引き続き『総理の夫』と、NZのアーダーン首相

1.今回も『総理の夫First Gentleman』を読みながら考えたことです。 まずは、女性首相・相馬凛子はいかにして誕生したか? (1)長年の与党民権党の結束に陰りがみえて、党内の保守派と原九郎率いる改革派とが分裂する。 (2)原は、自分の勢力を引き連れて民権…

『総理の夫First Gentleman』(原田マハ)という小説。

人気作家原田マハさんは実に多作です。題材は専門の美術関連に限りません。しかもご自身は、そういう精力的な印象を感じさせない、普通の女性です。 2. 今回は60作以上の著作の中から、『総理の夫 First Gentleman』(実業之日本社文庫)、日本初の女性首…

京言葉「そうおしやす」と蓼科の風に吹かれて

前回、京都小説『異邦人(いりびと)』(原田マハ)を紹介したところ、祇園町会長岡村さんから長いコメントを頂きました。 (1)「多くの京言葉に少しの違和感を感じることなく物語に没頭した」とあります。たしかに本書には、 「あんじょう、おしやすか」 「…

原田マハの『美しき愚かものたちのタブロー』と『異邦人』

このところ原田マハさんの小説を、夫婦で競争で読んでいます。今回は、 『美しき愚かものたちのタブロー』(2019年、文藝春秋、「タブロー」は絵画のこと) 『異邦人(いりびと)』(2018年、PHP文芸文庫) の2冊を取り上げますが、前者は茅野市の図書館から…

「一座建立(こんりゅう)」と頂いたコメントについて

先週は当地も雨が多く、早めに畑の収穫を娘夫婦と終えました。 この畑を一緒に借りている宮本さんが、「野点」にお点前を披露してくれました。 (1) 京都から参加してくれた従妹夫婦は, あの後、緊急事態宣言に入り、ぎりぎりのタイミングで来られてラッキー…

広島・長崎原爆の日と蓼科でのお茶会が終わって

前回は、茅野市の平和祈念式と、山奥での野点について書きました。 (1)Masuiさんが、広島平和記念式典のテレビ中継を見ながら、「今頃私が参列しているだろうなと思った」と書いてくださいました。 優しい気持が伝わり、感激しました。 (2)松井広島市長は式…

茅野市平和記念式典と緑陰での野点(のだて)

先週は、コロナ禍でも屋外に出て人に会う機会がありました。 (1) 1つは「茅野(ちの)市平和祈念式」です。例年、広島に原爆が投下された8月6日に実施され、今年が26回目でした。 昨年と同じくコロナ対策で、席の間隔を空け、式次第も短縮されました。市の…

樋口恵子さん『老いの福袋』と「老兵は~ただ消え去るのみ」

1.前々回のブログで、終末期医療の病院と女性医師を紹介しました。医師は、南杏子筆名で『いのちの停車場』などベストセラー小説も書く人です。 友人からコメントを頂きました。図書館で300人待ちと言われたので、購入して奥様と読み、感動した。「他人ごと…

「西瓜を食べてた夏休み、ひまわり夕立せみの声」(吉田拓郎)

先週は、だいたいは山暮らしを続けました。異例ずくめの東京オリンピックが始 まりましたが、ここにいると縁遠いです。田舎家には古い・小さいTVしかなく、五輪は見ません。 23日(金)の毎日新聞「論点」に京大前総長・ゴリラ研究の山極先生が、「本来スポ―…

映画『いのちの停車場』公開記念オンライン講演会

オンライン講演会が、コロナ禍の中で盛んになりました。 会場に足を運ばなくても、自宅のパソコンから視聴できるのが便利です。 このブログでも「ゴリラからの警告」など報告しました。 今回は青梅慶友病院のオンライン・イベントです。 「映画『いのちの停…

「風薫るワクチン接種の帰り道」と「句集KURIKO」

1.掲題の俳句は、このブログに的確なコメントを頂く畏友Masuiさんの作です。勝手に載せてしまい、お許しください。 コロナ禍の中で、中高の同期生10人強がネット句会を始めました。毎月幹事が季題を出し、メンバーは自作を提出し、他のメンバーが評を書くそ…

梅雨時の蓼科と職人さんのこと。

長野県茅野市の田舎家で過ごしています。雨がよく降り、山奥は静かです。りすがやってきます。里まで下りると、田の稲が少しずつ育っています。 古い家なので、修理がいろいろ出てきます。 (1) 先週はとうとう雨漏りがしました。あわてて,妻が地元の工事屋さ…

山極先生の「ゴリラからの警告」を視聴する。

1. 山極壽一前京都大学総長による、5月25日に行われた「ゴリラからの警告―人間と科学の本質を読み解く」と題する講演を、YouTubeで視聴する機会がありました。 友人某君の紹介です。なかなか面白い内容で友人に感謝しています。以下は90分の講演のほんのさわ…

「ほととぎす鳴くや五月のあやめぐさあやめも知らぬ恋もするかな」

1. 先週は茅野市の山奥に妻と二人、あまり人に会わずに6日ほど過ごしました。 新緑の季節で、雨に当たる緑も風情があります。 車で里山を走ると、田植えは終わり、田に稲が育ち、水が張られています。 すでに作物が育っている畑も、写真のように耕しが終わっ…

タイム誌が選ぶ「次世代リーダー2021」

ワクチン1回目の接種を終えた我々夫婦は、短期間長野にやって来ました。田舎道を車で走って、畑の草取りをして、山奥で静かに過ごす日常です。 今回は、そんな田舎暮らしで読んだタイム誌の特集「次世代のリーダーたち2021年」 の話です。 同誌は、2014年か…

バイデン新大統領の評価とホワイトハウスからの手紙

今回はアメリカの話。就任して4か月強過ぎたバイデン大統領の内政面での評価が 高いようです。 (1)5月28日には2022会計年度(今年10月~来年9月)の予算教書を議会に提出し、「大きな政府路線」を鮮明にしたと報じられました。 ・すでに、3月には約200兆円の(1…

自粛の日々を、ご近所と交流しながら過ごす。

東京は緊急事態が延長されて、「緊急」が「常態」になりました。外出は医者通いのほかは、近くの駒場公園までゆっくり散歩をするぐらいです。 医者通いは、ワクチン接種も含まれますが、我が家の第1回接種は私は5月30日、妻は6月5日です。自治体によっ…

『院政、もうひとつの天皇制』(美川圭)を読む

日本の中世史がご専門の美川圭・立命館大学教授から『院政、もうひとつの天皇 制』増補版(中公新書)を贈っていただき、このほど読み終えました。いま渋谷の丸善ジュンク堂に平積みになっています。 2006年に初版が出て5版を重ね、この4月25日に増補版が出…

「なにか邪悪なものが迫ってくる」(エコノミスト誌続き)

今回も英エコノミスト誌5月1日号「中国と台湾」の続きです。前回は「論説」を 紹介しましたが、今回は「解説」と「ビジネス」です。 「論説」は、何としても米中の戦争を回避すべきという“提言”が中心でした。 他方で「解説」の方は、情勢判断を主にして「台…

エコノミスト誌がとり上げる台湾問題

今回は、国際面の大きな関心事を取り上げます。 バイデン政権下、米中対立が新しい局面に入ったと言われます。中国に対決する明確な姿勢を示し、その中の一つに「台湾問題」があります。アメリカの主導により、4月16日の日米首脳会談後に続いて5月5日ロンド…

コロナ禍にあって、養老孟司さんは「ひょうひょうと年を重ねる」

前回報告したPCトラブルの件では、幸いに身近の先生の助けでダイナブックが 動くようになりました。 世田谷区のワクチン接種の予約はネットか電話かで行います。お陰で私は、新しいPCを使って5月30日の予約ができました。 しかし、この成功に過信したのか…

PCダウンのこと・友人の絵を国立新美術館で見たこと

我が家にも、「新型コロナウィルス接種券」が世田谷区役所から届きました。 75歳以上の対象者全員に4月27日までに届けるとあり、予約は28日からインターネットか電話で受け付ける、接種はまず区の施設から、連休明けから順次実施するといった内容です…

いつも長いコメントを頂く岡村氏に敬意を表して

前々回、東京の赤坂でお会いした京都人について書きました(3月末でしたが、良いタイミングで来られたと思います)。 その中の一人、岡村さんを今回紹介したいと思います。ご本人の事前了解は得ていませんが、フェイスブックへのコメントからの紹介なので、…

今年初めて蓼科で過ごし、「黙浴」と「黙食」をしました。

前回は、赤坂で、京言葉や祇園の芸妓だったモルガンお雪の話を聞いたことを記しました。京都から参加した講師他の皆さん、「東京は刺激になりますなあ」と言いながら、帰洛されたそうです。 私の方は、7日に「刺激的」な都会を離れて、長野県蓼科に移動しま…

京言葉で話す大女将とモルガンお雪 のこと

東京のソメイヨシノは散りはじめました。「散る桜 残る桜も散る桜」。 1週間前は満開で、3月27日、京都の客人を赤坂に迎え、私も陪席しました。 昨年8月末に下前講師による「床屋談義」と題する話があり、好評だったのでこの日に「続・床屋談義」が実施され…

京都上賀茂神社の曲水の宴と入選した友人の短歌

京都にはもう1年以上ご無沙汰しています。 残念に思っていたら、大勢の京都人が下洛してこられました。 昨年の8月、赤坂で下前さんの「床屋談義」と題する講演会があり、好評だったのでその2回目が同じ場所で昨日開かれ、私も何を措いても出席しました。東京…

カズオ・イシグロの『クララとお日さま(Klara and the Sun)』

前回、ドラえもんが大好きだと言う、駒場小学校1年生スズメ君の話をしました。 それで思い出したのが、8年前、母校の中学の入学試験に出た理科の問題です。 ――「いまから99年後に誕生する予定のネコ型ロボット『ドラえもん』はすぐれた技術で作られていても…

スズメたちのこと 東日本大震災から10年 

だいぶ春めいてきました。駒場野公園の小彼岸桜も咲き始めました。 コロナのせいで、ここ1年以上、東大と付属研究所の構内に入れません。 そこで妻と二人の朝の散歩は、代わりに駒場の住宅街を歩いていますが、近くの駒場小学校に通学する生徒たちに会います…

ニューヨークのワクチン接種と「読書は永遠に楽しめる遊園地」

ニューヨーク(NY)在住の昔の職場の友人からメールが来ました。 (1)「コロナワクチンの第1回接種に行ってきました」とあります。 「良くオーガナイズされており、待ち時間もなく、流れ作業で30分程で全てが終了した後、アレルギー等の副反応に備えて20分様…

今年の2月は、人に会うための外出はたった2回

先週の東京は、三寒四温でした。ちっぽけな庭に沈丁花の花が香ります。妻の姪の小学生のお子さんが、親切に小鳥のエサ台を作ってくれました。お陰で、居心地がよいのか目白が次々にやってきます。 2月中に、人に会うために外出したのはたった2回でした。昨年…