「グレタ効果」―「時には、子どもの眼で世界を見ること」

1. 前回のブログ「タイム誌2019年“今年の人”にグレタさん」では、渋谷が「学生時 代にもっともよく通った懐かしい街だった」と書きました。 中高までの通学に使った「館(やかた)ぶね」と呼ばれるバスの思い出話に触れたところ、同級生のMasuiさんから「自…

タイム誌「2019年今年の人はグレタ・トゥンべリさん」

1.渋谷駅周辺の再開発が進み、その変貌が著しいですが、地下鉄銀座線の新しい渋谷 駅が1月3日からお目見えしました。 学校が港区麻布にあり、中高の同級生には渋谷から通学する者が(私を含めて)多く、懐かしい土地です。60年以上も昔の思い出話の投稿が同…

 2020年最初のブログは、豆台風の襲来と年賀状の話

1. 今年最初のブログはもっぱら私事で申し訳ありません。 昨年12月後半の我が家は、娘が休暇を取って幼い孫を連れて英国から一時帰国。 狭い家はてんやわんやでした。下がまだ2歳で時差調整ができず、夜寝ないので老夫婦も(もちろん娘も)グロッキー状態で…

2019年の出来事――ローマ教皇の来日を思いだして

1.一年を振り返って,ブログでも取り上げましたが、京都での茶事が私にとってそこそこ思い出に残る出来事でした。 私事ながら、使われた茶道具が先年死去した長姉の遺品だったことに意味がありました。三重県松坂で長年お茶を親しんでいたので、京都の従妹に…

英国の総選挙、保守党の大勝利とエコノミスト誌

1.先週は、忘年会がひとつ、上野の都美術館内のレストランであり、夫人連れで集ま る場所としては、なかなか良いアイディアだと思いました。ロンドン・コートルード美術館展の最終日の前日でした。 2.私のブログは週1回なので、今回は1週間ほど前の出来事、1…

2019年京都の秋と出会った人たち

1.朝の散歩の東大駒場キャンパスでみる黄金色の銀杏並木もそろそろ終わりです。掃除がたいへんですね。職員が動員されている光景も見ました。 さて前回に続いて、今回もまだ京都の話です。 中村哲氏のアフガンでの悲劇について、岡村さんが「7日に三条大橋で…

中村哲氏追悼と、京都での気楽な茶事のこと

1.今回はもっぱら、京都での茶事を書くつもりでした。 ところが、4日アフガニスタンで人道支援に長年取り組んできた中村哲医師(NGOペシャワール会の現地代表)が銃撃され死亡した、という衝撃的なニュースが飛び込んできました。 そこで、京都でたった1回お…

『テムズとともに、英国の二年間』(徳仁親王)の英訳(続き)

1.1週間前の週末は、いつも散歩している東大で駒場祭があり、雨にも拘わらず大勢 の人出でした。 2.その日のブログは、新天皇が親王時代のオックスフォード大学留学についての回想録(英訳)を紹介しました。1週間後の今回も、このユニークな本を読んでいろ…

『テムズとともに、英国の二年間』(徳仁親王)の英訳を読む

1.先週前半の東京は穏やかな日和が続きました。 いつからか、年老いた野良猫が一匹、我が家の小さな庭に現れて日向ぼっこをするようになりました。最初は慎重に顔を出し、追い出されないとわかるとのんびり手足を伸ばして寝ています。 隣人に訊くとそこにも…

ブログへの皆様のコメントに考えたこと

1. この季節、東大駒場キャンパスへの散歩が気持ちよいです。朝夕はだいぶ冷えてき て、銀杏の並木も色づいてきました。東邦大学病院の呼吸器内科の定期健診に行ったところ、先生が「今年はインフルエンザが早めに流行っている、ラグビーで人が集まったこと…

エリザベス・ウォーレンと「アメリカの資本主義への新しいプラン」

1. TVを観ていたら、ラグビーW杯の決勝戦を終えての座談会で、元日本代表の五郎 丸歩選手がこんな趣旨の発言をしていました。 「もちろん日本代表チームのさらなる活躍を期待したい。同時に、日本人選手がたとえばイングランド代表のジャージーを着て活躍す…

『2038滅びに至る日々』(廣田尚久、河出書房新社)を読む

1.昨夜はラグビーW杯決勝を蓼科でTV観戦しました。 スタンドに「サー・エディーを首相に(Sir Eddie for PM)!」と書いて応援する英国人ファンがいました。たしかに優勝したら叙勲して「サー・エディー」になったかもしれない。「首相に!」というのが面白…

「平和を願い、国民に寄り添い、憲法にのっとり~」

1.(1)またまた台風による記録的豪雨が大きな被害をもたらしました。 そんな中でラグビーの話題かつ身内の話で恐縮ですが、東京在の長女夫婦は揃ってラグビー狂で、「もうすぐ終わると思うと寂しい、しかし逆にそろそろ終わらないと体がもたない」とメールが…

台風19号、ラグビー、香港などを話し合う日々

1.台風19号は、報道や映像で、甚大な被害を知って、その惨状に衝撃を受けた方も多 いでしょう。(茅野の山奥は避けてくれたようです・・・)。 有力な政治家が「まずまずに収まった」と発言し、後に撤回したと報じられました。 この発言には、いろいろ考えさ…

台風が荒れる週末に、蓼科とニューヨークを思い出す。

1.昨夜の東京は台風19号の直撃を受けました。強烈な雨風。家人が率先して、自転車をしっかり縛り付けるなど事前の防備を固めました。 長野の田舎では、台風前に急いで農作物の収穫を終えてしまったでしょう。 つい1週間前、まだ台風の影も見えない穏やかな…

英国最高裁の判決は「蜘蛛と一緒にやってきた」

1.先週は茅野の山奥で家人と二人で過ごしました。稲が黄金色に実り、刈り入れが終わったところもあり、この時期の里山はいちばん好きな風景です。 2.前回は、英国ジョンソン首相の議会閉鎖と、これを「違法」とした最高裁判決を取り上げました。 ジョンソン…

英国憲法とジョンソン首相の議会閉鎖をめぐる最高裁判決

1.まずは、昨日のラグビー・ワールドカップ、日本の対アイルランド戦、素晴ら しい勝利でしたね。 山口(雪)さん、コメント有難うございます。私も全く同じ「現代社会に不安を感 じている後期高齢者」です。どんなに甘いと言われても、米中が「対話と共存」…

東京暮らしに戻り、「米中新冷戦」を考える

1.ここ2回、アラスカで暮らした星野道夫のことを書いていますが、フェイスブックでMasuiさんから、「『旅をする木』を読み始めた。読めば読むほどに素敵な経験が書かれている」とコメントを頂きました。紹介した本を読んでくださる方がいるのはまことに嬉し…

奥飛騨旅行と高齢者の運転

1.二回続けて星野道夫の『旅をする木』を紹介しました。彼には遺稿集として出された『長い旅の途上』という本もあります。生涯を「旅」に過ごし、その途上に彼方の世界に逝ってしまいました。 コメントを頂いた山口(雪)さん、フェイスブックの岡村さん、有…

星野道夫と『旅をする木』再び

1.茅野の山奥には木々だけは豊富にあります。家人がエサ台を作って、ひまわり の種子を置いておくと小鳥が止まってついばんでいきます。 2.「木」といえば今回も、『旅をする木』から知った星野道夫さんのことです。 アラスカに暮らし続けて15年も経って書い…

「情報が少ないということはある力を秘めている」(星野道夫)

1.昨日で今年の8月も終わりました。地元のJAスーパーにはお盆の頃は生産者直売の野菜の買い物客があふれましたが、その賑わいも終わりました。 この2か月、田舎で暮らし、山や田畑を眺め、人に会い、ほぼ毎日散歩をし、図書館でたくさん本を読みました。地元…

『皇太子の窓』(エリザベス・グレイ・ヴァイニング著)再び

1.黒幕子さん、8月4日付ブログへのコメントのお礼が遅れました。「神長官守矢資料 館」の情報有難うございました。諏訪地方の古代の歴史に興味を持っておられることに敬意を表します。 また前回は岡村さんから、自分にも良い家庭教師がいた、映画「アラモ」…

エリザベス・ヴァイニング著『皇太子の窓』を読む

1.前回はフェイスブックで、京都から2人の方のコメントを頂きました。 飯島さんが、「昨年チェコで、宝塚歌劇を紹介するプロジェクトの手伝いをした。「禎子と千羽鶴」を音楽劇として地元の子ども達と共演した。チェコは歴史に耐えた経験から平和への思いが…

24回茅野市平和祈念式典とジョン・レノンの「イマジン」

1.先週の日曜日には、借りている畑に行ってじゃがいもを掘りました。 今年は畝づくりと植え付けの時に体調を崩して娘夫婦に全て任せ、収穫時だけ老人が横取りしました. そんなことで量も減らし、おまけに気候不順もあって小粒の物が多く収穫も例年の4分の1…

ボリス・ジョンソン、イートン校とキングズ・スカラー

1.ボリス・ジョンソンなる人物が予想通り、保守党員の投票により党首に選ばれ、英国首相になりました。今回は本件から思いだした雑件です。 2.エコノミスト誌7月27日号は論説を含めて3本の関連記事を載せました。 写真はジェット・コースターのてっぺんで、…

再び「保守主義の危機」とリベラルであること

1.蓼科高原も先週火曜日ぐらいから晴れ間が多く、八ヶ岳がきれいに見えました。と思っていたら、週末は台風本土上陸の情報。もっとも当地は曇り空と少しの雨ですみました。 欧州は記録的な猛暑だそうで、ロンドンもパリほどではないけど観測史上最高の39度、…

英国エコノミスト誌が語る「保守主義の危機」

1.先週は日帰りで東京に行きました。雨が強く湿気もありました。参議院選の期日前投票を済ませ、夕食の用事まで時間があったので、駒場の東大図書館で時間をつぶしました。 図書館で7月6~12日号のエコノミスト誌を手に取りました。表紙も、論説トップの見出…

蓼科で過ごす夏の日々と、後を継ぐ人たち

1.当地もぐずついた天気が続き、一向に夏らしくありません。農作物の出来が心配です。お陰で、例年より人出が少なく散歩をしても人より鹿に出会う方が多いです。 ここでは信濃毎日という地方紙を購読していますが、「外国人旅行者伸び悩む諏訪地方」という記…

トランプの再選戦略(タイム誌)と「テキサフォルニア」(エコノミスト誌)

1.昨年の今ごろは、近畿・九州で記録的な大雨がありました。今年も九州は大雨に見舞われました。 我々は蓼科の田舎家にやってきましたが、日中はさほど雨は降らず、湿気の少ない気候で助かります。 体調もあって5月&6月に来られなかったので、今回早めにや…

6月は病院、展覧会そして福沢諭吉の「帝室論」

1.今日で6月が終わり、今年も半分過ぎました。 (1)この1ヶ月を振り返ると、年相応に病院行きがありました。友人の絵を観にいったりもしました。今回はそんな「散歩」の記録です。 まずは、友人の見舞いに武蔵小杉の病院に行きました。川崎の殺傷事件の直後で…