冬の京都に居ました

寒い日が続きます。
我が家は猫も家人もこたつで丸くなっています。
私も先週2泊3日の京都滞在でしたが、大したこともせずに時間が経ちました。

1.土曜日は何も予定がなく、ホテルの部屋が暖かいのでつい8時近くまで寝てしまい、遅めの朝食をとりに外に出たら、
柳居子さんの仕事場はすでにオープンしており、おまけにブログも掲載しており、昨夜一緒に12時近くまでバーで飲んで
いたのにとわが身を反省した次第です。

同氏のブログにもあるように何を話したか殆ど覚えていませんが、久しぶりにバーのカウンターに座ったせいか、
ドライ・マーティニ(ドラマル)を飲んで、格好付けて2杯目は「タンカレーのジンでお願い」なんて注文をつけました。
序でに、ニューヨークで昔大いに飲んだことと、
これは拙著に書いたこともあるのですが、日本では、注文すると「了解」と言ってすぐ作ってくれるのですが
(「ジンの種類は何にするか?」なんて訊かれませんでした)、
アメリカのバーでドライ・マティーニを注文すると、
ウオッカかジンか?」「ジンでお願いします」
「ジンは何がよいか?」「ビーフィーターでお願いします」
「「(ストレート)アップか(オン・ザ・)ロックスか?」「アップで行きましょう」
「ツイストかオリーブか?」「レモンピール・ウィズ・ツイストで頼む」・・・
たった1杯のドラマルを頼むのにこれだけのコミュニケーションが普通で、
しかも持ってきたドラマルは見事にレモンピールでなくオリーブが入っている・・・
いかにも、これがアメリカなんていう体験を懐かしく思い出しました。
こちらに(この場合は飲む方)決断を委ねつつ、時間もかけて話合ってそのくせいい加減なところが、
私の気質には合った国だったなという気がします。


2.もちろんわが日本国も居心地のよいところで、予定のない土曜日、前にブログで紹介した錦小路
「だいやす」のカウンターで焼き牡蠣と熱燗。日本はお店の人とのコミュニケ―ションは一言でちゃんと通じます。
三条通りや錦小路をぶらぶら歩いて、家人に頼まれた「御所飴」
(「これは東京にはない」という家人の大好物)を買って、藤野さんに前夜教えてもらった、いかにも京都
の路地にふさわしい喫茶店「築地」で休憩しました。


3.前日の金曜日は、用事といっても大した用ではなく、これもブログで紹介した宇治槇島町の「REOS槇島」に寄り、
お昼をいただきました。
作年11月にオープンした、いわゆるコミュニティ・レストランで田中さんや地元の女性などが皆で働き、地域を支える居場所
づくりを目指しています。
何せ、ランチが2種類のメニューでそれぞれ500円、コーヒー250円です。
食材のうち野菜の一部は近くの自家用の野菜を活用。
月に家賃・光熱費などで30万かかるそうですが、まだ労働力は全てボランティアで、これが少しでも対価を払えるような
状況になれば本当によいと思います。
高齢者向けのお弁当の宅配はすでに始めており、近々、近くの小学校の生徒のための放課後の居場所もオープンするそうです。
こういう動きがいま、地域のあちこちで拡がっていると思いますが、ここもその1つ、元気な女性パワーに大いに期待したいです。


4.そのあとは、京都市内に戻って、堀田力さん(さわやか福祉財団理事長)の「つながりと居場所から見えてくるもの」
と題する講演を聞き、KSENの仲間加藤さんが関わっているNPO京都ほっとはあとセンター主催のイベント(京都府内の障がい
のある人が働く施設の商品や各種のサービスを発信する。商品の展示、実演、セミナーなどを通じて商品やサービスの魅力
を伝え、さらなる販路拡大につなげたい・・・と趣旨説明にある)や、企業とNPOとの協働を推進するイベントを見て
まわったりしました。

藤野さんに紹介してもらい、NPO地域環境デザイン研究所の太田航平さんからもいろいろ話を伺いました。
お祭り、学園祭など、様々なイベントでリユース食器を普及させ、ゴミを減らす活動を長年続けている若者の話です。
リユース食器とは、使い捨てでなく何度も繰り返し使える食器。主に、イベントで使用され、カップや平皿、お椀型
などがあります。使い捨てのごみを削減できるエコイベントの強い味方です」との説明です。
東京は知りませんが、京都市には助成金制度があり、100食以上の飲食品を提供するイベントでリユース食器を使用する
場合に、費用(食器や洗浄機のレンタル費用など)の2分の1上限10万円まで助成されるそうです。


私はいま、自宅に居る時間が増えたので週2回に取りに来てくれるゴミを出す仕事を受け持っていますが、たしかにゴミは
もう少し減らせないかなとつくづく思います。
それにしても、いろんな意味のある活動をやって、それを仕事や働きがいにしている若者が増えているのだなあと思い
ながら話を聞きました。