「カワセミ」と「電線」の話が続きます。

  1. まずはカワセミです。

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(1) シドニー在住の女性からメールを頂きました。「オーストラリアのマスコット鳥

“クッカバラkookaburra”は“カワセミ”の種類なのです」と始まります。

 

(2) 「日本では“笑いカワセミ”と呼ばれて、カワセミの中で最大の種類だそうで、いかにもオーストラリア的だなと“笑って” しまいました。

ぷくぷくと太っていて愛嬌があって“クッカ カーカー”と大笑いしている様子は鳥の王様のようで、私の大好きな鳥です。

その大笑いをしようと口を開けた途端のクッカバラをとらえた写真を送ります。

 また20年前に帰国した折に、福岡の有田焼の店で、素敵な手描きの「翡翠」のお猪口と「翡翠」の形のお醤油ざしを買いました」。

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(3) ということで2枚の写真を添付します。

私もシドニー住まいのときはよく見かけました。両方とも同じ仲間だそうですが、日本の翡翠カワセミ)とは違って、美形とは言えませんが、大きく、陽気で、名前の通り鳴き声が笑うようで、「大好きだ」と言われるのはよく分かります。

「笑いカワセミに話すなよ」という、サトー・ハチロー作詞、中田喜直作曲の童謡がありますから、日本でも知られているのでしょう。

「笑いカワセミの歌」の検索結果 - Yahoo!検索(動画)

(4)それにしても、前回のフィンランドの手作りのペンダント、今回のお猪口や醤油さしなど、世界のあちこちで好まれている鳥のようです。

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  1. 次に電線の話ですが、前回、「地中化」が進んでほしいと嘆いたところ、刈谷さんからドイツ、岡村さんから京都の祇園先斗町について、現状を教えて頂きました。

      沢崎さんからは国土交通省のサイトの紹介がありました。

 

(1) ドイツの田舎では、電線が見えるのは家と家の間だけで、あとは各家の軒下に電線を通しているのを見かける、

(2) 祇園の花見小路には電柱はない。代わりに、横丁にある電柱から電線を引いて、トランス(地上機器)-岡村さん撮影の下の写真ーが設置してある、

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(3) 一口に「電柱をなくす」と言ってもいろいろなやり方があるのだと初めて知りました。

 この二例は完全地中化ではないが、通りには電柱を立てない、電線を張りめぐらさない、そのための知恵を工夫しています。

 

  1. 他方で、国土交通省の「無電柱化の推進」のサイトはなかなか勉強になります。

道路:無電柱化の推進 - 国土交通省 (mlit.go.jp)

(1) 無電柱化は、「景観・観光」、「安全・快適」、「防災」の観点から必要である」として、国土交通省が長年にわたって熱心に推進を図っていることが分かります。

 

(2)そして刈谷さんと岡村さんがご紹介のように、コスト負担を減らすため、

・電線共同溝により完全に「地中化」する以外にも

・軒下配線方式や裏配線方式といった、

「無電柱化」を実現するいろいろなやり方があることが分かります。

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(3)何れもトランス(地上機器)が必要です。

しかしそれも、どのように設置するか、住民と協力して快適な道路空間と景観を維持する、さまざまな取り組みを行っています。

 

(4) これが日本では、諸般の事情でなかなか進展しない・・・・

本サイトにある「データ」を見ると、世界の先進国に比べて日本ははるかに遅れています。

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・世界の主要都市の「無電柱化率」は ――ロンドン、パリ、香港、シンガポールは100%、台北は96%、ソウルでさえ49%。

・対して日本は、「東京、大阪、兵庫等の大都市部で比較的整備が進んでいるが、最も無電柱化率が高い東京都でも、無電柱化されている道路は5%弱である」。

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(6)異論もあるかもしれませんが、これでは胸を張って先進国とは言えないのではないでしょうか。

ただでさえ狭い道路に電柱が並んでいる中を人が歩き(時に通学の小学生も)、車が電柱すれすれを運転して通り過ぎる光景は、安全の観点から気になります。

 朝の散歩では駒場の住宅街も通ります。ここに電柱がなかったらといつも思います。