「税金クイズ」と「バイデン一般教書演説」

  1. 世田谷梅が丘の羽根木公園では3年ぶりに「梅まつり」が開催され、散歩がてら二人で覗いてきました。

(1)早春を感じさせる日和で人出も多く、野菜を直売する農家や寄付を呼び掛けるNPOなどもテントを出していました。

(2)あるテントでは質問票を渡され、「税金クイズ」をさせられました。

「正しいと思う解答を〇でかこんでください」とあり、

面白いのもあります。

 

(3)ひとつは、「Q1.明治時代に実際にあった税金は次のうちどれでしょう?

(ア)うさぎ税 (イ) たぬき税 (ウ)きつね税 」

もうひとつは、「Q4. 実際にアメリカであった税金は、次のうちどれでしょう?

(ア)ソフトドリンク税、(イ) ソフトクリ―ム税 (ウ)ソフトキャラメル税」

 

(4)どちらも知りませんでしたが、勘で答えたところたまたま正解でした。

  正しくは、Q1もQ4も(ア)。

  Q1は、「明治6年、輸入された珍しいうさぎがブームとなり高値で売買されたため、一羽に毎月1円(現在価値で約1万円)の税金を課した」。

  Q4は、「米国ノースカロライナ州で、1969年に導入されたことがある。虫歯の患者が増加したことへの対策として」。

  1. 「税金クイズ」はあくまで余興で、狙いは確定申告の広報活動です。

「マイナポータル連携で確定申告書に自動入力」という説明書を貰いました。しかし、これがアナログ老人にはよく分からない。

要は、「マイナンバーカードを取得すると、税申告も簡単にできて便利」

という宣伝のようですが。

それにしても、日本のお国、増え続ける国費の財源をどうするのか?

「税金クイズ」は、知恵を絞った新しい「税」がそのうち出てくるかもしれないという「警告」の意味もあるのかな、と勘繰りたくなりました。

  1. 帰宅して、「バイデン大統領の一般教書演説」の動画をPCで覗きました。

(1) 日本時間2月8日午前11時からの生中継はNHKで見ましたが、いまもホワイトハウスのページから視聴可能です。

State of the Union 2023 - The White House

(2) 以下は昔の職場の同僚の感想です。

「バイデンの一般教書演説はなかなか見ごたえがありました。あの年齢で一時間以上の演説をするだけでも大変だと思いますが(略)自然な熱のこもった語り口で、読んでいるという感じがほとんどなく、過激派共和党議員から野次が飛ぶと、いらだつどころか丁々発止を楽しんでいるようでした」。

(3) 私も、演出の巧さと格調の高さに感心しました。

・原稿は見ない。時にユーモアを入れた余裕ある喋り方。

・「民主主義」という言葉が10回以上出てくる。

アメリカという国のアイデンティティを確認する

――「民主主義が全ての基本である。それなしには何も成り立たない」

「この国を一言で定義すれば「可能性」であり、前を向いて決して諦めない」

「世界で唯一、一人一人が平等という理想に基づいて建国された国」

(4)そして、傍聴席には、駐米ウクライナ大使、がんを克服した4歳の少女を支えた

両親や銃乱射事件の犯人に立ち向かった青年(いずれも無名の市民)、ペロシ前下院議長の夫(自宅を襲った暴漢の政治的暴力に重傷を負い、回復した)などを招き、スタンディング・オベーションで褒め称える。これも「文化」でしょう。

 

(5)下院の多数を共和党に奪われた彼には、演説での約束を果たせるか、困難が続くでしょう。それでも、格調高く理想を掲げることのできる一国のリーダーはやはり見ていて気持よいものです。