会社での「さん付け」と先生の「あだ名」

  1. 先週は秋晴れの日、二人で神代植物公園に行きました。いまは秋薔薇が盛りです。 

  1. 前回は、新入社員になった孫の話でした。

(1) 中学・高校の6年間一緒だった岡田・Masui両氏からコメントを頂きました。

よく働いた若い頃を思い出して頂いたようで、嬉しいです。

「「社風の良いのが一番」という点は心の底から同感です」とあります。

 

(2)「良い社風」といっても「何が良いか」は会社によって様々でしょう。

私の昔の職場であれば、誰もが、男女や年齢や役職の別なく、第三者を呼ぶときも面と向かっても「さん付け」が当たり前だったことが、自由に物が言える雰囲気を作っていたと思います。

最初から最後まで、「課長」だの「部長」だのと役職で呼んだことも呼ばれたこともありませんでした。

 

(3) もう一つ、社員数が少ないせいか、家庭的な雰囲気があったと思います。

懐かしく思い出すのは、毎年秋、多摩川沿いのグラウンドで行われた総合運動会です。本部の各部署や現場の支店ごとに対抗試合が行なわれて、応援合戦も賑やかでした。

 園遊会を兼ねてもいて、家族を連れてきます。当時は社宅に住んでいる人が多く、また海外では家族同士顔なじみになる機会が多いため、運動会は皆さんとの交流の場でした。

(4)私は支店の現場勤務は短かったのですが、これがけっこう楽しかったです。

当時はのどかな時代で、正月3日の休みが明けて4日の営業開始日には、女性たちは和服姿での出勤が多く、華やかでした。

  1. 以上、人様には面白くもない思い出話で恐縮です。

(1) 孫の会社も徹底した「さん付け」だそうで、その話を聞いたのでつい昔の会社をいろいろ思い出してしまいました。

孫息子は中高の6年間私と同じですが、「生徒同士では先生を「さん付け」だったので、会社に入ってもすぐに馴染めた」と言っていました。

(2) 私の時代は、生徒同士では先生をあだ名で呼ぶ方が普通でしたが、今はあだ名では呼ばないと言っていました。

私の息子(孫の父親)も同じ中高です。先週たまたま我が家に来てくれたので、お喋りの中で訊いたところ、彼の時はまだ「あだ名」が普通だったそうです。

 私のときの先生で、カッパやハリパン(張り切りパンツの略で体操の先生)は、彼の時にもやはり在籍だった。

 息子から孫へと時代が変わり、学校で先生や同級生を「あだ名」で呼ぶことはおそらくどこでも減ってきた。無意識に相手を傷つける可能性があるかもしれないという危惧からでしょう。

(3) 息子と話を続けて、

「オチンという日本史の先生知ってるか?」

「知らない、僕の時はもういなかった」

そこで以下、つまらぬ思い出話を披露しました。

―同級生の母親が保護者会に出るために学校に行った時のこと。担任の先生の名前を忘れてしまい、「会」の場所が分からない。ただ、あだ名は息子が家でよく言っているので覚えている。そこで、通りかかった生徒に「オチン先生の本名をご存知ですか?」と訊いたところ、「ああオチンですか」と言って教えてくれたー。

某君の母親は、その話を何度もしては「あんなに恥ずかしい思いをしたことはなかった」と繰り返したそうです。

(4) 最後に、真偽は分かりませんが、あだ名の由来を披露すると、

「フンドシ」というあだ名の先輩の先生がいた。若いころ、オチンは何か失敗をしてフンドシ先生にかばってもらったことがあった。以来このあだ名を頂戴するようになったという話でした。

 品の悪い話で恐縮です。