- 朝の散歩の目的地、目黒区の駒場野公園には小さな池があります。
鴨やアオサギをよく見かけます。カワセミもいる、と駒場に住む友人夫妻が教えてくれて、これは珍しい、ぜひ見たいと思っていましたが、なかなか出くわしません。
友人は大学の写真部OBで、彼が撮った写真を送ってくれたので掲載させて頂きます。背中が鮮やかな水色の、お腹は茶色の、小さい美しい鳥です。
先週になってやっと朝2回ほど、遠くから見つけました。水面近くを早く飛ぶので、あっという間に見えなくなってしまいます。
私の腕では撮影は難しく、何とか写したのを下に載せましたが、小さくてどこに写っているのか、お分かりにならないでしょう。
一年中いるのに、なぜか夏の季語になっています。繁殖期を除いて、水辺に単独で生息する鳥だそうで、孤独を愛するのでしょうか。「御庭池かわせみ去って鷺(さぎ)来(きた)る」(正岡子規)という句があるように、駒場野公園でも鷺とは一緒にいることが多く、相性がよいのかもしれません。
- 散歩を終えて帰宅して、BS3の「世界のトップニュース」を見ることが多いです。
先週は、アフガンの食糧危機で飢えに苦しむ子供たちや、英国に辿り着こうとする難民を乗せた小さなゴムボーが沈没して何十人も死亡したという悲惨な報道が「トップニュース」でした。映像は日本のニュースと異なり、生々しいというか、時に目を覆いたくなることもあります。
3.日々の「トップニュース」の他に、個別のトピックスを取りあげた「特集」コーナーが面白いです。
毎週金曜日の「特集」は、マイケル・マカティアさんによる「ニューヨークからの報告」です。マイケルさんは京都生まれだそうで、日本語が日本人以上に堪能な120%バイリンガルです。
1か月も前でしたが、ニューヨーク・ブルックリンでの、子供たちに本を無料で配る活動を紹介していました。
(1) NPO「ブルックリン・ブック・ボデガ(雑貨店)」は、3人のママ友が設立、助成金と寄付をつのり、本を寄付してもらい、公園で、子供たちに「1回に1人1冊無料」で提供する試みを続けている。10万冊を寄付してくれた出版社もあり、毎回数百冊を子供に提供する。
(2)「一家に100冊の本を」をNPOのスローガンにしている。
代表者の女性は、「子供に本を読ませることが大事、読書は自立心を養うから」だと語ります。「自立した考えを持つ人は、困難や障害に出会ったときに自分で解決できるようになる」。
(3)「子供が本を読むようになるのはどうしたらよいか?」とマイケルさんが訊くと、
もちろん図書館の存在も大事だが、それだけではなく、「家のあちこちに本がある環境が大事だ」と彼女は言います。
「トイレにも親の寝室などにも本を置いておくこと」。
「しかし本をたくさん家に揃えるには費用もかかるから、私たちが無料で配布する」という信念が活動の原点のようです。
(4)それなら、ニューヨークの大人たちは果たして本を読んでいるだろうか?とNHKのキャスターが質問しました。
マイケルさんは「実は、結構読んでいる」と答えていました。
「NYの地下鉄の中には、電源が全く届かないところも少なくない。それもあって電車で活字の本を読んでいる光景をよく見かける」そうです。日本の電車では殆ど見かけませんね。
また、社員に「お勧めの読書リスト」を用意する大手の会社もあるそうで、古典的な文学書もたくさん入っている、と言っていました。強制ではないでしょうが、社員同士のコミュニケ―ションの一助にはなるかもしれません。
(5) どこの国でも、SNSに時間をとられて、子供たちの「本離れ」は進んでいるでしょう。
マイケルさん、最後に「僕も子どもと一緒に読もうと思います」と約束していました。