- 先週は、だいたいは山暮らしを続けました。異例ずくめの東京オリンピックが始
まりましたが、ここにいると縁遠いです。田舎家には古い・小さいTVしかなく、五輪は見ません。
23日(金)の毎日新聞「論点」に京大前総長・ゴリラ研究の山極先生が、「本来スポ―ツとは個人やチームの力を競うもので、国の威信をかけるものではない。・・・「国のために」というのは時代錯誤だろうと思う」と書いておられ、共感しました。
- 昔ほど長い距離は歩けませんが、周りを散歩はします。
ここでは、知らない人同士でも出会えば挨拶をすることが多いです。釣り人に声を掛けられることもあります。「カブトムシを見つけたよ」と見せてくれた人もいました。
ただ、この時期の山の天気は変わりやすいです。
良く晴れた青空を眺めながらのんびり歩いていると、雷鳴が遠くから聞こえ、突然、空が暗くなり、雨がはげしく降ってきます。そして短時間でやんで、また晴れます。自然は気まぐれです。
3.いま当地の最大の魅力は、取り立てのおいしい野菜です。JAのスーパーに行くと、生産者直売品がたくさん並んでいます。この時期、我が家の夕食は野菜中心になります。
畑仕事は、最近はもっぱら年下の友人と娘夫婦が主役ですが、これからの収穫が楽しみです。昨年は梅雨が長くて日照時間が足りず不出来でしたが、今年は大丈夫そうです。
いうまでもなく農作物は自然条件に左右される、人力ではどうにもならない面があります。
4.庭では今年も蝉の脱皮と羽化を眺めました。
(1) 以下、「羽化」についてのウィキペディアの紹介です。
・晴れた日の夕方、終齢を迎えた幼虫は、羽化をおこなうべく、地上に出てきて周囲の樹などに登ってゆく。
・羽化のときは無防備で、この時にハチやアリなどに襲われる個体もいるため、周囲が明るいうちは羽化を始めない。
夕方地上に現れて日没後に羽化を始めるのは、夜の間に羽を伸ばし、敵の現れる朝までに飛翔できる状態にするためである。
・木の幹や葉の上に爪を立てたあと、背が割れて白い成虫が顔を出す。
成虫はまず上体が殻から出て、足を全部抜き出し、多くは腹で逆さ吊り状態にまでなる。その後、足が固まると、体を起こして腹部を抜き出し、足でぶら下がって翅を伸ばす。
・翌朝には外骨格が固まり、体色がついた成虫となるが、羽化後の成虫の性成熟には雄雌ともに日数を必要とする。
(2)我が家のセミの「羽化」は、庭に天敵が少ないので安心なのか、日中でも見かけます。この日も午前中の出来事でした。時間のかかる、努力と根気の要る新たな命を生み出す営為です。
こうして成虫になった蝉が地上で生きるのはせいぜい1か月程度。この間に交尾をして、雌は卵を産み、卵が孵化すると幼虫になって地中にもぐりこみ、3~17年の長い地中生活を送る。
地上での1か月は、種を残すためでしょう。雄は鳴き声で雌に知らせます。交尾が終わると地上での短い一生は終わる。蝉には人間のような「老い」の時間はないでしょう。
- 3年前の夏には、英国に住む娘が夏休みを取って孫を2人連れて一時帰国をし、田舎家で10日ほど過ごしました。
その時も庭で蝉の羽化があり、6歳だった孫がびっくりして見ていました。英国には蝉はあまりいないのでしょう。抜け殻をたくさん見つけて、並べて遊んでいました。
そのことをブログに書きました。
京都の柳居子さんから、「空蝉は夏の季語ですね。句会に出て課題が空蝉でした」というコメントを頂きました。同じく京都の岡村さんからは、「蝉の空を並べている写真を見て男の子って同じことをするんだ。お孫さんはきっとこの日の事を思い出す日が来るんだろうなぁと思った」というコメントを頂きました。
「西瓜を食べてた夏休み、水まきしたっけ夏休み、ひまわり夕立せみの声」で終わる、吉田拓郎の「夏休み」という歌も教えて頂きました。
子供たちにとって今年の夏休みの思い出は、マスクをつけ、感染を避けてテレビ観戦
をしたオリンピックでしょうか?