東日本大震災と京都とイベントの案内

1. 我善坊さん、3月30日付ブログへのコメント有難うございます。
ご指摘の通り、歴史の現場に立ち会った人たちのアドバイスは貴重と思います。

2. それにしても被災地に早く春が来てほしいと思うのに、今年は桜が遅いですね。
我善坊さんから頂いたメールによると、地震の影響だそうです。

「今回の地震はあまりにも大きかったため、地軸にも影響を与えて地球の自転が1.8マイクロ秒ほど速くなったことは既に報道されていますが、その為に一日が短くなり、
日照時間も短くなって桜の開花が遅れているそうです。」とありました。


3.3月28〜29日に所用があって京都に居ましたが、昨年はこの時期満開の桜でしたが、今年はさっぱりでした。

しかし、東京に比べれば、明るいし平常に近い暮らしで、従妹とその仲間の展覧会も四条通りに面したいつもの画廊でやっていました。
朝食もいつもの「イノダ」喫茶店でとりましたが、お客さん少し少ないかなという感じ。

「これを契機に、天皇はん、京都に戻られたらよろしやすなあ」というコメントもあり、なるほどそういう意見もあるかと感じ入った次第。
京人形の店にはすでに武者人形が飾ってありました。

4. それでも宇治市の年間最大のイベントの1つ「宇治川さくら祭り」も今年は中止になったとのこと。外国人旅行者のキャンセルも多いようです。

支援の動きは、阪神大震災の経験を生かして、関西の自治体やボランティアの動きがきわめて的確で素早いという報道をテレビで見ましたが、京都でもオール京都での取り組み「京都災害ボランティア支援センター」が立ちあがって、KSEN(京都ソーシャル・アントレプレナー・ネットワーク)の仲間・藤野さんが共同代表に就任したというメールを貰いました。大任で、長期戦になるでしょうが、活躍を期待しています。

http://www.saigai-v.com/


5. 姉小路にある旧知の理容店にも立ちより、「京都まで散髪にやってきました」「えらい高い散髪代ですなあ」と挨拶を交わしました。


ほぼ同世代(私の方が6歳上ですが)ということもあって、「珍しく意見があいますなあ」と言われましたが、どうもこの大震災で私の言うことは、古い・頑迷・保守・反動の少数派のようで、そう言ってくれる人はまことに少ないのです。

例えば、(これ若い人にはさっぱり受けないのですが)もっと日の丸を出したらどうかとか。
「日本国民統合の象徴である」天皇の存在や言動をもっと自分のモデル、「象徴」として意識したらどうか・・・・とか。
例えば、私自身、戦中派のせいか、皇居の一部を自主停電して「戦争中のことを思えば何でもない」と発言されたという報道を聞くと、嫌がられるかも・無視されるかもしれないが、戦争のこと、ひもじかったことなど、戦後、戦争孤児がたくさん居たり、ラジオで長く「尋ね人」の時間があったことなど・・・を話す責務が私たちにはあるのではないか、と痛感している・・・・

苦労しているはずの人をもっと、労ったり、感謝の言葉を示したらどうかとか。
海外の新聞に一斉に「暖かい応援、ありがとう。日本はいま皆さんの支援も得てみんなで頑張っています」という大きな広告を出したらどうかとか。


6. 私自身は、あまりお役に立っておらず心苦しいと思っています。
小さなことですが、18日の京都新聞の地方版に短いコラムを続けていましたで、最後の18日には「この悲劇を乗り越えて」と題して、私なりのメッセージ(少数意見かもしれないが)を載せました。


7. 何れにせよ、東京はまだ暗い、某都知事の「花見自粛発言」も伝えられています。イベントは電力の心配からキャンセルが多いです。

せめて関西は元気に活動してほしいと願います。


ということで、最後に、KSENからのお知らせです。

4月9日(土)午後2時から、京都大学文学部の教室で、もとチュニジア大使等を歴任した野口雅昭氏を招いて「中東の今」について話してもらいます。
http://www.ksen.biz/modules/eguide/event.php?eid=40

野口さんは、キャリア外交官から京都文教大学の教授に転じましたが、アラビア語の達人であり(もちろん英語その他も堪能)、中東勤務が長く豊富な知識・経験の持ち主です。いま「中東の窓」というブログを載せており、その情報収集能力と判断力は、ツイッターでも評判になっているそうです。
http://blog.livedoor.jp/abu_mustafa/


当日は、KSEN京都大学経営政策研究会との合同企画で、野口さんの講演のあと、学生も登壇してパネルデイスカッションも行われます。


京都新聞のコラムにも書いたのですが、この大震災で、ソーシャル・メディアの役割とインターネット世代の情報発信力が評価されています。


中東の動乱もまた若者とソーシャル・メディアを抜きにしては語れません。

これから復興の時期、いよいよ、戦争を知らない若者たちにとっても出番です。

今回の野口さんのメッセージは、そういう意味からも貴重と思います。
若者に限りませんが、ご関心のある方どなたでもぜひご参加ください。