思い出話

台風が荒れる週末に、蓼科とニューヨークを思い出す。

1.昨夜の東京は台風19号の直撃を受けました。強烈な雨風。家人が率先して、自転車をしっかり縛り付けるなど事前の防備を固めました。 長野の田舎では、台風前に急いで農作物の収穫を終えてしまったでしょう。 つい1週間前、まだ台風の影も見えない穏やかな…

「里の秋」「海行かば」そして「Bank of Tokyo Building」

1. 東京は良い天気が続き、相変わらず、メジロが昨日は二羽でミカンをついばんでいます。 2. 前回のブログに、童謡「里の秋」に出来れば「物語」が欲しいと書いたところ、 我善坊さんから3番の歌詞は、 「さよならさよなら椰子の島、お船に揺られて帰られる…

サーロー節子さん講演「被爆者として北米に生きて」

1. 先週は、まだ穏やかな日が続きました。 所用があって、久しぶりに本郷の東大キャンパスまで出向き、三四郎池の紅葉も見てきました。 4日(火)には、六本木の国際文化会館でサーロー節子さんの講演を聞いてきました。 2. その前に前回のダニ・ロドリック…

沖縄や広島やアウシュヴィッツを旅するということ

1. まず初めに、2011年5月23日付「「胸中の公平な観察者(アダム・スミス)」とアメリカ憲法」と題するブログに7年後の18年8月15日に「勉強になりました」とコメントを頂いたinoue3さんにお礼を申し上げます。こんな昔に書いた文章を今だに読んでくれる人が…

「広島原爆の日」と「沖縄慰霊の日」

1. 前回のブログで、海外旅行者の増加がとくにヴェネチアなど欧州の受け入れ都市で大問題になっているというタイム誌の記事を紹介しました。4人の方からフェイスブック上コメントを頂き、有難うございました。 「8月15日も近づき戦争の悲惨を反省する機会も…

蓼科の雨の日と、「議院内閣制」再考

1. 猛暑の中、被災地とボランティアの人たちの映像をテレビで見ながらのブログです。 老人はせめてささやかな寄付をするぐらいで、他にどうしようもないのです。 当地茅野市でも10日と12日の夜は「土砂災害特別警報」が出ました。 雨水が傾斜のある道路を勢…

「閑中、雅もあり」の日々かな?

1.山口さん、柳居子さん、コメント有難うございます。 ご友人にもお嬢様の出産の手伝いに海外に行かれる方が居られる由、我が家だけではないのですね。「主婦に定年なし」もご指摘の通り、専業主婦は立派な仕事、亭主の年収の半分は堂々と受け取る権利がある…

今回はインフルエンザでダウン。身辺雑記に終わりそうです。

1.岡村さん、下前さんコメントまことに有難うございます。以下の事情から今回はお礼だけで、次回にフォローすることでお許しください。 2.のっけから私事で恐縮ですが、付き合いの良い老人であることもあって、最近大流行しているA型インフルエンザにかかり…

「聖フランシスの平和の祈り(Make me a channel of your peace)」と織部の「沓型」茶碗でお茶を頂く

1. 紅葉が美しい季節になりました。 何れは散るのですが、前回は、医者の助けを得て自ら「散る」時期を選んだ事例を紹介しました。カナダでは法(the medical assistance in dying law)によって医者が患者を安楽死に導くことが認められています。 (ところで…

イシグロの小説を読む「愉しさ」、ノーベル平和賞と「記憶」

1. 我善坊さんコメント有難うございます。ご指摘の点は、まったく異存はありません。「記憶」がテーマとしていちばん大きく取り上げられるのが最新作『忘れられた巨人』ですね。そこでは主人公は、「失われた記憶(例えば、ブリトン人とサクソン人との憎しみ…

茅野市豊平の畑で、丸山眞男も思い出す

1. 当地も長雨と日照時間の不足が続いています。 18日付信濃毎日には「長野市や飯田市では今月、平年の3倍ほどの降水量を記録し、日照時間は3割少なく、ブドウやリンゴなどの着色が鈍ったり、野菜の生育が遅れたりしている」とあります。 AI や核やネットの…

電車で人と喋り、電車で本を読む。

1. いつも書いていますが、東京新聞というのは面白い新聞で、リベラルを標榜しつつ、芸能・文化・スポーツが大好きです。5月最後の31日夕刊は、「正々堂々、大関高安誕生、平成生まれ日本出身初」が1面トップの大きな写真入り記事でした。 大相撲と言えば、5…

「信濃のコロンボ」と信濃追分「分去れの碑」

1. 花と緑の美しい季節になりました。神代植物公園の薔薇が咲き誇っています。 それぞれの花のイメージに合わせてどういう名前を付けるか、栽培者の楽しみでしょう。「イングリッド・バーグマン」「マリア・カラス」「ジナ・ロロブリジタ」など美女の名前が…

福沢諭吉と日原昌造のこと

1. 今年も残り少なくなりました。 相変わらず、東大駒場のキャンパスを歩いていますが、銀杏の紅葉もだいぶ散りました。落ち葉の掃除がたいへんでしょう。 他方で、隣の先端技術研究所内のメタセコイアの並木は少し遅れてまだ紅葉しています。 今回は、昔の…

「茶とう」「一足立ち」など、ご存知ですか?

1. 前回は英国から来たパワーフルで素敵な女性とアフタヌーン・ティーをともにした報告をしました。 情報提供やコメントをいろいろ有り難うございました。 フェイスブックでは「メイド喫茶のコスチュームはヴィクトリア朝の英国を基本にしたらしい」など丁寧…

「昭和20年終戦前後の想い出」という文集を受け取る。

1. 藤野さん遅くなりましたが、スポーツ用語を教えていただき有難うございます。ラグビーファンと理解していましたが、他のスポーツもお詳しいですね。 藤野さんのようなスポーツファンが、例の新国立競技場をどう思っておられるか知りたいものです。 こちら…

天皇皇后慰霊の旅とペリリュー島の中川州男大佐

1. 柳居子さんarz2beeさん我善坊さん貴重なコメントまことに有り難うございます。 昭和天皇についての評価は難しいですね。 この問題に深入りするつもりは今回ありませんが、10年前に学会誌に発表した論文に、村井良太駒澤大学教授は、 「研究の進展は著しい…

『<辞書屋>列伝、言葉に憑かれた人びと』(田澤耕、中公新書)とOさん

1.我が家の小さい桜も散ってしまいましたが、隣家のなしの花は桜とほぼ同時に咲き始め、まだ咲いています。お隣に感謝しつつ書斎の窓から眺めては楽しんでいます。 花を愛でるだけでなく、友人のOさんが送ってくれた掲題の書を少し遅れましたが読み終えまし…

「ちいさなおうち」と古いものを大事にする

1. 前回は、30年着ている古い紺のフラノの上着を仕立て直ししてくれる職人さんが居て感激したという話をしました。十字峡さん長文のコメント有難うございます。 環境保護で 4R(Redece減らす ,Reuse再使用する ,Recycleリサイクルする ,Refuseレジ袋を断る)…

5年で買い換えるPCと古い上着の話

1. このブログは、なるべく1週間に1度、日曜日の更新を心がけています。 日曜日には、過去の1週間を思い出し、今回は先週のPC騒動の続きと、「古い上着よ、さようならではなく、今日は・・」の話かなと感じており、以下は、そんな詰まらぬ話です。 2. PCに…

まだ中津旅行と福澤諭吉の1万円札&日田の町並み

1. このところ福澤諭吉ゼミ生による大分中津・日田旅行を記録しています。 旅が終わって1カ月になり、三田キャンパスで12月のゼミがあり、「旅行の報告をせよ」と若い女性軍に言われました。旅行に参加できなかった人も4名居るので パワー・ポイントに素人写…

戦後69年目の夏休みとフィレンツェ「仮想旅行」

1. お盆休みがそろそろ終わり、今日(17日)の日曜日が渋滞のピークでしょう。こいいう時期しか休めない現役諸兄はまことにご苦労様と思います。 いろんな夏休みの過ごし方があるでしょう。身内に10日間のクルーズに出掛けた退職者のご夫婦が居ます。 11万60…

豪州の友人夫妻も首相も、ヘーゲル米国国防長官も訪日訪中

1 海太郎さん、スティーブン・キング『11/22/63』に興味を持って頂き、有難うございます。 この小説なかなか面白いと思います。ただ、当時の人気TV番組だの歌だの俳優だの固有名詞がたくさん出てきます。 例えば日本の小説で「“あまちゃん”の主演女優のよ…

空気・福沢諭吉・トリノとソチの荒川・羽生両選手

1. 我善坊さん有難うございます。全くご指摘の通りですね。 「空気」を吹き飛ばすにはどういう方策が要るでしょうか? かって福沢諭吉は、私たちが目指すべきは「文明」であり、文明を支えるのは「品性」、それを妨げるものとして以下の3つを痛烈に批判し…

第九からメサイアへと『小澤征爾さんと音楽について話をする』

1. いつものように遅くなりましたが海太郎さん有り難うございます。まことに興味深く拝読しました。 まず「第九が季語とは初耳」というコメントについて、俳人の指摘ですから、筆者の誤解かもしれませんね。 引用したのは、演奏会の当日貰ったプログラムの…

JFK 暗殺から50年と夫々の青春

皆様コメント有難うございます。少し補足したくなりましたので、JFK暗殺に関連して・その2です。 1.まずarz2beeさんの「貴重な経験を何か形に〜」というのはまことに光栄なお言葉です。 ただ、残念ながら私自身にそんな能力はとても無いということが1つ…

「物語」の力と「海ゆかば」「We shall overcome」など

1. 前回は「第2の国歌ともいえる歌」について9人の方のコメントを紹介しましたが、もう1人10人目の南十字星さん、遅くなりましたが有り難うございました。 ・・・シドニーで、「東日本大震災直後に、近所で大震災支援合唱コンサートがあり、ゲストのソプラノ…

残暑の京都:追悼樋口和彦先生

1. さわさきさん、コメント有難うございます。たしかに「人間宣言は最大の転向」とは面白い言葉ですね。 ジョン・ダワーは『敗北を抱きしめて』でこれを「魔法のような変身」と書きます。 有名な福沢諭吉の言葉「一身にして二生を経る」は維新の前後を生き…

「涙それは尽きぬものなり原爆忌」

1. 鈴木さん、十字峡さん、コメント有難うございます。 鈴木さんの「坊ちゃんと清の墓」について貴重な情報を頂き、まことに感謝です。 たたこの話は飲みながらの会話で他の方には背景が分からないでしょうから、何れブログで別途触れたいと思います。 十…

シドニーの日本人学校と国際学級の思い出

1. シドニー滞在に間連して、前回はオーストラリアの教育にも触れました。 今回はシドニー日本人学校(Sydney Japanese International School, 以下、SJIS)について少し報告したいと思います。 ここは1969年、生徒数33名で開校、もっとも歴史の古い全日制…