米国

「2023年パーソン・オブ・ザ・イヤー」はTaylor Swift

米タイム誌が毎年選ぶ「パーソン・オブ・ザ・イヤー(今年の人)」は 1927年から続く同誌の看板記事です。その年、良くも悪くも「世界に最も影響を与えた人(個人とは限らない)」が選ばれます。 2.2023年は米国のシンガーソングライター、テイラー・スウィ…

「税金クイズ」と「バイデン一般教書演説」

世田谷梅が丘の羽根木公園では3年ぶりに「梅まつり」が開催され、散歩がてら二人で覗いてきました。 (1)早春を感じさせる日和で人出も多く、野菜を直売する農家や寄付を呼び掛けるNPOなどもテントを出していました。 (2)あるテントでは質問票を渡され、「税…

アメリカ中間選挙を振り返る

今回のアメリカ中間選挙は、野次馬には面白かったです。 昔の職場の同期会で、アメリカ通の某君がニュヨーク・タイムズの記事をもとに解説してくれました。 (1)予想以上に、民主党が善戦した。 (2)上院で民主党が50議席を確保し、ジョージア州の決戦投票を残…

「英語で歌舞伎、人々に笑いを」

1.「テレビのニュースをつけても、世界も国内も暗い話題ばかりで明るい気持になれない」と妻が嘆いています。 前回紹介した精神科の医者が書いたベストセラー『80歳の壁』には、ご丁寧に「高い壁を低くするヒント50音カルタ」まで載っています。 最後の「わ…

タイム誌「大谷選手は“ミスター・エブリシング”」と、友人の絵

前回は,タイム誌の表紙になった大谷翔平選手の写真を載せました。以下、記事の一部をご紹介します。 (1)「すべてを備えた男(Mr.Everything)」と題する記事で、まずは「昨シーズン彼は、米大リーグの歴史で今まで誰も見たことがないことを成し遂げた」と評…

バイデン新大統領の評価とホワイトハウスからの手紙

今回はアメリカの話。就任して4か月強過ぎたバイデン大統領の内政面での評価が 高いようです。 (1)5月28日には2022会計年度(今年10月~来年9月)の予算教書を議会に提出し、「大きな政府路線」を鮮明にしたと報じられました。 ・すでに、3月には約200兆円の(1…

「なにか邪悪なものが迫ってくる」(エコノミスト誌続き)

今回も英エコノミスト誌5月1日号「中国と台湾」の続きです。前回は「論説」を 紹介しましたが、今回は「解説」と「ビジネス」です。 「論説」は、何としても米中の戦争を回避すべきという“提言”が中心でした。 他方で「解説」の方は、情勢判断を主にして「台…

エコノミスト誌がとり上げる台湾問題

今回は、国際面の大きな関心事を取り上げます。 バイデン政権下、米中対立が新しい局面に入ったと言われます。中国に対決する明確な姿勢を示し、その中の一つに「台湾問題」があります。アメリカの主導により、4月16日の日米首脳会談後に続いて5月5日ロンド…

大統領就任演説とフォークソング「This land is your land ♪」

先週はもっぱらステイホームで、小さな庭に鳥が来るのを見るのが楽しいです。 妻が、みかんをかりんの木の枝においておくと、目白が来ます。大きなひよどりもきます。妻は、「たくさん食べてしまう」と言って、追い払うときもあります。それでも、先に目白が…

タイム誌「2020年パーソン・オブ・ザ・イヤー」は「アメリカの物語」を変えるか?

新大統領の就任を3日後に控えて、アメリカはどうなってしまったのかと感じている人が多いのではないでしょうか。 6日連邦議会の議事堂にトランプ落選を認めない過激な右派の暴徒が押し入り、トランプが扇動したとして、下院は弾劾の手続きに入り、13日可決さ…

神代植物公園で薔薇を見る、アメリカは大統領&議会選挙直前

1. 調布市の神代植物公園のバラ園は都内で最大とのこと。いまが秋薔薇の盛りで、先週の天気の良い日に家人と訪れました。立派なカメラを持って、熱心に接写撮影している人を多く見ました。 私の場合は、カメラも安物だし、技術もないので、芸術的な写真は無…

米副大統領候補の討論会((10月7日)と「マンタラプション」

先週は気温も下がり、雨も多い東京でした。蓼科の里山でも稲の刈り入れが終わり、紅葉が始まっていることでしょう。 ところで、選挙もあと3週間ちょっとになったアメリカは、大統領とホワイトハウスのコロナ感染に揺れています。この混乱の中で、15日の2回目…

引き続きアメリカ、RBG判事の後任問題とブレアナ・テイラー射殺事件の陪審判断。

東京に戻って、お彼岸でもあり、2回墓参に行きました。家人の実家の墓は上野に近い谷中の天王寺にあります。終えてから「谷中ぎんざ」を歩き、名物の「すずき」のメンチカツをビールと一緒に頂きました。コロナの前は行列ができる店でした。 前回紹介したル…

今回はアメリカです。ギンズバーグ判事死去と米大統領選。

1,日本時間の昨日、アメリカの最高裁判事、ルース・ベーダー・ギンズバーグ(RBG)が87歳で死去しました。この時期の彼女の死はアメリカにとって大きな事件です。5月31日のブログで彼女を紹介しました。 https://ksen.hatenablog.com/entry/2020/05/31/08160…

ミシェル・オバマ前大統領夫人、厳しいトランプ批判と「共感」について語る

1.アメリカ民主党大会が17~20日コロナ禍の中で「バーチャル開催」され、ジョー・バイデンとカマラ・ハリスの正副大統領候補が決まりました。11月3日共和党トランプ・ペンス組との選挙で、今後4年間のアメリカの帰趨が決まります。 大会初日の最大の話題は…

米タイム誌「コロナ対応ベストの国は?」(イアン・ブレマー)

1.まだ「ステイ・ホーム」中の先週に、パソコン詐欺にやられかけました。 (1)たまたまロンドンから「フォーブス・ジャパン」に寄稿した記事を読んでくれというメールが来て、サイトを開けていろいろ操作しているうちに、突然警報が鳴り、ブロック画面が出てP…

ミネアポリスでの黒人男性死亡事件とタイム誌

1.前回、アメリカ最高裁の女性判事の話をしたところ、岡村さんが若い時に訪れた中米コスタリカのことを書いてくれました。 1ヶ月の長い滞在でこの国に好感情を抱いたようです。2017年3月、国連が核兵器禁止条約を採択したときにコスタリカが議長国として取り…

タイム誌「100年100人の女性」と2人のアメリカ最高裁判事

1.前回のブログで、朝の散歩で通る家に咲き誇る薔薇の花の写真を2枚載せたところ、友人が「気に入った」と漢詩を送ってくれました。 「紅白薔薇(そうび)花影新(あらた)なり」で始まり、 「杖を停め陶然とする一散人」で終わる七言絶句です。 散人は「役…

王維の「鹿柴」と新島襄「寒梅」VSアメリカの選挙は?

1.前回は、美しい日本語を耳で覚え、暗誦することが大切だと思う、と書きました。 (1)もちろん、他の言語でも言えることで、詩であれば英詩も漢詩も同じでしょうね。 先月末に京都の街を歩いて苔に夕日があたる景色を眺めて、漢詩に、 「復(ま)た照らす青…

京都で考えた「寅さん」とアメリカ大統領選挙

1. 前回のブログで、いま上映中の映画「お帰り寅さん」を観るきっかけになった台詞 (「人間は何のために生きている?」)を、岡村さんに教えて頂いたことに触れました。 寅さんの映画を全作見ている友人が、このせりふが出てくるのは39作目の「寅次郎物語」…

タイム誌「2019年今年の人はグレタ・トゥンべリさん」

1.渋谷駅周辺の再開発が進み、その変貌が著しいですが、地下鉄銀座線の新しい渋谷 駅が1月3日からお目見えしました。 学校が港区麻布にあり、中高の同級生には渋谷から通学する者が(私を含めて)多く、懐かしい土地です。60年以上も昔の思い出話の投稿が同…

エリザベス・ウォーレンと「アメリカの資本主義への新しいプラン」

1. TVを観ていたら、ラグビーW杯の決勝戦を終えての座談会で、元日本代表の五郎 丸歩選手がこんな趣旨の発言をしていました。 「もちろん日本代表チームのさらなる活躍を期待したい。同時に、日本人選手がたとえばイングランド代表のジャージーを着て活躍す…

トランプの再選戦略(タイム誌)と「テキサフォルニア」(エコノミスト誌)

1.昨年の今ごろは、近畿・九州で記録的な大雨がありました。今年も九州は大雨に見舞われました。 我々は蓼科の田舎家にやってきましたが、日中はさほど雨は降らず、湿気の少ない気候で助かります。 体調もあって5月&6月に来られなかったので、今回早めにや…

タイム誌「2018年今年の人」続編です

1. 前回は「みんなが愛唱するような第二の国歌があるだろうか?」と書いたところ我 善坊さんから、日本人の心情にぴったりではないかと「里の秋」、岡村さんからは「懐かしい思い出の歌」として“We shall overcome”“ Hobo's Lullaby(流れ者の子守歌)”をあ…

タイム誌2018年「今年の人(Person of the Year)」は?

1. このブログ、いつまで続くかわかりませんが、今年もよろしくお願いいたします。 東京はよく晴れた、気持ちのよい元旦でした。朝早くから、ほとんど人の姿をみない東大の研究所とキャンパスを歩きました。 夕方から、子供や孫たちが現れ、賑やかでした。い…

アメリカ最高裁カバノー判事とエコノミスト誌の論説「Kava--no」

1.庭の芙蓉もそろそも終わりですが、今日のような曇り空によく似合う花です。 我善坊さん、コメントと質問有難うございます。平安初期の「陽成天皇」がなぜ、後期の崇徳院や後鳥羽院と並んで、百人一首で「院」と呼ばれるか? 雲の上の話なので考えたことも…

米国トランプ大統領をめぐる話題と中間選挙

1. このブログは原則日曜日の朝にアップしていますが、今回は1日早い土曜日です。たまにはトランプ大統領を取り上げることにしました。 (1)アメリカで中間選挙が近づいていることもあって、最近、関連のニュース(三面記事的な報道を含めて)がいつも以上に…

アメリカの最高裁判事選任とトランプ

1. 甲子園高校野球での秋田の農業高校の大活躍は、何となく楽しかったです。 現地農業新聞の号外も出たそうですね。 我々老夫婦は畑でじゃがいもを作ったりして、プロの農業をやっている方にはご迷惑をかけていると思いますが、それでも農業高校の頑張りは…

戦争の記憶と歴史――コロンビア大学特別講義について

. 1.山口さん、オペラの思い出有り難うございます。じかにゆっくり思い出話を伺いたいものです。「今は庭仕事と植物観察など」の由。お年寄りには年相応の愉しみがありますね。 私も田舎の自然が好きで、先週は昨年の11月初め以来5カ月ぶりに、信州蓼科に行…

「タイム誌2017年今年の人の次点以下」とICAN

1. 小さな庭のかりんの木の枝に家人が毎朝みかんを置くと,目白などが早速やってきて、あっと言う間にきれいに食べてしまいます。冬の寒さ、彼らも食物を見つける苦労は大きいだろうと思います。 ところで前回の「タイム誌今年の人、沈黙を破った人たち」の報…