「カスタくんの町家」と堀田力さん

海太郎さん、中島さん、渡辺さん、有難うございます。例によって1週間ぶりの更新で
遅くなりました。

海太郎さん、渡辺さん、「最終講義」についての温かいコメント感謝です。
海太郎さん、久しぶりですね。お会いしたいですね。
内容について、この場でも徐々に紹介していきたいのですが、銀行員が長かったので
「お金」の話もしました。


現代社会学科の設立は確かに12年の勤務でもいちばん大きなプロジェクトで、
しかもまあまあうまく行っているので、それだけに感概もひとしおです。


徐々に研究室の整理をしているのですが、整理しながら7年ほど前、「プロジェクトX」と名付けて
いろいろと学科立ち上げの調査・企画・戦略等を練ったことを懐かしく思いだしています。写真にあるように「ノート」
に記録しながら作業を進めたのですが、そのノートが学科スタートまでに19冊になりました。ちょっと捨てる
のが忍び難いというのは個人的感傷にすぎませんが。


これからどうするか、分かりませんが、大学の在り様には、これからも関心を持っていきたいし、
機会があれば、米国コネチカットまで足を伸ばして渡辺さんご勤務の大学も訪れてみたいです。


ところで、中島さん他皆様、今回のブログは、1月17日(日)「カスタくんの町家」での堀田力さん
(さわやか福祉財団理事長)の講演および、交流会についての報告、以下の通りです。

なお、このイベントについては柳居子さんが早々にブログ
で紹介しておられます。有難うございます。


1.ご多忙のなか、わざわざ東京から来ていただいたことに厚く感謝です。
当日は午後5時半から7時過ぎまで、おそらく「町家」のイベントでは最大の30名強が参加、定員オーバーで床が抜ける
のではと心配したくらい。ここでのイベントで初めて、マイクを使用しました。

2.堀田さんについて紹介の必要はないでしょうが、京都生まれ、京都育ち、もと辣腕検事。57歳のときに
「2回目の人生」に踏切り、さわやか福祉推進センターを独力で立ち上げ、現在は財団理事長として、
ボランティア、非営利の世界で
活躍しておられます。


3.テーマは、堀田さんご自身の活動の原点に触れることが多かったと思いますが、
日本にボランティア文化を根付かせたいという思い、その原点に、1972年〜75年の在米日本大使館勤務での
体験があったこと。



4.アメリカで、子供たちの小学校への適応、サマーキャンプでの経験等、ボランティアの活動に感動したこと。
帰国して、
ご多聞にもれず、学校でいじめられたこと(私自身の子供たちのことを思い出しました)、
登校拒否になった時期もあった。
いじめは子供・学校だけでなく日本社会そのもの、上下関係そのものにあるのではないか、
他方で、人生の中身で人と付き合う
アメリカ社会を懐かしく思ったこと・・・


5.そのような思いから日本でもボランテァイを広める活動を始めようと決意したこと。
高齢者を支える活動から始め、
介護保険制度の必要性を訴え、有償ボランティアの仕組みづくりを考え、現在は、全国的に
「高齢者の居場所づくり」の運動に力を入れている。


6.日本のボランティア活動の大きな課題は
(1)働き盛りの男性が全く参加していない
(2)寄付文化を含めて、非営利の活動への認知度がまだまだ低い。
の2点


7.講演のあと参加者からの質問・感想が相次いだが、やはり、上記6(1)の、働き盛りの男性の
関心を高めるにはどうしたらよいだろうか?という問題がかなり多かったように思います。


堀田さんは、1934年生まれ。私より年長で、しかも現場で動いておられる姿に、感心しました。

運営委員の浅野さんから「困難だろうが、いちど、中西豊子さんと堀田力さんの対談を実現させたい」という
想いの披露があり、私も全く賛成です。

中西さんも、「町家」に来ていただいたのですが、
堀田さんとほぼ
同年齢、長年、女性の社会参画のために活動しておられる元気人で、やはり生粋の京都人です。


さわやか福祉財団は、この京都都メッセにて3月13日「高齢者の居場所づくり」をメインテーマに
大フォーラムを開催します。


関心のある方、ぜひ、ご参集ください。