大学と若者

東大構内でハチに会う

今回またハチ公の話からです。 (1)彼が今年生誕100年を迎えたという毎日新聞の記事を10月29日のブログで紹介しました。 (2)昔の職場で一緒だった年下のKさんが、「東大にある銅像を案内しましょう」と誘ってくれました。私のためにわざわざ時間を割いてくれ…

孫と3人の「でらうまかった」夕食会

東京に戻って10日、体調徐々に戻り、近くの大学への散歩も始めました。 キャンパスでは元気な若者を見かけます。銀杏並木はまだ緑で紅葉は1か月先でしょう。 若者と言えば、先日は孫と3人での夕食会がありました。 彼は4月に新入社員になりました。ささや…

『物語ウクライナの歴史』と藤原帰一教授の想い

にわか勉強で、中公新書の『物語ウクライナの歴史、ヨーロッパ最後の大国』(黒川祐次、2002年)を読みました。著者はもと駐ウクライナ大使です。 (1)たまたま、ドイツ在住の刈谷さんもこの本を読み終えたそうです。同じことを考える人は少なくないでしょう…

「第二次世界大戦以来、欧州で最大の地上戦」

ウクライナの状況がますます悲惨になっています。 3月4日、ゼリンスキー大統領は、「原発が砲撃された。人類史上初めて、テロリスト国家が核のテロリズムとなった。欧州は目を覚ますときだ(Europe must wake up now)」と訴えました。 以下は、ここにいた…

山極先生の「ゴリラからの警告」を視聴する。

1. 山極壽一前京都大学総長による、5月25日に行われた「ゴリラからの警告―人間と科学の本質を読み解く」と題する講演を、YouTubeで視聴する機会がありました。 友人某君の紹介です。なかなか面白い内容で友人に感謝しています。以下は90分の講演のほんのさわ…

タイム誌が選ぶ「次世代リーダー2021」

ワクチン1回目の接種を終えた我々夫婦は、短期間長野にやって来ました。田舎道を車で走って、畑の草取りをして、山奥で静かに過ごす日常です。 今回は、そんな田舎暮らしで読んだタイム誌の特集「次世代のリーダーたち2021年」 の話です。 同誌は、2014年か…

大学セミナーハウスとラグビー「ワールド・カップ」

1.「日豪合同セミナー」に参加するため、6月の週末に一泊した「大学セミナーハウス」について、少し記録しておきます。 (1)ここは、大学や企業などがセミナーなどに使用している施設で、八王子郊外の丘陵地に1965年に建てられ、 「吉阪隆正(当時早稲田大学…

第40回日豪合同セミナーとカウラ事件のこと

1.また1週間前の話ですが,6月1日~2日の週末、「第40回日豪合同セミナー」に参加し、八王子にある大学セミナーハウスに1泊してきました。 セミナーハウスは多摩丘陵につくられた広い敷地のあちこちに、セミナー用の部屋、ホール、宿泊用の建物などが散在して…

頂いたコメントと、いまの学生のこと(エコノミスト誌の報道)

1.前回のブログをアップしたのは「子どもの日」の日曜日でした。(本日は母の日です)。 翌5月6日は10連休の最終日で、羽田空港まで家人を送っていきましたが、国際空港にはまだ鯉のぼりが舞い、武者人形が飾ってありました。さすがにもう無いでしょう。 家人…

三田祭・駒場祭と若者から聞いた「出西窯」

1. 先週の日曜日は法事があり、谷中の天王寺という古いお寺に行きました。とくに「売り」がある寺ではありませんが静かなたたづまいを好むのか、最近外国人の旅行者の姿をよく見かけるようになりました。門前のななかまどが紅葉し始めていました。 2. 週の後…

コメントのお礼―漢詩と新島襄と元気な若者たち

1. このブログは原則として週に1回アップすることにしていますので、3人の方からコメントを頂いたお礼が遅くなりました。 まず前回7月16日付ブログ「新島襄の漢詩“寒梅”について」、黒幕子さん、我善坊さんのお2人、まことに有難うございます。何れも尤もな…

新島襄の漢詩「寒梅」に思う。

1. 前回は、7月初め、若者たちと朝早く会って「社会起業家精神」について喋ったことに触れました。 その数日前には、東京鶯谷駅に近い「吟道会館」で詩吟の先生たちと話をする機会がありました。 僭越ながら、同志社の創立者・新島襄について駄弁を弄したの…

「社会起業家精神と私たちに出来ること」

1. 前回は、生前退位をして「上皇」になられたら京都に〜と希望している京都人が居るという話を書きました。 http://www.asahi.com/articles/ASK6D51N0K6DPLZB01K.htmlそこでつまらぬジョークを思い出しました。 「世界にいま、永遠に退位しそうもない女王が…

新年度や「青年即未来」や谷中銀座のメンチカツ

1. 我が家の・枝を切られた桜の古木も今年も健気に花を咲かせました。 4月1日はエイプリル・フールを楽しんだ方もおられたでしょうか? この日の東京新聞朝刊は2001年から、「こちら特報部」という同紙売り物の特ダネ記事欄の2ページを使って「嘘の記事」を…

中津と日田を比較して考える―漱石も昔日田を通った

1. 柳居子さん、島津斉彬が中浜万次郎から外国事情を克明に尋ねたという事実、面白いです。そう言えば、前回紹介した、出島の商館長からオランダ名を貰ったという奥平昌高は薩摩の島津からの養子です。 福澤の言うように「門閥制度は親の敵」ではあったでし…

「慶応義塾と戦争」展―上原良司氏の場合

1. 秋晴れと曇り日が代わる代わるに訪れるようですが、慶応義塾の三田キャンパスを訪問した10月23日は曇りでした。 「福澤諭吉を読む」ゼミは正式には終わりましたが、4年目に入っても「自主ゼミ」と称して人数は9人と減りましたが、まだ続いています。 いま…

京都と茅野の両方で女子学生と付き合いました

1. 久しぶりに京都での5日間の滞在を終えて、また茅野に戻ってきたところです。このブログは、9年前に若い仲間が「京都活動日記」という題名も付けて作ってくれました。 その後京都での仕事も非常勤となり、今の実態は「不活動日記」ですが、不精な性格もあ…

世田谷市民大学新学期と福沢諭吉

1. 桜の花は徐々に北上中。北国でも咲きだしました。 標高1300メートルの高地は例年5月が桜の季節で、先週は今年初めて長野・蓼科高原の田舎の家を覗きに行ってきましたが、まだ花も緑も無く、春遠しの感。途中、中央高速に乗って、山梨県のあたり、釈迦堂と…

キング牧師の「私には夢がある」をインターネットで聴ける、夢のような時代

1. 前回はアメリカの市民運動・人権運動が最高の盛り上がりを見せた「1963年ワシントン大行進」から50年経った昨年8月に、タイム誌が特集号を組んだことを書きました。 「最初に聞いたときは強烈な感動を受けた」というFBのコメントを頂いたように、この日の…

ニュージーランド・豪州・教育・「ちいさな哲学者たち」

1. 遅くなりましたが、海太郎さん有り難うございます。 大兄の昔のブログを再読しました。http://blog.goo.ne.jp/rokuai57/e/ff38a568a88731ba4450191a4df9d58f#comment-list ニュージーランド(NZ )の高校に2年留学した高校生・池部君の著書を要領よく紹…

「点と点をつなぐ」(connecting the dots)と日本の若者

1. 前回は、2005年スタンフォード大学卒業式でのスティーブ・ジョブズの有名なスピーチとそれを聞いた卒業生を追ったNHKの番組を学生に見せたことを書きました。あのときジョブズのスピーチを聞いた卒業生は、7年後(まさにジョブズが56歳で死去した)、あ…

 「スティーブ・ジョブズの子供たち,ハングリーであれ愚かであれ」

1. 柳居子さん、さわやかNさん、コメント有難うございます。 ご質問の「どういうダンスか?」について私が聞いたのは、「現代ダンス」「伝統ダンス」「ヒップホップ」の3つの由。中学の体育の先生にすれば、「教えろ」と急に言われても困るだろうなという…

「良き校風」と麻布の「論集」について

1. 我善坊さん、mikkoさん有難うございます。 我善坊さんのコメントご指摘の通りですね。 私が思うのは、残念ながらドナルド・キーンさんの嘆きは日本人・日本社会一般にさほど大きなインパクトを与えなかったのではないか、外人さん(もちろん同氏は日本…

「プロフェッサー・オブ・ジ・イヤー」「通訳案内士」など

1. 前回のブログで『ドラゴン・タトゥーの女』というミステリーを紹介しましたが、まだ観ていませんが、日本でも映画が公開されましたね。 本日はとりわけ寒いので室内で凍えていますが、京都から帰ったばかりです。 「ソーシャルビジネス町家塾」受講生の…

京都逍遥と神戸学院大学にて

1. 我善坊さん、柳居子さん、殆ど独り言のような雑文にコメントを頂き、まことに光栄です。 「二足のわらじ」については、偉大な文学者は別にして、おそらく(ご本人に失礼な言い方になるかもしれませんが) 窪田さんのようなケースでは、前にブログで話題…

2004年、イチローの年間最多安打の達成

1. 十字峡さん、蓼科高原は7日、8日と快晴。八ヶ岳が素晴らしかったです。またお出掛けください。 2. さわやかNさん、我善坊さん、お2人のやりとり、まことに有難うございます。「教育が真の独立性を有すること」(天野貞裕1937年) 「一身独立して、一…

授業で使用した映像;イチロー、『ウォール街』など

1. mikkoさん、柳居子さん、まことに有難うございます。 虚弱体質で,吹けば飛ぶよな、超やせですから「軽やか」にしか動けないのですが、それにしても過分なお言葉、光栄です。 京都文教短期大学の「子育て支援室にこにこルーム」 http://www.kbu.ac.jp/kb…

京都、久しぶりに古巣の大学で嬉しかったこと

1. 1週間ぶりの更新です。 京都に1週間滞在し、古巣の大学で集中講義をやってきましたので、PCに触るのが遅れました。 2. さわやかNさん、長文のコメントまことに有難うございます。 若い人が福澤に(1万円札だけでなく本人にも)関心を持ってもら…

世田谷市民大学と福沢諭吉

しばらく、ブログの更新をさぼっております。 7月初めて、9日ぶりです。 猛暑と節電との調整にいささか身体がへたばっているのも理由の1つですが、このところ、結構、雑用が舞い込んで時間を食われてもおります。 雑用と言っても、余計なことに自分から首を…

京都と若者とソーシャルビジネス

1.約1カ月ぶりに京都に行き、3泊しました。古巣の大学に関する用事があり、1年生の必修である「現代社会入門」に1回登場し、「現代社会とソーシャルビジネス」という題で1コマ90分を担当しました。 昨年までずっと同じような話をしていますが、今までは「…