考え事

上野千鶴子さん再び

1.『八ヶ岳南麓から』を面白く読んだので、このところ著者の上野千鶴子さんをフォローしています。過去の講演やスピーチを、Youtubeで視聴できるのは有難いです。 (1) フェイスブックからコメントも頂きました。 飯島さんは京都「イノダ」の5番テーブルで「…

「先発のエース不調のリリーフに~」

先週月曜日の東京は雪が午後から夜遅くまで降り積もり、夕方の交通が乱れました。 老人はこんな日に出るべきではないのですが、前からの予定で「サロン」と称して9人の男女が六本木の某氏邸に集まりました。 スーパーのお弁当で昼食のあと、厚かましくも私が…

「Discretion(自由裁量))と「権限によらないリーダーシップ」

先週、中高が一緒のS君と会食する機会があり、元旦早々の惨事が話題になりました。 S君は、大学院で流体力学を学び、長く某大手企業の技術屋として、ヘリコプター設計の第一人者でした。 私からは素人の素朴な質問になります。 (1)「今更と言われるだろうが…

元旦早々の惨事と海外報道

このブログは週1回、日曜日に書くので、前回は昨年大晦日でした。 それから1週間経ちましたが、元旦早々を襲った二つの惨事には衝撃をうけています。 午後4時10分、石川県能登地方を震源とする大地震。 午後5時47分、羽田空港で日航機と海保機の衝突事故…

今年2回目の「モツレク」を聴きました

(写真1―東大の銀杏4157) 東大駒場構内の銀杏並木はいま黄金色に染まっています。 六本木の国際文化会館(IHJ)でも武蔵小金井駅前で、紅葉を眺めました。 (写真2-IHJ4148) IHJでは、4歳年上の先輩と戦争の話をし、前回取り上げた友人の新著 『ウクライナ…

「キャッチ世界のニュース」を視聴しながら

1. 8日(日)に蓼科から帰京して1週間。毎朝、怪我の治療に接骨院に通うのが日課です。 (1)東京では毎日「キャッチ世界のトップニュース」を録画して見ます。戦争や災害の悲惨なニュースが多く心が暗くなります。イスラエルとハマスの戦いも始まりました。 (…

「勇気こそ地の塩なれや梅真白」(中村草田男)

Masuiさんから、今年の梅はどこもきれいに咲いている、「自宅の庭の梅も輝い ており、花びらに一つ一つ声掛けしている」とコメントを頂きました。 「自然の力は素晴らしい」ともあり、暗いニュースが多いせいもあってか、「梅に声を掛ける」心情に共感しまし…

「リアルな日々」と「公共的な死」

前回は、妻が、ITに弱い同世代の仲間と久しぶりに会食をした話を書きました。 (1) 田中さんから、「いろんな意味でリアルな日々が大切だと、コロナ禍で学びました」とコメントを頂きました。 (2)岡村さんは、「京都にも観光客が目立って増えてきた。修学旅行…

ゼレンスキー大統領はいつまで発信を続けられるか?

今回もウクライナの悲惨な状況です。「私はキエフを決して離れない。最後まで残る」と繰り返し語るゼレンスキー大統領と2百万の市民が残る首都キエフに向けての、ロシア軍の総攻撃が今にも迫っていると伝えられます。 他方で、ネット時代もあるにせよ、国家…

「第二次世界大戦以来、欧州で最大の地上戦」

ウクライナの状況がますます悲惨になっています。 3月4日、ゼリンスキー大統領は、「原発が砲撃された。人類史上初めて、テロリスト国家が核のテロリズムとなった。欧州は目を覚ますときだ(Europe must wake up now)」と訴えました。 以下は、ここにいた…

WHOの新型コロナ緊急事態宣言から2年過ぎました。

WHOが新型コロナの緊急事態を世界に宣言した日から2年が過ぎ、3年目に入りました。 当初、こんなに長く続くと予想した人が、どれだけいたでしょうか? (1) 最初の1年の動きを、私なりに整理して、「パンデミック2020「ステイホームの中間報告」」と題して…

AI自動翻訳のDeepL(ディープエル)―その2

1.前回、AI自動翻訳のDeepL(ディープエル)を紹介したところ、フェイスブックでコメントを頂きました。 ご存知の方ももちろんいて、中島さんから、 「産業翻訳や一般的な説明書などを含めて、需要は大きい。理科系の論文はほぼ問題ないとの評判。英語力にハ…

神代植物公園の薔薇と総選挙に思うこと

自粛が緩和されて、再開された神代植物公園へ、今が盛りの薔薇やダリアを見に 行きました。深大寺にお参りして、「秋深し深大寺そばひとすすり」です。 もっとも、老人の行動が急に変わるわけもなく、コロナ以来夕食は妻と差し向かいが多いです。 (1) その結…

引き続き『総理の夫』と、NZのアーダーン首相

1.今回も『総理の夫First Gentleman』を読みながら考えたことです。 まずは、女性首相・相馬凛子はいかにして誕生したか? (1)長年の与党民権党の結束に陰りがみえて、党内の保守派と原九郎率いる改革派とが分裂する。 (2)原は、自分の勢力を引き連れて民権…

「一座建立(こんりゅう)」と頂いたコメントについて

先週は当地も雨が多く、早めに畑の収穫を娘夫婦と終えました。 この畑を一緒に借りている宮本さんが、「野点」にお点前を披露してくれました。 (1) 京都から参加してくれた従妹夫婦は, あの後、緊急事態宣言に入り、ぎりぎりのタイミングで来られてラッキー…

広島・長崎原爆の日と蓼科でのお茶会が終わって

前回は、茅野市の平和祈念式と、山奥での野点について書きました。 (1)Masuiさんが、広島平和記念式典のテレビ中継を見ながら、「今頃私が参列しているだろうなと思った」と書いてくださいました。 優しい気持が伝わり、感激しました。 (2)松井広島市長は式…

ささやかなユーモアと「言葉を取り戻せ!」

先週の東京は良い日和が多く、世田谷羽根木公園の梅林まで散歩しました。恒例の梅まつりは今年は中止ですが、距離を空けつつ梅を見る人が、それぞれ楽しんでいました。 前回は台湾のデジタル大臣オードリー・タン氏を紹介しました。本人のみならず、同氏を登…

国際文化会館の「次世代リーダー」ウェビナーで聞く、オードリー・タン大臣の話

ネットを通じて繋がる社会がどんどん広がっています。前回紹介した、20歳を迎えたウィキペディアはその良い面を代表しているでしょう。他方で、誹謗中傷やフェイクニュースや炎上の弊害も大きい。両者善悪のせめぎ合いが、これからも続けられるでしょう。 と…

2020年は「アナス・ホリビリス(本当にひどい年)」でした。

1.今年最後のブログです。振り返って2020年は,「新型コロナウィルスのパンデミック(世界的大流行)の年」として長く記憶に残るでしょう。エコノミスト誌12月19日号は「疫病の年、全てが変化した年」と題する論説を載せ、同時期のタイム誌表紙は「2020」に赤…

ドキュメンタリー映画「13 th(米国憲法修正13条)」のことなど

前回の黒人差別に関する本の紹介については、いろいろコメントを頂きました。 ブログで本書を最初に取り上げた7年前に知って、読んで「衝撃をうけた」と中島さんが書いて下さいました。 同志社女子大で勉強している飯島さん、対米歴の長い木全さんや松崎さん…

「女性のいる民主主義社会」に向けて

1.前回紹介した『女性のいない民主主義』(前田健太郎、岩波新書)に、いろいろコメントを頂きました。 (1)Masuiさん――「他国に比べ、日本で残されている資源として最も期待できるのは女性の活躍だと信じる。その点で未来は明るい。そのためには、現役時代に…

「検察庁法改正案反対意見書とタイム誌「今年の女性」」続き

1.朝の散歩では見事に薔薇で飾られたお屋敷を眺め、眼の保養になりますが、そろそろ終わりでしょう、残念です。 散歩しながら家人と、「お役人や新聞記者の言動は、私ども市井の庶民とは違うようだ」といった話もします。 長年、友人夫婦3組6人で毎月1回、自…

タイム誌が選出した「100年の100人の女性」

1.外食する機会がなくなり、食事は毎日自宅で(我が家は何年も前から一日二食です)、家人が用意してくれるのを頂き、感謝しています。 友人の中には奥様を先に亡くされた方もいて、たいへんだろうなと気になります。それとこの時期、シーツを夏用に替えて古…

「ソーシャル・ディスタンシング」の中で、アーダーン首相を考える

1.「social distancing(他人と距離を保つ)」と「self isolation(ひとりになる)」という、今まで耳にしなかった2つの英語が、メディアに頻繁に登場するようになりました。この週末は東京も諸外国に近い「外出自粛」になりました。 世界のどこを見ても逃げ…

「グレタ効果」―「時には、子どもの眼で世界を見ること」

1. 前回のブログ「タイム誌2019年“今年の人”にグレタさん」では、渋谷が「学生時 代にもっともよく通った懐かしい街だった」と書きました。 中高までの通学に使った「館(やかた)ぶね」と呼ばれるバスの思い出話に触れたところ、同級生のMasuiさんから「自…

ブログへの皆様のコメントに考えたこと

1. この季節、東大駒場キャンパスへの散歩が気持ちよいです。朝夕はだいぶ冷えてき て、銀杏の並木も色づいてきました。東邦大学病院の呼吸器内科の定期健診に行ったところ、先生が「今年はインフルエンザが早めに流行っている、ラグビーで人が集まったこと…

台風19号、ラグビー、香港などを話し合う日々

1.台風19号は、報道や映像で、甚大な被害を知って、その惨状に衝撃を受けた方も多 いでしょう。(茅野の山奥は避けてくれたようです・・・)。 有力な政治家が「まずまずに収まった」と発言し、後に撤回したと報じられました。 この発言には、いろいろ考えさ…

「情報が少ないということはある力を秘めている」(星野道夫)

1.昨日で今年の8月も終わりました。地元のJAスーパーにはお盆の頃は生産者直売の野菜の買い物客があふれましたが、その賑わいも終わりました。 この2か月、田舎で暮らし、山や田畑を眺め、人に会い、ほぼ毎日散歩をし、図書館でたくさん本を読みました。地元…

再び「保守主義の危機」とリベラルであること

1.蓼科高原も先週火曜日ぐらいから晴れ間が多く、八ヶ岳がきれいに見えました。と思っていたら、週末は台風本土上陸の情報。もっとも当地は曇り空と少しの雨ですみました。 欧州は記録的な猛暑だそうで、ロンドンもパリほどではないけど観測史上最高の39度、…

英国エコノミスト誌が語る「保守主義の危機」

1.先週は日帰りで東京に行きました。雨が強く湿気もありました。参議院選の期日前投票を済ませ、夕食の用事まで時間があったので、駒場の東大図書館で時間をつぶしました。 図書館で7月6~12日号のエコノミスト誌を手に取りました。表紙も、論説トップの見出…