東京マラソン2011、フェイスブックと英語


1.3月に入りました。
このところ、日替わりで陽気が代わりますが、27日の日曜、東京は好天で、
朝から、東京マラソン2011の野次馬見物に行きました。


銀座4丁目の目抜き通りに面した
風月堂」で珈琲とケーキを頂きながらで見物する方は気楽なもの。
昨年のみぞれ交じりの天気と打って変わって今年は走る人には暑かったことでしょう。
http://d.hatena.ne.jp/ksen/20100303

それでも、3万6千人が元気に走り、沿道の応援も60万人とか。
ボランティアの人も、けっこう年のいった人も含めて大勢いました。

とにかく、雰囲気が明るいのが良い。

もちろん、どこの都市でのマラソンもそうでしょうが、
かつ、もちろんみんな苦しんで懸命に走っているのでしょうが、
傍から見てるいると、実に楽しそう。


いろいろな風体のランナーもいるし(阪神タイガースのユニフォームを
着たり、今年はタイガーマスクが目についた)、携帯電話で話しながら走って
いる人もいる。

応援する方も、間接的に知り合いの、ある女性は、
メガフォンで終始「がんばれ、がんばれ、ファイト、ファイト」
と呼びかけている。見ていてまことに気持ちよい。

走ったことのある人から何人も聞きましたが、沿道の応援は全く知らない人
のでも本当に励みになるそうです。

応援し・応援される、支え・支えられる・・・世の中、これ大事ですね。

新聞やテレビでは、政治不信だの格差社会無縁社会だの、若者の就職難だの
自殺だの強盗だの殺人だの、
リビアで大勢殺されたの、クライストチャーチでまだ行方不明だの・・・・

暗いニュースばかりですが、

ここでは、不満も不安も不平も不信もすべて胸に収めて、「明るく」「楽しく」
という「心意気」が野次馬にも伝わってきます。


2.やはり「東京マラソン」は「江戸前」かな。


ちなみに、杉浦日向子さんによれば
・・・江戸前とくれば、イキでイナセで、チャキチャキ、スッキリ、なにより
都会的な様子のよさが身上だ。

イキは粋と書くけれど、そのなかには、勢い、意気地、そして活きが
込められている。


もっとも、同じく杉浦さんによると、これは江戸の上方文化に対する「裏ワザ」
「開き直り」でもあると。

・・・「京の雅」に「江戸の粋」。
かくて、元禄あたりまで、ずっと上方文化コピーに甘んじていた
江戸が、イキというキーワードを得て、ひとりだちした。


が、一方的にライバル視したのは江戸(東京)で、上方は、いつだって
悠然と自信にあふれていた。江戸文化とは、400年間の上方文化への
コンプレックスの結晶である・・・
杉浦日向子『大江戸美味草紙』新潮文庫


京都でもいよいよフルマラソンが始まるそうですが、東京と少し雰囲気が
変わってくるか、興味があります。



3.このマラソンの様子を以下のフェイスブックに記載しましたので
かましくこれも報告しておきます。
http://ja-jp.facebook.com/profile.php?id=100002034153468

このフェイスブック、若い友人が入れてくれたのですが、まだ
使い勝手はいまいちで分からないことも多くあります。
ただ、以下のような姿勢で、まあ細々と対応しています。


(1) 短い文章なので、時々はちょっと(拙い)英語を使おうかな、と。
(私にとっての、ブログとの使い分け)
(2) 理由の1つに、見ていると(私の友人にはまだ居ませんが)外国人の
メンバーがけっこう多いということもある。
(3) それと、これをきっかけに日本人同士でも英語を使い合うという
習慣が少し出来てもよいのではないか。
古巣の大学の学生が口ぐちに「英語は嫌い・苦手」と言っていたのを
思い出し、お互いに下手でよいから、こういうツールで試してみて
誰かが「英語も楽しい」と思ってくれれば、それはそれで意味がある
のではないか。

まあ以上のようなことをぼんやり考えています。


4.このフェイスブックが面白いと思うのは、ご存じとは思いますが

(1) 私の「友人」はいま、11人。
(2) ところが、その中に「友人120人」「119人」という人も
いれば「10数人」という人もいる。
(3) その友人が(友人の友人も、その友人も、またその友人も・・・)
それぞれ、また自分のネットワークを持っている。
(4) 数もあるが質も大事だろうから、「友人数人」であっても逆にその
「数人」はいっそう熱心にサイトを観るかもしれない。
(5) 従って、仮に誰かが短い言説(意見でも宣伝でも
事実でも報道でも情報でも何でもよいが)を発信し、受け手がそれも
興味ありと思うと、その連鎖がねずみ算で拡がっていく可能性がある。
(6) これは、たしかに、今までの新聞・テレビといった、一方的な
受け身のメディアとは違った可能性を秘めているように思う。
(7) しかも「実名」が原則で、もちろん、「どこまで本当に実名か?」
のチェックは出来ないし、情報を隠している人も居るだろう。
しかし大事なのは「ネットワークの輪に入ること」にある。
従って、仮に誰かが卑猥な情報を流そうとしても、これは
ネットワークの中で抑止機能が働き、阻止される。

(この点から言えば私見ですが、
「いいね」という選択ボタンの他に「よくない」という選択肢も
あってもよいのではないか)


この点が非常に大きいと思います。

まさに「良貨が悪貨を駆逐する」ツールになりうるのではないか。
例によって、今回も楽観的すぎるかもしれませんが
以上のようなことを考えています。