名刺両面大作戦

6月が始まりましたが、もう夏、暑いですね。

いま、とりわけ熱い人が1人いて、さわやか福祉財団の堀田力さんが、新橋駅前で毎朝、自らマイクを握って、
通勤するサラリーマンに「名刺両面大作戦」を訴えています。

堀田力、七十六にして毎朝起つ〜新橋駅前大作戦」


この話、さわやかの中島さんから事前に聞いていましたが、6月1日からスタートするということで、
それまでブログでの紹介も控えていました。

私は京都にいたこともあり、そもそもまだ寝ている時間(?)でもあり恥ずかしながら
聞きに行っていませんが(したがって、下の堀田さんの写真は京都でです)、
通勤のサラリーマンの反応はどうだろうか?気になるところです。


このプロジェクトの責任者である中島さんももちろん堀田さんと一緒にいるわけですが、
他に応援団も駆けつけているようです。その辺の模様は、以下のサイトを参照ください。
http://blog.livedoor.jp/meishisakusen/

因みに「名刺両面大作戦」とは、サイトの紹介文を借りると、

地域に暮らす一人一人が、
1. 「社会に役立つ活動」に参加するようになり、
2. 自分のその活動を名刺の裏に刷る
事を推進する運動です。

中島さんは、基本的には自分も企業戦士ですが、2年間、出向しています。彼にとっても企業では
決して味わえない貴重な経験を重ねているだろうと思います。
お2人の健闘を祈ります。


そう言えば、4月半ばに彼と酒を飲みながら話していて、ちょっと面白いと思ったのは、「理系と文系」
についてのコメントです。

もちろん、こういう分け方に対する批判や疑問がいまは多く聞かれますが、理系である彼は
「それでも、違うと思う」と言います。

「理系にとっては、正しいことは正しい。真・善・美の、やはりいちばん上位にくるのは“真”である。
信じているのは、万有引力の法則とエントロピーの法則」・・・

私は、自分が典型的な文系であり、しかも周りに、理系が居らず、「現実とは、社会とは、
人間とは・・こんなものさ」という悟った意見の
持ち主が(私も含めて)多いだけに、こういうコメントは
なかなか新鮮でした。

もっとも、いまだに「エントロピー」とは何か?理解していないのですが。


堀田力さんはもちろん法学部卒のばりばりの文系ですが、それでも「検事」というキャリアを通して
「正義」とは何か?を長年、考え・悩んできたということが無視できないのではないでしょうか。

そういえば、辞任した鳩山さんも理系ですよね。あまり生臭い話には興味ないが、私個人の意見としては、
今回の騒動は、彼個人の資質(リーダーシップがあるとか無いとか)よりも、むしろ、日本における
「議院内閣制」と「政党」の欠陥、およびマスメディア(それも日本国内だけの)とそれに踊らされる
我々自身の問題であるように感じています。

こんなに簡単に総理大臣が辞めざるを得ない国って(仮に、いくら本人の責任が大きいとしても)
他にあるでしょうか?
ここまで短命首相が続けば、「統治」のシステムとそれを監視するメディア&
我々の欠陥ではないでしょうか?


ところで6月は京都で過ごし、帰京したばかりです。

京都では、良き時間(まさに写真のように
「日々是好日」ですね)をのんびり過ごし、
旧知の編集長と食事をし、京都ソーシャル・アントレプレナー
ネットワーク(KSEN)の仲間にも会いました。

後者については次回以降に報告することにして、前者に簡単に触れると、

PL教という宗教についてちょっと話を聞く機会がありました。

PLは、もと「ひとのみち」教団といい、戦争中は、不敬罪で当局から解散を命じられた歴史をもつ。
戦後、大阪の富田林にて「PL」教として立教。

面白いと思ったのは、「この宗教は来世についてどう説いているのですか?」と訊いたところ、
「土に帰る」→「無に帰る」という教えです、その間の生を一生けん命に生きる、ただし
自分を生んだ宇宙と先祖は大事にする、という返事でした。


もともと神道系の宗教ですから、
(「神道の根っこにあるのはニヒリズムではないか」と
言った人もいますが)なるほどと思いました。キリスト教にせよ仏教にせよ、
宗教は来世を語るのが根幹であるのに珍しい、「インテリ向けの教えですね」とコメントしたところ、
「よくそう言われます」という答えでした。