「お茶の会」での話題

  1. ごく近くに住んでいる義妹(妻の妹)の話です。

(1) 夫は介護サービス付きの施設に入居し、今は一人暮らしです。

暫くは自宅で夫の介護をみていましたが、専門家の助けが要るという判断で施設に移りました。よく見舞いに行っていますが、それでも自宅介護のときに比べれば、自分の時間が出来ました。

(2)そこで彼女から、「たまには、お茶の会でも」と話しがあり、妻と三人で、

珈琲とお菓子を頂きながら、介護の苦労話を聞きました。

 

2.長く続けているボランティア活動についても話してくれました。

(1)世田谷区の有志が集まって作った、録音奉仕グループ「ひびき」という視覚障碍者を支援する団体があり、彼女は長年のメンバーです。

主な活動は、視覚障害者のための録音図書の作成です。

区の広報紙や『新聞抜粋版』や要望に応じて単行本などを音訳し、PCで流し、CDも発行します。

(2)以下、彼女から聞いた、活動を通して知り合ったひとりの利用者についてです。

――利用者との会合があり、そこで、自分の読みを高く評価してくれる、87歳になる視覚障害者の男性から話を聞く機会があった。

60歳ぐらいから障害が出たが、それまでは登山やスキーを趣味にしていた。大学院卒後は某社の化学部門で開発に携わり、欧米各国に駐在、リタイアしてからはヒマラヤ登山に2度挑戦した。そういう男性が突如失明の悲運に見舞われた。

しかし、その後も不幸にめげず、苦労も厭わず今も実にアクティブに生きている姿に感銘した。

PCを駆使し、私たちが音訳する新聞報道にも熱心に「眼ならぬ耳」を通し、俳句に挑戦し、学びを続けている。

ものごとをプラス思考でとらえて、楽しんで生きることの大切さを彼から学んだことはとても大きかった。――

3.彼女の活動に敬意を覚えつつ、話を聞きました。

(1)無論、ほぼ同年齢の、60歳代で視力を失った男性のその後の生き方に感銘しました。

(2)と同時に、「私にとって、このボランティア活動はこういう人に会う喜びがあり、自分の大事な生き甲斐である。介護だけの人生を続けるのはしんどい。可能なら誰もが、少しでも自分の時間を持つことができればと願う。社会全体で、介護する人への暖かい眼と支援を考えてほしい」という彼女の言葉も心に残りました。