今年も英国からの豆台風

  1. 80歳を越えた高齢者にとって、八月は「先の戦争」を思い起こす時期で、前回は

そんな辛い過去を俳句に残す人たちを紹介しました。

佐竹さん、伊藤さんから、子供だった自分が78年前の「終戦の日」をどこで迎え

たか、伝えて頂きました。

Masuiさんからは、コメントを頂きました。

 「(例年)終戦記念日近くには太平洋戦争に関する本を読み、仲間と「どうすれば戦争を避けられたか?」など話し合うのですが、今年は(高齢化が進み)実現できませんでした。戦時中を知る人が少なくなって行くことをしみじみ感じます」。

  1. 他方で、我が家の「戦争を知らない子供たち」の話です。

今年も次女と孫2人が英国からやって来て、5泊しました。1年1カ月ぶりです。

昨年の来日は7月下旬の夏の盛りでしたが、今年は夏休みも終わる頃で高原も静かです。

今回も観光地を出歩くことはなく、近くを散歩するぐらいで、もっぱら田舎の家とごく近くで過ごしました。

  1. 食事も外食はせず、すべて自宅での素朴な家庭料理でしたが、これが英国組には好評でした。

孫二人は、普段はなかなか食べられないご飯とお味噌汁を「おいしい」と叫び、ハンバーグやカレーやおそうめんに満足しました。あとは取り立ての野菜です。

長女夫婦が育てた今年のじゃがいもや枝豆は気候のせいもあってか小粒で量も少なかったですが、味は上出来で喜ばれました。

  1. 昼間は、庭や家の前の道路で遊びます。ひとりで過ごす時間はタブレットをいじり、絵を描き、・・・1年経って下の娘も自立するようになり、手がかからなくなりました。

夕食後は昨年と同じく「うるわし春よ♪」を輪唱し、あとはトランプ遊びです。

  1. コミュニケ―ションが若干の問題です。

二人とも母国語は英語で、日本語を学校で習ったことがなく、11歳の男の子は日常会話は問題ありませんが読み書きは苦労します。

5歳の女の子は、こちらの言うことは理解するが自ら受け答えるのは、英語が先にることが多いです。

ということで、我が家にあった古い英語の絵本を見せたところ、喜んで読みました。昔、彼らの母親(次女)とその姉(長女)とが小学生の頃に愛読した本です。

リチャード・スケアリーというアメリカでもっともよく知られた絵本作家が文も絵

も描いていて、我々のような大人でも英語を覚えるのに役立ちます。

見せたのは「人々は一日何をしているのだろう?」と題する絵本で、様々な仕事を

している姿が楽しい絵と説明とで紹介されて、日常生活で使う単語を自然に覚えていきます。

 

 



6.娘は、平日は仕事で夜まで家を留守にし、週末は家事や買い物などで忙しく、母親としてゆっくり二人と付き合う時間は限られます。

従って、今回のように比較的長い休暇を取得できて、こういう風に親子で静かに過ごす時間がいちばん貴重だと喜んでいました。

平凡で平和な日常を家族で過ごすことがどんなに大切か、あらためて感じました。

 

 通学している英国の学校には、欧米に加えてアジア・アフリカなど多様な子供たちがいて仲良くしているそうです。

 多様な友人をつくり、英語を母国語としつつも一人の日本人として、日本食を愛し日本の人たちや風物を懐かしく思い出し、平和を愛して生きていってほしいものです。