2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

いまのウクライナを思い起こす、トクヴィルとヴァイニング夫人の言葉

1.ウクライナの戦争を思い、以前に読んだ本の一節を思い出しています。今回はその中から、2つご紹介します。 2.一つは、『アメリカのデモクラシー』(トクヴィル、松本礼二訳、岩波文庫)にある文章です。 (1) アレクシス・ド・トクヴィルは19世紀半ば…

『物語ウクライナの歴史』と藤原帰一教授の想い

にわか勉強で、中公新書の『物語ウクライナの歴史、ヨーロッパ最後の大国』(黒川祐次、2002年)を読みました。著者はもと駐ウクライナ大使です。 (1)たまたま、ドイツ在住の刈谷さんもこの本を読み終えたそうです。同じことを考える人は少なくないでしょう…

ゼレンスキー大統領はいつまで発信を続けられるか?

今回もウクライナの悲惨な状況です。「私はキエフを決して離れない。最後まで残る」と繰り返し語るゼレンスキー大統領と2百万の市民が残る首都キエフに向けての、ロシア軍の総攻撃が今にも迫っていると伝えられます。 他方で、ネット時代もあるにせよ、国家…

「第二次世界大戦以来、欧州で最大の地上戦」

ウクライナの状況がますます悲惨になっています。 3月4日、ゼリンスキー大統領は、「原発が砲撃された。人類史上初めて、テロリスト国家が核のテロリズムとなった。欧州は目を覚ますときだ(Europe must wake up now)」と訴えました。 以下は、ここにいた…