2013-01-01から1年間の記事一覧

第九からメサイアへと『小澤征爾さんと音楽について話をする』

1. いつものように遅くなりましたが海太郎さん有り難うございます。まことに興味深く拝読しました。 まず「第九が季語とは初耳」というコメントについて、俳人の指摘ですから、筆者の誤解かもしれませんね。 引用したのは、演奏会の当日貰ったプログラムの…

「ジャッキー・ロビンソン・デー」と第九は<大九?>

1. たいへん遅くなりましたが、arz2beeさん「今年観た映画」についてコメント 有難うございます。「終戦のエンペラー」と「42世界を変えた男」をご覧になった由。おっしゃるように「偶然」でしょうが、それでも好みも似ているかなと僭越ながら楽しく拝見しま…

「ハンナ・アーレント現象」と「ひたすら考えよ!」

1. 前回に続いて映画「ハンナ・アーレント」です。 フェイスブック経由コメントを頂き、有り難うございます。すでに「京都シネマ」でも上映している由。私も12〜14日今年最後の京都滞在で映画館の前まで行ってきました。客席100強の小さい・それでも3つある…

今年観た映画―「カルテット」「42世界を変えた男」や「ハンナ・アーレント」

1. 新聞でも、そろそろ「今年の回顧」が紙面を飾っています。 福島原発事故が一向に収束していないようでいちばん気になりますね。 (そう言えば、来年の新年は、54基ある原発がすべて停まって迎える初めてのお正月とのこと) 流行語大賞というのがあって…

JFK 暗殺から50年と夫々の青春

皆様コメント有難うございます。少し補足したくなりましたので、JFK暗殺に関連して・その2です。 1.まずarz2beeさんの「貴重な経験を何か形に〜」というのはまことに光栄なお言葉です。 ただ、残念ながら私自身にそんな能力はとても無いということが1つ…

ケネディ大統領暗殺50年とタイム誌記事とダラス

1. ケネディ大統領(以下JFK)が1963年11月22日テキサス州ダラスで暗殺されて今年は50年。 「没後も輝く伝説」と見出しに掲げた22日の東京新聞によると、「ケネディ間連の本・雑誌は過去3カ月で100冊以上出版され、テレビも連日、特集番組を放送している」…

京都の秋と竹内栖鳳展など

1.1週間ぶりの更新です。相変わらず自己満足の発信を続けています。 この間、京都に3泊しましたので、そのことを記録しておきます。紅葉シーズンで京都は人出が多く、どこも賑わっていました。 23日に会があって御所の北から仲間3人で京都ホテル・オークラ…

「ネット時代のはじまり」は「本の時代」の終焉か?

1. 友人3組の夫婦6人で1泊の温泉旅行人からで帰宅したばかり。伊豆高原から翌日、伊豆スカイラインを走って芦ノ湖経由で帰りましたが、良く晴れて風が強い日で富士山がまことにきれいに見えました。 明日からは3泊で京都に行きます。2. 海太郎さん、イン…

小泉発言を読んだり文藝春秋「私はつながりたくない」を読んだり

急に寒くなり周りも風邪を引く人が増えました。八ヶ岳も雪をかぶっているでしょう。これは昨年11月14日の写真です 1. 「海ゆかば」等についてのお2人の3つのコメント何れもたいへん興味深く拝読しました。私が理解したのは以下の3点です。(1) 人々が歌に抱…

「物語」の力と「海ゆかば」「We shall overcome」など

1. 前回は「第2の国歌ともいえる歌」について9人の方のコメントを紹介しましたが、もう1人10人目の南十字星さん、遅くなりましたが有り難うございました。 ・・・シドニーで、「東日本大震災直後に、近所で大震災支援合唱コンサートがあり、ゲストのソプラノ…

“Va penciero(行け我が想いよ)”と「第2の国歌は?」の続き

1. 前回のブログの続きです。上記のテーマにFBを含めて9人の方から17のコメントを頂き、何れも面白く,とても勉強にもなりましたので今回お礼を兼ねて整理したいと思います。 その前に、“Va penciero(行け我が想いよ)”についてしつこく補足しておきます。…

「第2の国歌、Va penciero」は日本にもあるか?

1. 前回は、ヴェルディの合唱曲「行け、我が想いよ〜」がイタリア第2の国歌と言われるほど愛唱されていること、2011年3月にリカルド・ムーティがこの場面で「アンコール」の大拍手に応えて、オペラを中断して観客に語りかけて、観客も一緒にもういちど歌っ…

ヴェルディ「行け我が想いよ金色の翼に乗って」とムーティの指揮

1. 今年はヴェルディ生誕200年、これを記念して日本でもいろいろと彼のオペラが上演されます。 10月30・31の両日は、イタリアの誇る世界的指揮者リカルド・ムーティが来日して「ムーティ、ヴェルディを指揮する」と題して墨田トリフォニー・ホールでコンサ…

京都で「アシュリー」「やなせたかしさん」など

1. 前回のブログは、友人がフェイスブックでいろいろコメントをしてくれて嬉しく思いました。 このFBという代物、私はまだ使いこなせず、何よりもコメントのスピードについて行けずに、ご迷惑を掛けています。 前回は、 「“LREFWO”を並べ替えて意味のある英…

立原道造とタイム誌「生きる工夫はLREFWO」

1. 海太郎さん有り難うございます。 立原道造ですか。彼の詩を読み返すとは、気持が若いなあ。 引用の詩はソネット形式(14行詩)で、こう続きますね。―――雲がひとつふたつながれて行くのは 草の上に眺めながら寝そべってみよう ――海太郎さんご指摘の通り、…

蓼科高原の秋と「空に吸われし十五(?)の心」

1. また1週間ぶりの更新です。年を取ると余計に時の経つのが早いこと。ということで遅くなりましたが、柳居子さん有り難うございます。 ご指摘の通り、図らずも冷泉の家だけが京都に残ってしまった。それが「続く・守る」とつながっているのだろうと思いま…

『冷泉家八百年の「守る力」』(冷泉貴実子著)を読みながら

1.1週間ぶりの更新でお礼が遅れましたが、さわやかNさん、我善坊さん、南十字星さん、コメント有難うございます。 「藤城清治さんのファンのページ」というのがあるのですね。前回触れた影絵のある銀行支店の写真もたくさん載ってます。インターネットの…

蓼科と東京:「半沢直樹」観ていません

1. このところ憲法改正・昭和天皇・マッカーサーなど硬い話題ばかり取り上げています。少しは柔らかくしたいと反省していますただ、マッカーサーや本間雅晴という軍人の生涯を振り返って、今の時代にはお目にかからない「ストイックな生き方」を感じるので…

日本占領とマッカーサーと山下・本間両将軍

蓼科高原はコスモスが盛りです。稲穂も黄金色で一部は刈り入れが終わりました。 1、 柳居子さん、お礼が遅くなりましたが、コメント有難うございます。 「有る」と「負う」が天皇制の大きなキーワードという指摘は面白いですね。 その意味でも現憲法の「象…

いまなぜマッカーサーか?と「歴史とは何か」(E.H.カー)

写真は台風18号前の京都鴨川です。各地の被害、その後の後始末さぞたいへんだったでしょうとお察しします。1. お礼が遅くなりましたが、我善坊さん、arz2beeさん、南十字星さん、まことに有り難うございます。 何れもたいへん興味深いご指摘や問題提起で勉…

「終戦のエンペラー」:昭和天皇とマッカーサー

1. 前回のブログで、映画「終戦のエンペラー」のことを書きました。 映画を観たのは8月末ですが、その後また京都に行き、昨夜帰ってきたところです。 猛暑も豪雨も終わったようで助かりました。 京都と言っても、いつも観光には縁も時間もなく、同じところ…

京都で映画「終戦のエンペラー」を観る

1. 我善坊さん、南十字星さん、柳居子さん、まことに有り難うございます。 「しち」と「なな」、回答(さすが京都人!)と補足説明(海軍とはさすが蘊蓄!)というやり取りが有難いです。序でに言うと、このバスの案内はローマ字で外国人用と思われ、彼ら…

京都―市バスに乗って上七軒へと「学問のすすめ」

1. osamuさん久しぶりに有り難うございます。 福沢諭吉の『学問のすすめ』を読まれた由、ブログを拝読しました。 http://osamu.blog.eonet.jp/weblog/2013/08/post-c778.html 彼の日本語は明治の人にしては読みやすいので、出来れば原文にも目を通して頂く…

残暑の京都:追悼樋口和彦先生

1. さわさきさん、コメント有難うございます。たしかに「人間宣言は最大の転向」とは面白い言葉ですね。 ジョン・ダワーは『敗北を抱きしめて』でこれを「魔法のような変身」と書きます。 有名な福沢諭吉の言葉「一身にして二生を経る」は維新の前後を生き…

私たちの頭で考える「憲法改正」

1. ブログへ直接またフェイスブック経由のコメント有難うございます。まず「日本映画史研究家」さん(面白い名前ですね)、貴重な情報に感謝です。 カミュ『異邦人』の翻訳者で旧職場の大先輩について書いた古いブログにコメントを頂き、驚きました。私は…

憲法を「私たちの頭で手で考える」ことは可能だろうか?

お盆休みも終わり、また活動開始の方が多いでしょうね。 1. 海太郎さん有難うございます。 ご指摘の「今日の現状に照らし合わせると、様々な改正すべき点も少なからずあろうかと思います。 今度は、私たちの頭で、手で、考えて行動すべき時かと考えます」 …

「兄居りしことの証や広島忌」と日本国憲法

1.1週間ぶりの更新で、お礼が遅れました。 柳居子さん、南十字星さん(素敵な名前ですね)有難うございます。オーストラリアからのお便り心に沁みました。 他人の不幸な物語を読むのは決して楽ではない筈です。感謝しております。2.更新が遅れたのはお盆…

「涙それは尽きぬものなり原爆忌」

1. 鈴木さん、十字峡さん、コメント有難うございます。 鈴木さんの「坊ちゃんと清の墓」について貴重な情報を頂き、まことに感謝です。 たたこの話は飲みながらの会話で他の方には背景が分からないでしょうから、何れブログで別途触れたいと思います。 十…

京都から帰って:矢内原忠雄/サザエさんなど

猛暑の京都に1週間弱滞在して昨夜帰ってきました。 1. 海太郎さん有難うございます。フェイスブックからのコメントも感謝です。同好の士と好きな本の話をするのは楽しいですね。もっとも家人の場合はただ読むだけですから、感想を語り合うのは無理かもしれ…

図書館と読書と小説いろいろ

1. 我善坊さんコメント有難うございます。 ご指摘のように、教育と勤勉が日本の発展を支えてきたのでしょうね。 現状はどうか?福沢諭吉の『学問のすゝめ』を多くの人が読み直したらどうかと思います。 2. 前回、茅野市の快適な図書館の話をしましたが、…