『わが青春に悔いなし』など

今回も、我善坊さん、バイロンさん、中島さん、まことに感謝です。

なるほど、なるほどと思いながら拝読しました。

我善坊さんやバイロンさんのような博学では毛頭ないので、「歴史は喜劇・・」の言葉も知らず、
早速、ネットの検索をかけたところ、


・・・カール・マルクスは、「歴史は繰り返す、一度目は悲劇として、二度目は喜劇とし
て」と述べた・・・
という紹介がありました。彼のどの著作か、ここにも記載はありませんでしたが。


あとは、皆様のコメントを思い出しつつ、私自身の日常について少し。

講義は無事に終わったのですが、定期試験、採点と評価、それに入試(今週末も2日間、
朝7時半に学内の入試本部に集合です)等・・・働かされます。


1.9日(火)には「卒業論文発表会」があり、15名のゼミ生が無事発表しました。


今年は発表を聞いて、仲間や他の参加者に「最優秀賞(MVP)」1名、「優秀賞」3名を選んでもらったので、結構皆、
真面目にやっていました。

・MVPは「日本主要百貨店の戦略―現状と課題」(パワーポイントの使用が評価されたか)

・「優秀賞」その1は、「ガンダムから見る戦争と平和」(ガンダムのプラモデルを持参して具体的に説明したのが面白かったか)


・その2は「現代社会と演劇」(昨年11月に舞台出演して、その演技の一部を披露したパフォーマンスが印象的だったか)

・その3は、「優れた営業マンとは−女性営業職の現状と課題」(彼女は、地元の金融機関に就職が決まっていて、
女性のハンディキャップを乗り越えて営業職を頑張りたいという決意が心に響いたか)


といったところです。

2.11日の祝日は、アパートでひとり過ごし・・・


(1)先月末、97歳で亡くなった、J.D.サリンジャーのことを思い、すでに3回は読んでいる
“The Catcher in the Rye (ライ麦畑でつかまえて)”のペーパーバックをぱらぱらめくったり
(ブログに記録しておこうと思いつつ、さぼってしまい・・・)


(2)散歩に出て、2月初めから、ウインドウを飾っている「雛人形」の写真を撮ったり・・・アパートのすぐ近く、
六角通りにあるお店は、目立たない店構えですが、大統領時代のクリントン夫妻が訪日時に、買い求めたとか、
今の皇后陛下がご成婚のときに求めたとか、老舗です。


(3)これも近くの「文化博物館」で古い日本映画のライブリーがあり、映してくれる。この日は、
黒澤明監督の「わが青春に悔いなし」((昭和21年キネマ旬報の第2位)を観ました。

映画は毎月、特集を組んでいますが、今月・来月は「永遠のマドンナ・原節子」です。


「わが青春に悔いなし」を観るのは2度目。
京大滝川事件やゾルゲ事件を下敷きにした映画で、京大が舞台になります。


教壇を追われる八木沢教授の娘を演じる原節子が「父は自由主義者です。赤なんかじゃありません」と学生に
語りかけ、「自由主義者リベラリスト)」という言葉も死語になったかもしれないかと思いつつ、聞きました。


とても好きな映画で、映画ファンには黒澤派と小津派に分かれると誰かが言っていたのを
思いだし、私はそもそも凝り性ではないが、それでもやはり、黒澤派だろうなと改めて考えました。


3.最後に、映画のせいで「リベラル」ということをまだ考えていて、5年ほど前にアメリカの有数な
リベラル・アーツ・カレッジである「アマースト大学」を訪れたときのことを思い出しました。


ここは、新島襄内村鑑三が卒業したのでよく知られていますが、2人の肖像画が学内に飾ってあります。

新島襄のは、チャぺル内にあって、祭壇の左に、本学から出て唯一の大統領タフトの肖像画があり、
新島は向かって右にある。

第2次世界大戦のときに、敵国の人間だから外すようにという圧力がかかったときに、大学側は
「彼は本学が誇る卒業生である。敵国の人間かどうかは関係ない」と言って、外さなかった・・・


そんなエピソードを、同大学訪問のときに聞きました。

この話は、例の「最終講義」でも披露しました。



今回は、皆様のコメントに再コメントの紙数がなく、お礼だけで終わってしまい、申し訳ありません。