- 東京に戻って10日、体調徐々に戻り、近くの大学への散歩も始めました。
キャンパスでは元気な若者を見かけます。銀杏並木はまだ緑で紅葉は1か月先でしょう。
若者と言えば、先日は孫と3人での夕食会がありました。
彼は4月に新入社員になりました。ささやかな初任給でしょうが、祖父母に食事を奢ってくれるというので、有難く受けました。
- 場所は、彼がスマホで検索して「いちど行ってみたいと思っていた」鮭殻
荘という変わった名前の魚介ビストロの店で、JR恵比寿駅からすぐです。
(1)この日は、早めの夕食だったせいもあるのか、お客は我々一組だけで、ゆっくり会話もでき、白ワイン2本とアクアパッツァなどおいしく頂きました。
(2)最近はこういうお店は、注文もタブレット経由が増えてきたのではないでしょうか。注文をロボットが運んでくる店まで出てきました。
(3)1か月ほど前、蓼科で久しぶりに近くのイタリアンに行ったときに、注文はタブレットからに変えたと言われました。
この方が気楽で情報伝達も早いと歓迎する若いお客も多いかもしれませがが、我々はまごつきました。もっともお店も親切で、口頭で助けてはくれました。
「寿司屋のカウウンターや蕎麦屋がこうなったら侘びしい」と皆の意見は一致しました。
3.「鮭殻荘」は幸いにデジタル対応ではなく、ウェイトレスの女性ともいろいろお喋りしながら過ごしました。
(1) 料理も親切に教えてくれます。「安くておいしい白ワインを」と言ったら、まだ19歳だそうでお酒は飲んだことがないと言って、女性の店長さんが出てきてくれました。
(2)私は、料理を注文しながら店の人と無駄話をするのが好きな方です。相手がデジタルではそうは行きません。
(3)幸いにこの日は彼女も我々しか応対するお客はおらず、アナログな会話を楽しみました。名古屋から出てきて目下美容師になるべく勉強中で、この店でアルバイトをしているそうです。
「でら~」という名古屋弁を教えてくれました。我々3人誰も知りませんでしたが、名古屋では何でも「でら~」を付けるそうです。「でらうまい」とか言うそうです。
- ということでお店の話で長くなりましたが、孫は幸いに大学生から社会人への変化をまず無難に過ごしているようです。
(1)新入社員は46人でうち女性は17人、ご多聞にもれず優秀でやる気のある女性が多い。
(2)研修を終えて、社内事業部というところに配属されて、1年間は残業もなく、定時の6時に帰れる。
彼は毎日出社しているが、希望すれば自宅でリモートの勤務も可能。
服装もネクタイや背広は不要、ラフな格好でOK.
(3)業種も異なりますが、60年も昔の私の新入社員時代とはずいぶん変わりました。
私であれば、最初の年から残業はありました。
何せまだ週休二日制ではなく、土曜も午後2時まで勤務。銀行ですから、12月31日まで働き、おまけにこの日は外為のドキュメントが商社から遅くまで持ち込まれるので忙しいです。紅白歌合戦の時間に帰宅したことはありませんでした。
(4)それでも会社の雰囲気は良く、大晦日、輸出ドキュメントを扱う仕事では午後8時ごろになるとどこかのお客さんから一升瓶の差し入れがあり、ねじり鉢巻きにちびりちびりやりながら、仕事を続けました。
(5)仲間の一体感のようなものがあって、良い雰囲気の職場でした。
4.社風の良いのがいちばんだという話を孫にしましたが、彼も幸いに雰囲気に馴染んで働いているようで、それがいちばん安心しました。