なぜ渋谷のハチ公像は外国人観光客に人気があるのか。

1.東京は秋晴れの気持良い日が続きました。

まだ完治しない足を引きずりながら外出をしました。

(1)墓参、六本木の国際文化会館(IHJ)など。

墓参は長男夫婦の車に乗せてもらい、一緒に行きました。少し間が空いてしまい、仏様に手を合わせてお詫びをしました。

 

(2)IHJは、3月に大学教授を定年退職した某君との会食です。昔NY の職場で一緒だったことがあり、例によって思い出話から始まり、大学の現場での研究や教育の話を聞き,興味深かったです。

このブログを始めるきっかけになった京都での活動を思い出す「社会起業家」という懐かしい言葉を、久しぶりに使いました。

(3)途中の渋谷では、スクランブル交差点やハチ公の銅像に外国人の観光客が多く、列を作って銅像と一緒に写真を撮っていました。

 5年前頂いた平野さんのコメントによれば、世界的な人気は2009年のアメリカ映画『Hachi、約束の犬』以来で、自分には、映画を10回見たり愛犬にHachiと名付けたりした海外の友人がいるとのことでした。

 

  1. 秋の陽ざしを浴びながら庭でも過ごしました。

(1)新聞を拡げ、10月23日付毎日新聞夕刊の「生誕100年忠犬「ハチ公」」という記事を読みました。記事は「帰らぬ飼い主を待ち続けていた忠犬を、なぜ人々は長く愛し続けるのか」という問いで始まります。

 

(4)「秋田犬ハチは生きていれば来月で100歳になる、最初の飼い主は東京帝大農学部の上野教授だが、同博士が死去した後も駅前で帰りを待ち続けたことで知られ、渋谷をはじめ、ゆかりの地に像がある、2015年には,上野博士に飛びつくハチを再現した銅像が東大弥生キャンパスにも出来た」

 

(5)記事は、渋谷区郷土博物館の学芸員の言葉で終わります。

「(コロナのせいで)この3年、私たちは会いたい人となかなか会えないという経験をしました。だから、ハチの気持を深く理解したいと思えるのではないでしょうか」。

 

  1. ハチについては、過去のブログで2回取り上げました

ひとつは、2011年3月11日の東日本大震災の時。

――同年3月19日付のニューヨーク・タイムズ紙に、もと東京支局長が「日本人が教えてくれること」と題して寄稿した。震災の苦難に立ち向かってほしいと願う記事だが、その中で日本人の心性を象徴する物語として忠犬ハチ公を紹介した。

  1. もうひとつ、もっと昔に取り上げたのは2005年、まだHachiのアメリカ映画が公開される前です。 

 京都で「社会起業家」を応援する活動を始めたばかりで、助成金を得てアメリカからアリス・テッパー・マーリンという当時著名だった社会起業家を招きました。京都と東京で講演会を開きました。

 ある講演会で、なぜ自分が率先して社会活動を始めたかについて語ることがありました。そこで何と、ハチ公の物語に触れて、社会起業家の活動に「心の友」がいる事の大切さについて語りました。

 知日派である彼女はこの話をすでに知っていたのでしょう。突然ハチ公が出てきたことに通訳する女性もびっくりしていたことを覚えています。