「日本倒産」(?)国債バブルの話

さわやかNさん、我善坊さん、有難うございます。

1. 上野千鶴子さんは名前しか知りませんが、「居場所はひとりでいてもさみしく
ない場所」ですか。

「ひとりでいても」・・・・うーん、やはり「人とのつながり」は大事ですよね。
これも大事な「居場所」でしょう。
「さみしくない場所・・・」・・・・私なら「さみしくても耐えられる場所」と言い換えたい気がします。
やはり、独りは寂しいですよ。女性の方が強いのかな。


2. ところで、さわやかNさんのブログを拝見していると、「辻立ち」について
「マンネリではないか」との批判もあるとのこと。ご苦労お察しします。

本来マンネリとは、独創性を要求する芸術などに当てはまる批判で、「辻立ち」で大事なのは、
まさにマンネリ=同じことの繰り返し・継続ではないかと愚考します。
そもそも、生きること自体がマンネリではないのか。

ご健闘を心から祈ります。

3. 我善坊さんの補足、まことに有難うございます。

「硬いブログなんて読むのはまっぴらだ」と思っている人が多いでしょうが、僭越ながら、
国家財政、成長戦略、
高齢化などなどについて、私たち庶民が日ごろから勉強し、考え、議論することが
大事ではないでしょうか。
ブログはそのための有効なツールの1つと思います。


4. 選挙の話(というより、誰もがブログで取り上げるような話一般)
を持ち出す意図はあまりありませんが、今回の民主逆風に「消費税増税を唐突に出した」
というのが最大の敗因と言われているようです。

しかし、
(他の批判・問題はともかく、この点だけについて)
私に言わせれば、そんなのは、我々庶民の日ごろの勉強不足ではないか、と思う。
「避けて通れない問題」を持ち出したのに、「出し方・タイミングが悪い」というのは、
本末転倒ではないか。
そんなことをしていると結局(他の多くの法案のように)、追いつめられて議論不足のまま、
強行・・・というシナリオになるのではないか。



その意味で、我善坊さんの問題提起を高く評価するものです。


5、今週の日経ビジネス7月12日号は、「日本倒産、あなたは消費税30%に耐えられますか?」
と特集を組んでいます。

記事の内容は、特に目新しいものではないが、少なくともこの問題、先送りすればするほど、
付けが後で回ってくるでしょう。


増税の是非については意見が分かれるでしょうが、金融や市場に多少の知識のある人間
からすれば、記事が指摘する「国債バルブ」の現状は、本当に深刻だと思います。


デフレ、低金利社会保障費増大、格差拡大、高齢化(税収の減少と貯蓄率の低下)
・・・・等のもとで、「天下の回りもの」であるべきお金の中で
国債だけが膨大に膨らんでいる。

その分、お金が他のところに回っていない。


これは明らかに「バブル」、そして(過去の歴史が証明するように)「バブル」はいつか必ず弾けます。


現状は、国の借金は来年3月には973兆円になるという。このうち95.4%を国内貯蓄が支える。


しかし、「家計が直接保有しているのは、わずか5.0%(略)、全体の95.4%を保有
る国内勢のうち、銀行、生命・損害保険、公的年金などが大挙して国債を買い支えているから、
国債バブルはなかなか破裂しない、というわけだ」。


しかし、いつまで買い支えられるか?
また、デフレを解消しなければ、税収は増えないが、そうすれば、金利は上がり、
企業の収支を直撃し、国債の利払いも増える。(幸田真音の言葉では「無理に抑え込んできた
金利に復讐される構図」)。



5.ちなみに、「30%」をなぜ日経ビジネスが持ち出しか?
引用すると以下の通り。

クレディ・スイス証券の白川(略)調査部長は、名目成長率をゼロ%、政府の借金のコストを
1.9%とすると、財政を維持するには消費税を5%から一気に30%に引き上げねばならないと試算する」

私個人は、我善坊さんのコメントにある、議論の組み立てに異論はありませんが、
それでもやはり消費税の問題に踏み込むしかないと思いますが、


何れにせよ、冒頭書いたように、(別に、私のブログである必要は毛頭ないが)、もう少し
我々が自分で考え・勉強し・議論する必要があるのではないでしょうか。もっと、いろんな場で、
庶民が話し合う機会をもつべきです。


6. ところで、私自身は、そんな難しい議論は少し棚上げして、夏休み、英国に行く予定です。

明日(14日)から8月5日まで、ロンドン郊外の娘夫婦の家に居候する予定。


(1) PCを持参する予定で、おそらく、インターネットもブログの対応可能と思いますが、
まあ、PCに向かうより他の時間の方が多くなりそうです。

(2) 暮らしていた時期からすれば、20年ぶりです。この間、少しは変わったか?

例えば、ロンドンの地下鉄でも乗客が、携帯をいじったり、化粧をしたりしているだろうか?

そんなことに興味を持って滞在する予定です。

(3) 英国は、現在17.5%の「付加価値税」を来年1月から20%に上げることをすでに発表しています。

この辺も出来れば、庶民の反応を知りたいものです。


(4)と言っても、基本的には、ぐうたらして、(モース警部のように)パブで生ぬるいビールを飲んだりしている時間が多くなることでしょう。