英国

「平和を願い、国民に寄り添い、憲法にのっとり~」

1.(1)またまた台風による記録的豪雨が大きな被害をもたらしました。 そんな中でラグビーの話題かつ身内の話で恐縮ですが、東京在の長女夫婦は揃ってラグビー狂で、「もうすぐ終わると思うと寂しい、しかし逆にそろそろ終わらないと体がもたない」とメールが…

英国最高裁の判決は「蜘蛛と一緒にやってきた」

1.先週は茅野の山奥で家人と二人で過ごしました。稲が黄金色に実り、刈り入れが終わったところもあり、この時期の里山はいちばん好きな風景です。 2.前回は、英国ジョンソン首相の議会閉鎖と、これを「違法」とした最高裁判決を取り上げました。 ジョンソン…

英国憲法とジョンソン首相の議会閉鎖をめぐる最高裁判決

1.まずは、昨日のラグビー・ワールドカップ、日本の対アイルランド戦、素晴ら しい勝利でしたね。 山口(雪)さん、コメント有難うございます。私も全く同じ「現代社会に不安を感 じている後期高齢者」です。どんなに甘いと言われても、米中が「対話と共存」…

ボリス・ジョンソン、イートン校とキングズ・スカラー

1.ボリス・ジョンソンなる人物が予想通り、保守党員の投票により党首に選ばれ、英国首相になりました。今回は本件から思いだした雑件です。 2.エコノミスト誌7月27日号は論説を含めて3本の関連記事を載せました。 写真はジェット・コースターのてっぺんで、…

「香港の反乱(Hong Kong in Revolt)」(タイム誌6月24日号)

1.前回の豪州ラグビーの話、藤野さんコメント有難うございます。「4年に1度じゃない、一生に1度」のワールドカップを大いに楽しみにしておられるでしょう。 岡村さんも、京都宝ヶ池球技場にラグビーを見に行った思い出話を書いてくださいました。以下その引…

欧州議会選挙も面白いか?英国での投票結果は?

1.今回は、週末に豪州がらみのイベントで家に居ないので、少し早めにブログをアップ致します。 前回は、5月18日に実施されたオーストラリアの選挙が面白いと書きました。 因みに、この国は日本と関係が深いのですが、その割に知られていないのではないかと残…

オーストラリアの総選挙が面白い

1.また、先週の日曜日(19日)の話からです。私事ながら、在英国の娘の手伝いに出かけた「空飛ぶ婆や」と呼ばれる家人が2週間ぶりに帰国しました。 東京は老夫婦2人の暮らしにまた戻り、ほっとしているところです。 先週後半から暑くなり、晴れた日は簡単な…

「バンク・オブ・トーキョー」と、両替やポンド紙幣のこと

前回のブログでは、ドル紙幣の写真を載せて、1ドルと5ドルの肖像は誰でしょう?と書いたのですが、もちろん、ワシントンとリンカーンの2人の大統領です。 2.また、今も残るニューヨークの「バンク・オブ・トーキョー」ビルについて触れました。昔の銀行につ…

ロドリック教授「トリレンマ」説とエコノミスト誌「オーストラリアの支配」

1. 小さな庭の冬薔薇を見ながら我が家を出て、さざんかが咲き銀杏が紅葉する東大研究所から大学キャンパスへと朝の散歩を続けています。 ・家人とお喋りしながら歩きますが、娘がロンドンの金融で働いているせいか、英国のEU離脱の行方が気になり、そんな…

エコノミスト誌175周年とリベラリズムという思想

1. 前回は、娘が赤ん坊を連れて一時滞在をした話を書きました。 先週末、英国に帰国する二人を羽田空港まで送っていきました。 帰りはひとりで空港を暫く歩き、伊藤園の栗あんみつを食べてから、バスで帰りました。渋谷まで40分ほどで週末は道も空いており、…

エコノミスト誌が語るロイヤル・ウェディングと英国憲法

1. 前回のブログで、ウィンザー城内の礼拝堂でのハリー王子の結婚式で「黒人霊歌“スタンド・バイ・ミー”が歌われた」と書きましたが、早速若い人が「この歌は黒人霊歌ではない」と訂正してくれました。私のような老人は知らなかったのですが、1961年に作られ…

英国ロイヤル・ウェディングとタイム誌

1.ミーハーを自認していることもあって、タイム誌6月4日号、英国ハリー王子の結婚式の「記念号」を熟読しました 今回はその紹介です。 昔からミーハーだったなと自分でも呆れるのは、かっては、ロンドンの本屋で買った、エドワード8世(のちのウィンザー…

ロンドンでシェイクスピアの「ジュリアス・シーザー」を観る

1.前回のブログに岡村さんと山口さん、3月25日付には柳居子さん、何れも頂いた貴重なコメントに厚く御礼申し上げます。 何れのコメントにもフォローさせて頂きたい事ごとがありますが、今回は残念ながらお礼だけに留め、もう1カ月以上前になる、ロンドンの…

ロンドンのお上りさんが「レディ・ジェーン・グレイの処刑」を見る

1. 山口さん有難うございます。 少し説明不足でしたが、先生対生徒の比率は全校平均の数字で、例えば校長など管理職や体育・音楽など専門の教員も含まれます。従って、1クラスの生徒数は15名前後の筈でこれは(詳しくは知りませんが)公立もさほど変わらない…

10日間の英国滞在で感じたこと

1. 家人は1ヶ月ちょうど、私は10日間、英国のロンドン郊外(田舎です)に滞在して、9日帰国しました。 3日以降は雪も降らず、まずまずの天気でした。少しずつ気温も上がり、マンションの裏庭では、春を告げる花として英国人の大好きなラッパ水仙(daffodil)…

英国は二日間「暴風エマ(Storm Emma)」の大雪です。

1. 山口さん、遅れましたが2月24日付コメント有難うございます。ご指摘の通り、日本画は写実と装飾性が融合していると、「円山応挙論」にも書いてありました。[「お土産話」ということですが、たいした話はありません。 私事になりますが27日からロンドン郊…

カズオ・イシグロの”Nobel Lecture”と「リベラル」であること

1. この12月は東京だけでなく、ロンドンも寒いようで、クリスマス前にウィンザー城にも雪が降ったと、娘のところから写真を送ってきました。 外は雪でも部屋の中は温かそう。大きなツリーを飾っています。やはり1年でいちばんのお祭りなのでしょう。 ところ…

カズオ・イシグロの「受賞記念講演(Nobel Lecture)」を聞く

1. 東京も寒い日が続きます。さざんかの咲く朝の散歩道、完全武装で歩きます。 もっとも天気は快晴の日が多く、1週間前、日帰りで京都に行ったときもよく晴れて、富士山がきれいに見えました。 ひとり旅をしている中国人の若い女性が「きれいに見えますよ」…

やはりカズオ・イシグロのノーベル文学賞のこと

1. 岡村さん、祇園からのコメント有難うございます。当事者の悩み、お察しします。 「狭義の観光地」を、「料金を払っても、不特定多数に見てもらい・楽しんでもらう場所」と定義できるとすれば、祇園花見小路は該当しないでしょうから、何らかの入場制限の…

『ことばを鍛えるイギリスの学校』(山本麻子)のことなど

1. GWの連休が始まり、老夫婦で田舎に来ています。桜がちょうど盛りで、鯉のぼりも舞っています。 前回はイースター休暇で一時帰国した孫のことを書きました。 英国の小学校のことにも触れたいと思います。 といっても、とくに詳しいわけではなく、彼が通っ…

Brexit(英国のEU離脱)の現状とこれから

1. 連休を利用して信州の田舎に短期間滞在しています。 7日の朝日新聞トップは「野菜高い秋、9月記録的日照不足」とあります。雨・台風の被害を受けた産地は気の毒です。 八ヶ岳山麓は幸いにたいしたことなく、 刈り入れ直前の稲穂が垂れる稲田と、隣にはす…

エコノミスト誌論説「Britain’s one- party state」

1. 雨の多い日々は、金木犀の香りがひときわ匂うような気がします。 近くの東大駒場の銀杏並木を歩いて図書館を訪れることが多いですが、銀杏の実が舗道に落ちて、これはもっと強い匂いです。 昨日は家人と調布市の神代植物公園へ。人は少なく、秋咲きのバラ…

英国のEU離脱――「ブレグジットの地」対「ロンドン人の国」

1. しつこくこの問題を取り上げています。 まずは昔、「シティ」で働いたこともあり、個人的な関心があります。 「シティ」はニューヨークと並ぶ世界の金融センターですが、それぞれの国に拠点がなくてもロンドンから欧州27の国と金融ビジネスができる、いわ…

英国のEU離脱問題とカズオ・イシグロ

1. 前回のブログで取り上げた「Brexit(英国の離脱問題)」の国民投票は、フェイスブック上でいろいろ貴重なコメントを頂きました。 1週間経って、英国は混迷状態にあります。最新のエコノミスト誌は「無政府状態の英国」と表紙に掲げました。 たまたまロン…

EU残留を問う英国国民投票と現役政治家を襲った悲劇

1. 我善坊さん有難うございます。コメントを拝読しながら、学校秀才とは何か?そ もそも教育、とくにリベラル・アーツ教育について考えました。「仰げば尊し我が師の恩」と歌った、私のような古い世代には、教育が人格陶冶の場ではないかという思いが抜けま…

エコノミスト誌「中東特集―内部の戦争」

1. 我善坊さんコメント有難うございます。 「情緒を排して冷静な事実に立って判断をするよう促すのが、マスメディアの役割のはず」というご意見は、マスメディアの役割についてはご指摘の通りと思います。 ただ、一般論としていえば、 オバマさんの言動自体…

「キーワードは多様性」とロンドン市長「市民カーン」

1, 我善坊さん、長文のご説明有難うございます。 諏訪大社については、以下のような研究が定説になりつつあるようですね。 「祭神が建御名方(タケミナカタ)神に固定されたのは明治になってから」、 「柱立てという行為は世界中の原初的な信仰にみられる」 …

英国からの観光客とITの時代

1. 東京の桜は葉桜になりましたが、良い季節で人出も多く、街は賑わっています。3月20日の新聞には「海外からは年間2000万人に迫る勢い、海外に向かう日本人観光客の数を45年ぶりに上回った」とありました。 私も英国からの来客と会う機会がありました。今回…

英国から来たパワーフルな女性たち

1. だいぶ寒くなってきました。しばらくご無沙汰していますが、今年の京都の紅葉はどうかな、と思っています。桜の時期とともに、いまの京都は観光客で大賑わいでしょう。 今回はその観光客の話で、英国からやってきた女性6人と東京で「アフタヌーン・ティー…

メルケル首相は「いま必要不可欠な欧州人」(エコノミスト誌)

1.まずは13日(金曜日)のパリ市中心部で起きた悲惨・残酷ななテロ。 2001年9月11日のアメリカでの同時多発テロを直ちに思い起こします。私たちはいまだに「ポスト9.11」の時代に生きていることを痛感します。 (1)フランスでは右翼の国民戦線がますます支持…