今週はやっと週末が来たという思いで、それまでは大学内での様々な用件に
振り回されていささかくたびれました。


この年になれば当然ですが、学内の定期健康診断で「精密検査を要す」
と言われたことも「くたびれ」の1つです。東京の旧知のお医者さんに
会ってきたところです。もちろん1日で終わる訳もなく、これからCT検査
などの日程が入ります。



ということで今週も東京の街を歩きましたが、クリニックが神田にあるので、
歩いていたら昔懐かしい「珈琲店」の看板を見つけました。

ここが夏目漱石が通った小学校だという碑もありました。


授業も今週が最後でした。
今年から「京都文教入門」という1年生向けの必修授業が新設されて、
役職者がそれぞれ1コマ担当します。

私が最後で、臨床心理学部という日ごろあまりなじみのない学生にも話しました。

同じキャンパスとは言え、彼らもあまり知らない「現代社会学科」について
語るという内容で、本学科の旗印である「社会起業家精神
(ソーシャル・アントレプレナーシップ)」について。


それと、学生に登場してもらい、ゼミ生が作った「現社案内」や、私が応援している、
学生と地域との絆づくりやゴミ拾いの活動について語ってもらいました。


何せ相手は他学部の1年生で、おまけにたった90分ですから、難しい話は無し。
シンプルなメッセージだけで、以下のようなものです。


1.「現社」は本学で唯一、社会科学を学ぶ。


2.社会科学を学ぶとは、挫折や失敗を乗り越える「学問力「人間力」を身につけること。


3.これからも君たちは、山のような「挫折」を経験するはず。私のような「失敗のプロ」が言うのだから、間違いない。


4.そのとき、(いつもゼミ生には言っていることだが)「おいあくま」
(おこるな、いばるな、あせるな、くさるな、まけるな)という言葉
も忘れないように。


5.もう一つ、人間関係とコミュニケーションでは「ほうれんそう」がやはり大事。


6.人生では、(このブログでも何度も書きますが)「イエス、バット」を忘れずに。
世界を・自分を「イエス」と捉えた上で、「バット」と問い返すこと。


7.もう一つ、大事なキーワードに「ウィン・ウィン」がある。「社会起業家精神」と
は何か?
はこれに尽きると思う。「君のウィンは私のウィン,私のウィンは君のウィン、
を実現するにはどうすればよいか?」。
学者によっては、「ダブル・ボトムライン」なんて格好良く言う人もいる。


まあ、そんな話をしました。


1度しか話を聞かないわけですから、シンプルで、しかしそれなりに意味のある
キーワードを幾つか覚えてくれれば十分と思っています。


グラミン銀行ムハマド・ユヌスの話もしました。