家」で
今年2回目の交流会を開催。

スピーカーは京都の本部を置く、NPO法人パンゲア
事務局長花田さん。

運営委員を含めて19名が参加して、お話のあとの意見交換・交流も賑やかでした。

以下、簡単に同法人の活動について。


1.パンゲアとは(私は知りませんでしたが)現在の諸大陸が分裂する前にひとつで
あったときの超大陸の名前としてある学者がつけたとのこと。


2.同法人は「研究開発型のNPO」をめざし、「世界中の子どもたちが個人的なつながりを
構築する。こどものための『ユニバーサル・プレイグランド』を創る」という、壮大な
ミッションを掲げる。2003年東京で設立、08年本部を京都に移転。移転したのは京大との
関係が深くなったから。


3.そのために、国語・言語以外のツールを使って、かつ、ITを駆使して、
「リアルな場とバーチャルな場」の両方を子どもたちに提供して交流してもらう。


4.ツールとして、「パンゲアネット(顔写真・音声・作品などを交換)」
パンゲア絵文字」などを開発し、活動を自立的に実施できるような「パンゲア
パック(マニュアル・スタッフ講習プログラム・システムなど)」を開発して
有償で提供している。


5.現在、活動は日本・オーストリアケニア・マレーシア・韓国の5カ国、
7拠点で、月1〜2回、1度に10〜25名が参加する。いままでにのべ、3200人、
9歳〜15歳の子どもたちが参加。

日本のスタッフ5名の他、各国で登録しているボランティアが約300人。


6.現在、事業収入は年15百万円程度。上記のソフトやシステム開発にかかわる
助成金や研究委託費が6割を占める。これからは会費やパッケージソフトの収入を
増やしていきたい。


7.活動を始めたのは、もとMIT(マサチューセッツ工科大学)の客員研究員だった2人。
しかも、この2人は、あの同時多発テロが起きた2001年9月11日、あの、ペンシルバニア州
で墜落したUA93便に乗る予定だったが、仕事の予定がずれ3日前にキャンセルしたという。
これが契機になって、何か世界を結びつける活動が出来ないか?とスタートした由。


8.2人のうち1人は京大の研究員も兼ねており、同大学の「言語グリッド(世界の言語資源
(辞書,対訳,機械翻訳等)を登録し共有することができるインターネット上の多言語サービス基盤)」プロジェクトとも関わりを持っている。


というような話です。

長くなるので、詳しくお伝えできなくて残念ですが、実際にビデオで活動の
様子を見たりしないと、分かりにくいことは事実です。


しかし、実に壮大かつユニークな・しかも夢のある活動を始めたものだと感心しました。

日本では京大の他、三重大が興味をもって協働・支援しているようですが、ユニセフあたりが
関心を持ってくれるといいのでは・・・と思った次第です。


何れにせよ、いままで「町家」で会い、話を聞いた「関西元気人」とは視点の異なる発想と
活動内容で、たいへん新鮮でした。


みんなに理解され・支援され、広がっていくとよいのですが。

なお、当日参加して頂いた、宇治市市会議員の田中さんには
私より早く報告してくれました。有り難うございます。